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「この世とかの世をともに捨て去る。」はどう解釈すれば良いですか?

『ブッダのことば』 中村元訳 に出てくる文ですが、
輪廻転生からの解脱 真理を得る 悟りを開く 涅槃にいたる
などのことを言っているのでしょうか?

A 回答 (3件)

諸行無常


是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽

の中の、生滅滅已でしょう。
生滅の尽き果てて、という意味だと思います。
生死を解脱して涅槃の境地に赴くという事なのでしょう。

この雪山偈を別な言い方で・・・

諸行は無常なり
これを知らぬ人生は生滅転変の迷いの生活法なり
全てが生滅する事を心に準備して、生滅に迷わず精進すれば
寂滅を楽しむ

というのもあります。
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「この世とかの世をともに捨て去る。

」はどう解釈すれば良いですか?

○この意味はね。この世にも囚われずあの世にも囚われず中道に生きるという意味なんですよ。
難しく言うとね、心根は、世俗諦(この世)、第一義諦(あの世=かの世)の間(はざま)の中諦または空諦(この世にも囚われずあの世にも囚われず中道に生きる)ということなのですね。この表現方法は昔の仏教の高僧(ナーガル竜樹や天台チギ)の捉え方ですね。
人は皆、本来霊界の住人である。というのが第一義諦(だいいちぎたい)ですね。たまに修行目的でこの世に肉体の生を受ける、これがこの世の生き方、つまり世俗諦(せぞくたい)ですね。
あの世など無い、この世が全てだという生き方も間違っているし、この世は苦ばかりでいやだ、早く死んだほうがましだ、早くあの世に帰りたい。という考えも間違いである。
この意味で、宗教的心情として「この世とかの世をともに捨て去る。」、そして中諦(ちゅうたい)または空諦(くうたい)に生きるなのですね。
つまり、本来あの世の住人ではあるが、目的を持ってこの世に生まれたのであるから、「生まれる前の今世の目的を大切にしながらこの世の命を十分に活かしきるということ」これが仏教的中道の精神なのです。
それが仏陀の教えの中核なんですよ。簡単な言葉の中に仏教の中核の教えがあるということですね。
学べば学ぶほど仏陀の教えは深く高く広いのですね。
参考に
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この回答へのお礼

丁寧な解説有り難うございます。
この本のほんのさわりの部分でいきなり、そんなに大事なことが語られているのに驚きを覚えました。

お礼日時:2010/11/02 16:26

仏教のいう解脱のいみで読み進めるのがよいのでは無いでしょうか^^



解脱という言葉じたいも、一言では説明できない深い意味合いですし☆

この本は中々難しい心得がたくさんあります><
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この回答へのお礼

訳者の思想が入り、意訳されて原典から離れすぎるのが嫌でこの本を選んだのですが、難しいですね。

お礼日時:2010/11/02 16:20

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