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大学の卒論でシャイネスについての研究をしています。
質問紙をSPSSを使い分析をしたいのですが方法が分かりません。

質問紙のある項目群の得点の合計を算出し(120人分)
→それを昇順に並べ替え
→3つの得点群(高得点群・平均得点群・低得点群)に分けたいのですが、
どうすればいいのでしょうか??
SPSSを使って3つの得点群に分け分析はできるのでしょうか?

どなたかご教授ください。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

大変正直なご質問ではありますが、卒業論文とはいえ、研究に取り組む上では、どういう方法で、どのように分析するか、まで見通しを持って、研究計画の段階から十分考えておく必要があります。


そうでないと、行き当たりばったりの対応となり、本来確認したかったはずの仮説の検討ができないという始末になってしまいますので、ご注意ください。

分析方法の詳細まで、ここでご説明すると煩雑ですし、多少はご自分でも調べていただいた方が、よくおわかりにもなるでしょうし、今後の質問者様のためにもなろうかと思いますので、筋道だけ書かせていただきます。
SPSSを用いたデータ分析についてゃ、超初心者向きの参考図書もたくさん出ています。
たとえば、
1.小田利勝(2007):ウルトラ・ビギナーのためのSPSSによる統計解析入門、プレアデス出版、¥2,200+税
2.石村貞夫・石村友二郎(2010):SPSSでやさしく学ぶ統計解析(第4版)、東京図書、¥2,500+税
3.石村貞夫・石村光資郎(2010):SPSSによる統計処理の手順(第6版)、東京図書、¥2,800+税
4.柳井晴夫・緒方裕光(2006):SPSSによる統計データ解析-医学・看護学,生物学,心理学の例題による統計学入門-、現代数学社、¥2,800+税
などがあります。

さて、ご質問に関しての大まかな方法です。

1.SPSSへのデータ入力
 SPSSで直接入力su
るなり、Excelを用いて入力したデータを読み込むなりしてください。
2.合計得点の算出
 SPSSのデータエディタのメニューにある「変換(T)」タブから、「計算」を選ぶ。「変数の計算」ダイアログが現れますから、「目標変数(合計得点を入れる変数)」に新しい変数名を入れ、さらに、「数式」欄に、合計得点を求める元になる変数名と「+」記号とをクリックすることで、数式として入力する。これで、合計得点が求められ、新しい変数として追加されます。
3.3群に分ける
 昇順に並び替える必要はありません。
 メニューの「分析(A)」から、「記述統計(E)」、さらに、「度数分布表(F)」を選び、「統計(S)」を指定します。このダイアログで、平均値、標準偏差を必ず指定する。他の指標は必要に応じて指定します。
 3群に分ける際の基準を、仮に平均±1標準偏差以内を平均得点群、これ以上を高得点群、以下を低得点群とします。データエディタのメニューにある「変換(T)」から、「他の変数への値の再割り当て(R)」を選びます。「入力変数→出力変数(V)」と、「変換先変数」を指定します。前者は、合計得点、後者は、新しく作成する、3群を区別する変数となります。「変換先変数」は、新しいものを指定すれば、自動的に作成されます。さらに、「今までの値と新しい値(O)」に3群を区別する合計得点の値(ここで示した例であれば、平均値+1標準偏差、平均値-1標準偏差の値)などを入力します。
 これで3群に分けられ、それが「変換変数」として作成されますので、データをいったん保存してください。
4.3群間の合計得点の平均値の比較
 3群間の比較について、合計得点の平均値に有意差が認められるかどうかを比較するとすれば、一要因(一元配置)分散分析を用います。2群間の平均値の差の検定であれば、t検定を使いますが、3群間の比較の場合、結果的に有意水準が甘くなりますので、t検定を繰り返し実施してはいけません。
 「分析(A)」、「平均の比較(M)」から、「一元配置分散分析」を選択します。「従属変数リスト(E)」に検定したい、合計得点の変数を、また、「因子(F)」には、先ほど3群に分けた「変換変数」を入力します。分散分析では、全体として有意差が認められるかどうかを調べますので、これで有意であった場合、どの2群間に有意差が認められるかについては、「その後の検定(H)」を用いて、どの方法で行うかを指定します。

以上でお考えの検定まで実施できます。
ただし、ここまでの説明において、検定方法の選択の仕方など、細部については、SPSSのバージョンによって、メニューに示される順序、項目などが異なりますが、それらまで言及しますとさらに煩雑となりますので、恐縮ですが、参考図書をご覧になるか、上記の説明を適宜応用して挑戦してください。
また、「その後の検定」の方法のうち、どれを採用するかについては、説明を省きましたので、卒論の指導教員の先生とも相談され、ご指導を受けてください。

以上、ご参考までに。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてしまい申し訳ありません。
とても丁寧なご回答ありがとうございました。

vzb04330さんの教えてくださった手順と参考図書をもとに、3つの得点群に分け分析を行うことができました。

これから卒業研究を進めるにあたり、人に聞くようなことがないよう十分検討を重ねて研究を行っていこうと思います。  

ありがとうございました。

お礼日時:2011/07/17 22:44

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