初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

ベンゾフランの反応部位についての質問です。
インドール環での反応は3位起こる。その理由はベンゼン環を壊さないから、ということは分かったのです。
しかし、なぜ同じような構造をしているベンゾフランは2位で反応するのかが良く分かりません。
2位で反応するとベンゼン環が壊れて、不安定になってしまうのではないでしょうか?
確かに、2位で反応したほうが共鳴構造は沢山とれるのですが…

ご回答よろしくお願いすます。

A 回答 (1件)

「ベンゼン環を壊さない」


うーん(笑)まあ確かにわかりやすいんですが、説明としてはちょっと変ですね.

2位で反応する場合、6員環部分も含めて全部で10個のπ電子系、もしくは、左の5員環の6π電子系から求電子置換が起きる、と解釈できます.(図の上側赤い部分)いずれの場合も、左の6員環に属するsp2炭素がπ電子系に関与しています.
3位で置換する場合、6員環部分のπ電子系は反応に関与せず、ピロール環部分のみの4π電子系で反応すると解釈できます.2位で反応する場合に共鳴構造がたくさんとれるのは、反応に関与するπ電子系が大きいからなんですよね.

じゃあ、OがNになったらどうして6員環部分のπ電子系が反応に関与しなくなってしまうのか? という疑問が生じますが、「ベンゼン環を壊さない」っていう説明はナンセンスですよね.Oの場合は関与しているわけですから.

インドールの場合はベンゾフランに比べて、右側の5員環のπ電子系と左側のベンゼン環のπ電子系の「性質」の違いが大きくなります.これは、π電子系に関与しているヘテロ原子の違いによるものです.その結果、インドールの時のように10π電子系としての挙動を示さなくなり、エナミン型の反応が起きやすくなります.
ベンゾフランの場合は左右の環のπ電子系のエネルギーが近いため、10π電子系(または6π電子系)としての性質が強く出る結果、2位で反応しやすくなる、ということではないでしょうか.
「ベンゾフランの反応部位についての質問です」の回答画像1
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この回答へのお礼

お早く回答していただいたのにご返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
 構造式まで入れていただいてありがとうございました。

なんとなく分かったような気がします。
 これからじっくりと考えてみたいと思います。

またよろしくお願いします。

お礼日時:2010/07/10 23:40

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