激凹みから立ち直る方法

52才の父が2月末に肺腺癌の宣告を受けました。
遠隔転移は無いものの、同側のリンパ節転移があり、
また肺繊維症を併発しているため、手術・抗がん剤・放射線は
適用外とのことでした。しかし、今日、別の病院で放射線治療
を5月9日から行うことが決まりました。

質問は
肺繊維症を併発している肺癌の放射線治療の予後は一般的に
どうなのでしょうか?一気に肺機能が低下することもあるそうですが、
確率的にはどうなのでしょうか?
今までダメだと言われてきた治療法があっさりやることになり、
とても心配です。
医者からは最悪の場合、逆に旨く行った場合の、説明は受けましたが、
まだ迷いがあります。

どんなことでもかまいませんのでご存知の方教えてください。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (4件)

お父様の病状がだいぶ理解できました。


抗癌剤の使用に関しては、低頻度ながら肺線維症の合併症が起きることがあります。腺癌という組織型が、抗癌剤に対する反応が得られにくいタイプであることから、使用することで得られる延命効果よりも、副作用で失う肺機能がQOL(生活の質)を低下させたり、場合によっては直接死につながるような重大な副作用が発生したりする可能性を重要視したということだと思います。さらにリウマチという疾患をお持ちということですが、(リウマチと肺線維症も関連している可能性が高いと思いますが)その場合、特にステロイドを使用しなければならないほどの活動性がある場合、当然、抗癌剤の副作用の発現はより強くなる可能性がありますから、確かに使用しにくいということはいえると思います。それよりは、局所療法である放射線療法の方が、むしろ副作用のリスクを低く抑えることができるだろうとの判断だと思います。放射線治療を単独で行うことは、決して珍しいことではありません。ただ、現在の肺癌治療は、様々な治療を組み合わせて、最大限の効果を得る(集学的治療といいます)という方針で進めますから、一般的に単独での治療頻度が少ないだけだと思います。治療方針というのは、患者さんの病状に応じて一人一人異なります。別の病気をお持ちである場合は、当然治療が制限されることは、やむを得ない事だと思います。それから、放射線科だから抗癌剤の治療を行わないということはありません。現在かかっておられる放射線科の先生も上記のような考えで、放射線の単独療法を考えておられるのだと思います。
リウマチのような合併症がある場合、抗癌治療しないほうが予後がよいのではないかという疑問についてですが、これはとても難しいことです。それは副作用の発現の予測が非常に難しいからです。ただ、早期に副作用の発現を発見できれば、ある程度、対処可能ですから、慎重に経過を見る必要があると思います。
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この回答へのお礼

迅速で詳しいご回答ありがとうございました。大変参考になりました。
また病状の説明が的を射ず質問が雑多に及んでしまい、申し訳ありませんでした。お蔭様でさまざまな疑問が解けました。父の回復を信じつつ注意深く看護していきたいと思います。今回はありがとうございました。また機会がありましたら宜しくお願いいたします。

お礼日時:2001/04/24 21:46

追加させていただきます。

肺癌は4cm大で、近接臓器への浸潤無く、悪性胸水も貯留していない、リンパ節は同側の肺門まで、遠隔転移なし、ということですね。ということは、病期はご指摘のとおり、2bということになります。肺線維症がなければ、全身状態がよく手術に支障になる合併症がなければ当然、手術の適応になります。右肺全摘術が必要といわれたとのことですが、肺葉をまたがって存在していたか、中枢側の気管支にまで浸潤し肺葉切除では厳しいとの判断なのか、何らかの事情があったのでしょう。肺線維症が存在して肺機能が悪いときには、肺の部分切除が施行されることもありますが、4cm大ではかなり困難だと思います。何らかの理由で、右肺全摘術が必要だが、肺機能的にそれには耐えられないとの判断なのだと思います。そうすると、放射線か、抗がん剤かという選択になりますが、肺線維症が存在する場合の放射線の合併症が、そうでないときに比べて大きいことはいうまでもありません。抗がん剤については、何の記載もありませんでしたが、お話は無かったのでしょうか。確かに腺癌は、肺癌の中では抗がん剤に対する感受性が悪く、反応がほとんど認められないものもありますが、少数ながら大変よく効くケースがあるのも事実です。最近は、臨床に新しい抗がん剤が導入され、肺腺癌に対しては、カルボプラチンとタキソールという薬剤の併用療法が標準的な治療になっています。重篤な副作用も少なく、私も一例、肺腺癌の進行例でほぼCR(癌が完全に消失すること)に近い効果があった症例を経験しています。ただ、事情が詳しくわからないので何ともいえません。複数の病院で、抗がん剤の適応がないといわれたのなら、それなりの理由があったのだと思いますが・・。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。
おっしゃる通り手術の適応除外は繊維症のため残された左肺だけでは機能的に耐えられないとの判断からです。抗がん剤は大学病院(呼吸器外科)、専門病院(呼吸器内科)、ともに「統計的に効果があまり期待できない上、副作用が強い・肺繊維症がある」という理由でやらないことになりました。現在かかっているのは3箇所目の大学病院の放射線科で、先日の初診では抗がん剤の治療についての話はまったく出ませんでした。放射線単独の治療はあまりしないものなのでしょうか?
それから、ここ2ヶ月関節の痛みがひどく、1週間ほど前からステロイドを服用しています。肥大性骨関節症などが疑われましたが検査の結果はリウマチでした。今後放射線治療に向けて減量していくことになりますが、完全に絶つことは厳しいと言われました。どんな治療法にせよ積極的に治療するならリスクはつきものということは重々承知なのですが、このように危険因子があると治療しないほうが延命するのではないかという思いもあり、ためらわれます。

補足日時:2001/04/23 20:32
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肺腺癌の予後のご質問ですが、一般的に肺癌の予後を考える場合、癌の進展度の評価がもっとも大切です。

「肺繊維症を併発している肺癌の放射線治療の予後」を一般的に述べることはできません。肺癌の進展度は、腫瘍自体の大きさやその周辺への浸潤の程度、リンパ節転移の程度、遠隔転移の有無によって評価をします。一側のリンパ節転移を認めるとのことですが、これは肺門部だけなのか、縦隔リンパ節までいっているのかによって、さらにそのリンパ節の大きさによって、予後が異なります。さらに腫瘍がどの程度の大きさなのか、悪性の胸水が貯留していないか、近接の臓器への浸潤がどうかなども重要な要素です。放射線療法が肺線維症にどの程度影響するかも、その線維症の活動性がどの程度なのか、放射線を照射する範囲がどの程度なのか、などによって異なります。一般的に、肺への影響は、照射した範囲にのみ放射線肺炎を起こすことが多いですが、線維症の影響でその範囲外に広がる可能性は否定できません。肺機能が、かなり低下している状態なら、放射線肺炎の発生によって、深刻な肺障害が出る可能性はありますが、当然、担当の先生は、そのようなことを十分検討したうえで、予後の改善に効果が出ると思われ、なおかつ副作用が最小になるよう、照射野を設定しているはずです。放射線肺炎の発生は、照射をはじめてすぐに起きるわけではありません。大体4週以降、照射終了後、数ヶ月にわたって起きる可能性があります。病院入院中は、発見しやすいですが、退院した後は発見が遅れることもあります。早期に発見すれば、ステロイドである程度、炎症を抑えることができるので、発熱や息切れの増悪などの、症状の変化を見逃さないようにしなければなりません。
治療の成功をお祈り申し上げます。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。
実際に資料を見ていただかないと判断は難しいのでしょうが、癌は4センチのピンポン大、心臓、背骨に近接しています。肺門リンパ節はかなり腫れているそうです。この程度の説明しか出来ないのでもどかしいですが、他の臓器や骨、脳への遠隔転移、腹水の貯留、自覚症状は今のところありません。ステージ的には(2)bということになるのでしょうか?
そうですね。先生は可能性・自信がまったく無ければ治療を試みることはないと思うのですが、一方で父の寿命がかえって短くなったら・・・と思うと家族としては躊躇してしまいます。ただ今まで打つ手が無いと言われてきたところに可能性が出てきたため、父は治療に対して「リスクを冒してでも」、と意欲的です。
先生からはほっといても癌が進行して呼吸困難になってくるだろうし、もっと肺繊維症が進んでいて先生が治療したくない人が治療を強く希望したため行ったところなんの副作用もでない人もいる、という話を聞きました。
ところでもうひとつ素人質問させていただきたいのですが、最初の2ヶ所の病院で手術は右肺全摘出が適用だができない、と言われましたが癌細胞だけを(例え取り切れないとしても)摘出するということはなぜしないのでしょうか?

補足日時:2001/04/20 22:39
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 肺線維症がどの程度のものかによりますが、放射線療法の合併症に肺線維症というのがあります。

肺がんだけでなく乳がんの放射線療法のときにも問題になります。換気が十分に出来なくなっていわゆる呼吸困難を引き起こす可能性もあります。肺がんを放っておいてどんどん進行しても呼吸困難を起こす事もあります。治療は助かる可能性はありますが逆に肺線維症を進行させる可能性も十分あります。確かに腺ガンは手術対象でなければ非常に厳しい状況だと思います。ただ腺ガンでも高分化型から未分化型までいろいろあります。治療効果は未分化型のほうが大きい代わりに進行も一般的には早いようです。高分化型は抗がん剤などの効果はあまり期待できませんが逆に進行は一般的に緩徐です。
 もう少し詳しい状況がわかれば的確な説明ができるかと思います。

この回答への補足

早速のご回答ありがとうございます。
肺繊維症は2年前の健康診断でわかり、お医者さんが言うにはそんなにひどくない、
とのことです。・・・とこの程度の説明では何もわかりませんよね・・・。
肺繊維症がどういう状況なのかはあまり詳しく聞いていません。
いままで何処の病院でも真っ先に放射線はダメだ、と言われてきたので
本当にできるのだろうか?と私自身が疑心暗鬼になってしまっています。
成功するかどうかは誰にもわからないことですよね。父自信はやる決心がついているようです。元病巣は4センチのピンポン大、肺門のリンパ節転移ということです。
現段階では気管支を圧迫しない場所に癌が出来ているので自覚症状がまったく無いそうです。2ヶ所の病院で手術するなら右肺全摘出だけど肺繊維症のためそれも出来ない、と言われましたがこうなったら病院によっては手術するところもあるのは?と考えるとどうするのが一番いいのかわからなくなってきます。高分化型か低分化型かについてなど私にはわからないので詳細を補足することができません。肺繊維症の人が放射線治療を受ける場合と、そうでない人が受ける場合のリスクを比較したら前者の方がやはり高いのでしょうね・・・・・。

補足日時:2001/04/20 22:37
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この回答へのお礼

今回はありがとうございました。またあまり詳しい説明ができず申し訳ありません。また機会がありましたら宜しくお願いいたします。

お礼日時:2001/04/24 21:54

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