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「西洋マナーと服装の関係」


授業西洋のマナーの歴史ついて調べています。

私の調べた結果によると
「清潔観念の発達や、食器の普及等によってマナーが確立された」
とありました。

しかし、先日ある方に
「マナーの普及は服装も関係があった」と聞きました。
調べてみたのですが情報が見つかりませんでした。

どなたかマナーと服装の関係をご存知の方、教えて頂けると助かります。

A 回答 (5件)

ヨーロッパでマナーについての有名な本を出した人たちがいます。



Erasmus von Rotterdam (1466?1536)(デジデリウス・エラスムス、ネーデルランド出身の司祭、人文学者)で貴族のために行儀作法の本を書いたとされています。

Adolph Freiherr Knigge (1752?1796)(ドイツ人作家のアドルフ・クニッゲ男爵)「Ueber den Umgang mit Menschen」と言うタイトルの本で、日本では森鴎外が「知恵袋」というタイトルで翻訳しています。

両者の本が書かれた頃、西洋のマナーは貴族社会から発達したもので、労働者、農民、商人などには関係のないことでした。
服装はマナー以前の問題で、服装を見れば、その人の地位が勿論分かりましたし、職業や地位で着る服も変わってきます。
オペラの入場のドレスコードや日曜学校に正装して行くというのはその名残でした。今ではほとんど言われませんが。 今でも、猟友会のパーティーや葬式などは、決まった正装で集まる地域があります。
100年前、小学校の授業の始まる前には服装検査や、整髪、手や耳の後ろまで洗っているか、がありました。


「もじゃもじゃぺーたー」と言うしつけ絵本もあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%98% …

ゴットフリート・ケラーの本に「馬子にも衣装」というのがありますが、簡単なところでは「長靴を履いた猫」などが、ちゃんとした服装をしないと、貴族に面会できない、反対に貴族の衣装を着て行儀良くすれば貴族社会に入れるといったことの例えではないでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
森鴎外の「知識袋」、是非読んでみようと思います。
ドレスコードにその様な過去があったとは!
100年前の小学校の話も驚きです。

実は大変申し訳ないのですが、質問内容の書き忘れで
「西洋マナー」ではなく、「西洋の食事マナーの厳格化と服装の関係」が知りたかったのです。


今回の貴方様のご意見、私の豆知識の一部として吸収させて頂きます^^

本当に有難う御座います、同時にすみませんでした。

お礼日時:2010/09/27 02:08

私の勝手な解釈ですが、マナーの確立は多くの要素から出来ているのだと思います。


ベースは騎士道でしょう。
非常に広い分野なので、一方的な見方は危険です。

レディファーストなどは、毒見役や敵から襲われるた場合の盾に(露払いですね)
家族の女性を使ったことから変化したと言われており、怖い歴史の一面もあります。

マナーの欠如にはルールが追加されます。
例えば、貴族だけがゴルフを行っていた頃にはルールブックなどは無きに等しかった
ですが、貴族以外の参入でルールブックが出来、ゴルフ人口の増加ともにルールブッ
クは分厚くなる一方です。
それでも紳士のスポーツなので野球ほどルールブックは分厚くありませんけど。
ルールとは最低限のマナーですね。

服装は「場」によって決まっています。
マナーと関係するのは主にクラッシックのスタイルが要求される場合ですね。
女性の場合は自由度が高いですが、男性は女性を引き立てるのが基本です。

ネクタイなどでも、結び目のすぐ下に窪みが出来るのは派手なので、お悔みの席では
窪みの無い結び方をするとか。でも、これは服装がマナーを確立したのではなくて、
マナーの考え方から服装のあり方がある訳ですけど。

面白いのはモーニングは文字通り午前中に着る服ですが、日本では新閣僚が決まると、
決まって全員が夜でもモーニングを着ていることですね。
政治の夜明けとか気取っているんでしょうかね? もしそうならマナーに反するけど。

食器の発達からマナーが確立されたといいますが、例えばフォークはマナーがあっ
たから発明されたとは言えそうです。
スパゲッティは手でつかんで食ってたそうですが、庶民の食べ物を王様が外で取り入
れて城の中に持ち込もうとしたが、その食事スタイルに后が反対をしたので(顔を
上に向けて口をあんぐりとさせる必用があるから)、フォークが発明されたとされて
います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
レディーファーストの起源、その様な恐ろしい過去があったんですね。
素直に喜べなくなりそうです;

モーニングの話はくすっと笑ってしまいました。
政治の夜明け…日本人全員で夜にモーニングを着る日が来るとするならば。
その日こそ「政治の夜明け」の到来かも知れません。
(末永く待つ必要がありそうですね)

実は下の方の回答にも書いたのですが、質問内容の記載間違いで
「西洋マナー」ではなく、「西洋の食事マナーの厳格化と服装の関係」が知りたかったのです。
大変申し訳ないです…。

フォークの話は物凄くためになりました!
成る程、食器からマナーが出来たと思い込んでいましたが、
上記のようにマナーから出来た食器もあるんですね。
仰るとおり、一方的な見方には気をつけようと思います。

ご意見、本当にありがとうございました^^
そしてすみませんでした。

お礼日時:2010/09/27 02:24

西洋の食事マナーの根底にあるのは「主賓に恥をかかせない」ことだそうです。

だから、主賓がマナーを間違えたら周囲は「それに合わせる」のがマナーだそうです。昔見た「王子と乞食」の映画で、王子に扮した貧乏人の子供が食事のときに食器を使わないで手づかみで食べ始めたら、食事を一緒にした貴族たちは「王子・・・え?」と思いながら一緒に手づかみで食べ始め、手が汚れたときに洗う手洗い用のボウルに入った水を王子(貧乏人の子)がゴクゴク飲みだして貴族たちが「それは・・・!」と唖然とするシーンがありました。
世界ウルルン滞在記ってテレビ番組でイギリスの貴族にホームステイした俳優さんがいたんですが、彼がパーティのスピーチを拙い英語で行ったところ、ホストの貴族の返礼のスピーチは日本語で行われました。「主賓がヘタな英語でスピーチしたなら、こちらもヘタな日本語でスピーチする」という意図でして、石坂浩二さんも「あれにはかなわないよねえ」といっていましたね。

食事の席の上座は「壁を背にした、入口の見える場所」なのですがその理由は「刺客に背後を襲われないから」ですし、乾杯は元々はお互いの盃のワインを目の前でちょっとずつ混ぜて「毒は入っていませんよ」と証明するという意味ですし、握手で右手を使うのは「手に武器は持ってないですよ」という意味です。右手を高らかに挙げて「ハイル、ヒットラー!」とやるナチス式の敬礼は「右手に武器は持っていません!」という意味で、元々はヨーロッパに昔からある敬礼だったのですが、今はヨーロッパ諸国でこれやると最悪逮捕されてしまいます(法律で禁止されているのです)。
わざわざそれがプロトコールとして設定されているということは「そういうことがよくあった」からに他なりません。そういう意味では「歴史もマナーの背景にあった」ともいえるでしょう。

ちなみに食器(特にナイフフォーク)の普及って日本人が思うより遅くて、特にイタリア人は食器の普及にだいぶ抵抗があったそうで、ナイフフォークが普及したのは18世紀になってからだそうです。
で、イタメシといえばパスタですが、現在あるパスタ類ってのは16世紀頃にはだいたい揃っていたそうです。んで、フォークが普及したのが18世紀ですから、それまで手で食べていたわけですが、スパゲティはまだしもグラタンやラザニアをどうやって食べていたのか。私はこの謎が今でも解けていません。
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この回答へのお礼

有難う御座います。

映画の内容!
「主賓に恥をかかせない」が其処まで徹底されていた、というと
誇らしく聞こえますが、貴族からしたら突然の主人の
野蛮とも言える振る舞いには凄い驚きですよね!


ウルルン滞在記や乾杯、ナチス式敬礼の話もとても興味深いです。
西洋マナーって色々な意味で奥深いんですね。

スパゲティを手で食べていた、というのは
私も聞いたことがあります。
上からあーんと食べていたなら、口ではなくて
間違えて鼻に入れちゃったりしないのでしょうか…。

グラタン…っ!熱い!
その謎はパスタ教の悟りでも開かなくては解けなそうです。

お礼日時:2010/09/27 20:12

西洋の食事マナーで有名な話は



マリアテレージアがマリーアントワネットを含む彼女の子供たちにテープルマナーを厳しく躾けた話です。

例えば、頭に本を載せ、わきの下に本を挟み、姿勢を正して食事をするなど…。

ヨーロッパの躾けの厳しい家庭では今でも、朝食を食べるとき、パジャマではなく顔を洗って普通の服を着なければいけないとか、テーブルの上には手のひらだけしか載せてはいけないとか、ドイツパンなどはフォークとナイフで切ってたべるとか躾けられます。 但し、最近は離婚などで親がいなかったり、家族が少ないなどで、ひとりで食事をする子供が増え、躾けられないことが多くなりました。

食事を一緒にすると、その人の「お里がわかる」と、言われるくらい食事やコーヒータイムの躾けは言葉と同じくらい大切にされています。 ヨーロッパでは人を自宅に招いて会食するのが頻繁に行われ、招待客は夕食の場合、正装して行くのが礼儀とされています。

フォークの歴史ですが、ヨーロッパの歴史のなかで、ローマ人は肉を食べるときにはフォークを使っていました。 彼らの食事の仕方は正装して、長椅子に横になって、肩肘を椅子について、頭の上の方に置かれた食べ物を横になったまま普通食べるのが習慣でした。テーブルの後ろには奴隷が立って食事のサポートをしました。
中世、フォークが出てきたのは14世紀のフランク王室で、その後、ルイ14世によって王室で一般になったといわれています。(おそらく、肉にソースが掛かって、手がソースで汚れるようになったからでしょう。手が汚れれば、服も汚れますし)彼は、他の皇帝や諸国王の憧れの的で、その後、ヴェルサイユ宮殿のコピー城が諸国に建てられ、美食家のルイ14世にならった会食など真似されるようになりました。

普通の生活では、男子は父親から、懐中ナイフをもらい、食事の時もそのナイフを使い、塊のパンやチーズ、ベーコンなどを切たり、ナイフの先で刺して口に運びました。普通の食事もパン以外は穀物で出来た「お粥」状の物を鍋一杯に作り、それをテーブルの上に載せ、家族が木のスプーンを各自持ちそれを鍋から直接食べるのが普通のたべものでした。 日本の「もんじゃ焼き」の様な食べ方です。 (テーブルの上には鍋と木のスプーン以外の食器は無い) その名残が、スペインのパエリアです。 

日本では、台所に包丁があるのが普通ですが、ヨーロッパで日本の様な包丁が出てきたのはここ20年くらいのことです。 流し台も日本の半分くらいの大きさが普通で、日本の様に家で煮炊きする、バラエティーにとんだ食事になったのも20年くらいのことです。
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この回答へのお礼

有難う御座います。
一昔前のアニメや漫画に出てきそうな躾が
本当にあったなんて!

食事作法でその人の出身が分かるとは。
その事もマナーの普及に一役買ってそうですね。

ルイ14世については、様々な意見(資料)があるので
判断に少々悩んでしまいます。
(彼は手掴みで食事をしていた、や、彼の時代から普及し始めた等)
ですがヴェルサイユ宮殿を造ったお方の手掴み風景…
…あまり想像はしたくないです。

ナイフの先で刺して食べる!危なそうですね。
パエリアに至る話は興味深いです。

お礼日時:2010/09/27 21:42

服装との関係は私も聞いたことがありません(私もそんなに詳しくありませんが)。

ファッションの流行で変遷していたのかなと思ってましたが・・・・・・。宮廷におけるかつらの歴史なら読んだことありますけど。

フォークといえばメディチさんが有名だと思います。
16世紀、カテリーナ(カトリーヌ)がフィレンツェからフランスに越し入れした時にフォークやアイスクリームがフランスに伝わったと言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%88% …
リンクされている「フォーク」の項目に飛ぶとフォークの話があります。11世紀頃に出てきたようですが、一般庶民には普及していなかったんでしょうか。

ちょっと調べてみたら、テーブルマナーが完成されたのは19世紀のヴィクトリア朝時代だそうです。フランスとイギリスで競っていたという話も。。
http://www.greenland.co.jp/verde/html/party/tabl …
http://www.nikkannet.com/manner/manner01.html
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/essay/tabl …

ヴィクトリア朝時代を調べてみればいいのかな??と思いますが、いかがでしょうか。
ついでに見つけたんですが、紅茶の淹れ方もヴィクトリア朝時代に完成?
http://allabout.co.jp/gourmet/tea/closeup/CU2005 …
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この回答へのお礼

有難う御座います。
私も同様で、初めて聞いた時に「えっ」ってなりました。
かつらの歴史…気になりますね。父にも是非紹介したいです。

カトリーヌは有名ですよね。彼女のおかげで今のフォークがあるとしたら、歴史的な大スクープですよね。
意外と知られていませんが…。
アイスクリームは感謝です!

4番目のリンク、ジェラルドのカレー話が笑みを誘いました^^
また現代に至るマナーの確立が19世紀のヴィクトリア時代だとは知りませんでした。
フランスとイギリス、結局はどちらの勝利だったのでしょうか。

紅茶も思わず飲みたくなりました。
食のマナー1つとっても、様々な裏話があって非常に興味深いです。

お礼日時:2010/09/27 21:57

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