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とある本には「(秋から冬にかけて)落葉樹は葉を落とすことにより、水分の蒸発を防いでいる。」と書かれてありました。
そこで、いろいろ疑問に思ったことがあります。

・葉を落としたら何故水分の蒸発を防げるの?
もしかして木の水分が葉に溜まって、葉から水分が逃げていくのでしょうか?
葉以外の所では水分は逃げないのでしょうか?

・水分の蒸発を防ぐことにどんな意味があるの?
どうして水分の蒸発を防ぐ必要があるのでしょうか?

・どうして常緑樹があるの?
水分の蒸発を防ぐ為に葉を落とすのなら、全ての木が葉を落とす必要があると思うのですが、もしかして常緑樹は別の方法で水分の蒸発を防いでいるのでしょうか?

A 回答 (2件)

 その、とある本に、理由は書いてなかったのかなぁ?



 生物の勉強をやったのはかなり前になりますので、記憶も曖昧ですが、葉には、気孔と名前だったと思いますが、穴が開いています(開いたり閉じたりしますが完全には閉じない)。蒸散作用と言ったっけなぁ、ここから水蒸気が出て行きます。ほかの、例えば幹から水分がまったく蒸発しないかどうかは知りませんが、水分のほとんどは葉から出て行きます。だから、葉を落とせば、水分の蒸発を防げます。

 葉は光合成などをして、デンプンなどの生産物を幹に送り返し、幹は根に送ります。結局、根っこは葉から栄養をもらい、葉に水分と基礎肥料分を届けることで樹木は生長します。

 ところが、秋を迎えると光が弱くなりますので、葉は十分光合成できず、だから生産物が根に届かなくなります。ところが、葉は相変わらず水を蒸発させます。穴があいてんですから仕方がない。葉は蒸発した分の水分を幹から吸い取ろうとし、幹は根から吸い取ろうとしますが、根は栄養も来ないし、天候の関係が大きいのだろうと思いますが、土から水分を吸い取れなくなっています。なのに葉は幹に水を要求します、幹は根に水を要求します。

 すると、どうなるでしょう。根は過労死します。

 根が死ぬと樹木は倒れて枯れてしまう。それは困るので、葉を落として、水の要求が来ないようにしてしまいます。

 常緑樹の葉は、とんがっていたり、固かったりして、水を蒸発させにくくすることで葉を落とさないで済むようにしています。が、その分光合成の力は弱いようで、落葉樹と常緑樹を競争させたら、落葉樹のほうが速く成長するようです。が、反面、せっかく造った葉を毎年落としてしまうような効率の悪いことをしているせいか、大きくなる木はあまり多くないようですね。

 (私はキッチリ、生物を勉強した人間ではありませんので、説明が悪くても悪しからず)
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この回答へのお礼

なるほど、秋になって光が弱くなると生産物より蒸発する水分の方が多くなるのですか。
回答有難うございました。

お礼日時:2011/04/20 19:42

広葉樹は、葉から絶えず水分が失われています。

気孔を例え閉じていましても表面のクチクラから水は失われていきます。葉以外からは余り水分が失われることはありません。そして樹木は、葉から水分が蒸散し、失われた水分を根から吸収します。この水分の収支バランスが取れなくなりますと木は枯れてしまいます。

寒い地方では冬に土壌が凍結したりしまして根から十分な水分の吸収が出来なくなります。そのままですと水の収支バランスが崩れまして枯れてしまいますからこれを防ぐために落葉することで水の収支バランスを保ちます。これが落葉広葉樹です。一方冬期でも土壌が凍らない暖かな地方では、冬でも根が水を吸収することが出来ますので葉を落葉させずに一年中付けています。これが常緑広葉樹です。

さて、常緑針葉樹は別な解決方法を見つけました。まず葉の形態を文字通り針のようにしました。当然光を必要とする光合成には不利になりますが水分が失われることを防ぎました。さらに根から葉に水分を供給する仮導管を極めて細くしまして、冬期には葉も幹も共に凍っても良い仕組みを開発しました。つまり冬期のシベリアの針葉樹は夏とほとんど同じ姿をしていますが、実は凍っていましてほとんど生活をしていないのです。
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この回答へのお礼

蒸散して失われた水分は根から吸収してバランスを保っていたのですか。
つまり、落葉樹の場合は秋になると根から水分を吸収する量より蒸発する量の方が多くなるから、それを防ぐ為に葉を落としていたという事ですね。

回答有難うございました。

お礼日時:2011/04/20 19:58

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