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大学入試問題で実験操作上の質問です。
酸化還元滴定より鉄鉱石(主成分酸化第二鉄)中の酸化第二鉄の割合を求める
もので、問題なく解答できました。
酸性下で酸化する場合には希硫酸が使用されその理由もよく知られています。
しかし、塩酸酸性下での問題文を見て疑問が生じました。その問題文は
鉄鉱石をはかりとり、塩酸を加えて加熱溶解した後、還元剤の塩化第一スズ水溶液を
加えて塩化第二鉄を塩化第一鉄に還元した。
次にこの溶液を塩酸が酸化されない条件下で生成した塩化第一鉄の酸化が完了するまで
過マンガン酸カリウムを滴定した。となっています。
塩酸が酸化されない条件下というのはどのような条件なのでしょうか。
宜しくお願いいたします。

A 回答 (2件)

「チンメルマン‐ラインハルト溶液」を加える事により、



MnO4^- が Cl^- を酸化不能にする事が可能です。

(塩酸酸性条件で KMnO4 を使う場合の常套手段)

詳細は「Reinhardt-Zimmermann reagent」で検索を。



携帯からなので後はよろしく。ΦεΦ;
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この回答へのお礼

早速、検索をしました。
第二鉄イオンがチンメルマン‐ラインハルト溶液の成分、リン酸と安定な錯イオンを形成し、
この錯イオンが無色であることから過マンガン酸カリウムの当量点を知ることが
できるのですね。もう一つ疑問点があります。分からないのは残りの成分である硫酸マンガン、硫酸
によって塩酸が酸化されるのをどのようなメカニズムで防いでいるかということです。
調べてみます。有り難うございました。

お礼日時:2011/03/15 12:33

酸化還元電位が問題になると思います。


(1)MnO4 + 5e- → Mn2 +1.70V
(2)Cl2 + 2e- → 2Cl- +1.4V
(3)Fe3+ + e- → Fe2+ +0.77V

ということで、過マンガン酸カリウムはCl-、Fe2+の
両方を酸化できますが、もし、Cl2が静止してもこれがFe2+を
酸化してCl-に戻ります。
すなわち、Fe2+が存在する限り塩酸は酸化されません。
したがって、この方法は過マンガン酸カリウムの定量には用いられません
が、Fe2+の定量には用いられます。

この回答への補足

ご回答有り難うございます。
酸化還元電位から第一鉄イオンが存在するまで塩酸は酸化されないということが分かりました。
しかし、第一鉄イオンがなくなっても、次に塩酸が過マンガン酸カリウムによって酸化されて
それがすべて消費するまで過マンガン酸カリウムの色は消え、第一鉄イオンの終点が分かりません。
第一鉄イオンの酸化終了時で滴定を止めるにはどうしたらいいのでしょうか。
ご指導方宜しくお願いします。

補足日時:2011/03/14 18:36
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