No.5ベストアンサー
- 回答日時:
No.3です。
いささか無責任な回答だったので、「死」および「死ぬ」の語源について改めて日本国語大辞典(小学館)を調べてみました。諸説があるようですが、あくまで和語だというこだわりもあるようにも感じます。以下、ご参考までに。「死」 (1)スギ(過)の約[万葉考・類聚名物考・古事記伝・言元梯・大言海](2)サリ(去)の約[類聚名物考]
「死ぬ」 (1)息がなくなる意のシイヌ(息去)の義[日本語源学=林甕臣]。シイヌル(息逝)の義[松屋棟梁集]。(2)サリヌルの反[名語記]。(3)スギイヌル(過往)の義[名言通]。(4)シヲルル、シボム、シヒルの義と通じる[国語の語源とその分類=大島正健]。(5)シは〆領る、ヌは歇了る義[国語本義]
なお、No.3の回答で「こときる(時切)」とあるのは「こときる(事切)」、「「かむさります(神避」は「かむさります(神避)」の入力ミスでした。訂正します。
回答有り難うございます。
中国語の死の発音には元々日本語の発音と相通じるところがあったので、中国語の発音に収束して行ったと言うことらしいですね。大変な勉強になりました。
老婆心ながら。私も誤植は切りなくやってますので、余り気になさらなくても良いと思います。私は数学を使う理系の学者なんですが、自分の専門の論文の中でも、文章の誤植どころか、計算間違いで係数2を掛けるところを2で割ってしまったり、足すところを引いてしまったりと、そんなことは日常茶飯事にやってます。若い頃は論文が出た後それに気が付いて真っ青な顔をしていましたが、今ではそんな間違いを指摘した人がいると、「あれ誤植。文章の前後を読めば、誤植だなんて誰だって解るだろう。あんたの論文だって誤植ばかりだったぜ。キリスト様だって、あの罪人には先ず今まで罪を犯したことが無かった人から石を打つけなさいって言ってたもんね。」って平気で言えるようになっています。だから、実際は兎も角、私はあれは間違いだったなんて言わないで、あれは誤植だって言うことにしています。これも年の功で手に入れが処世術の一種です。
No.4
- 回答日時:
確かに「死」という字は音読みでも訓読みでも同じ音になりますが、だからと言って、
訓読みの「しぬ」が音読みの「し」に由来すると考える必要はないのではないでしょうか。
全く類縁関係のない言語で、同じ物を表す言葉がたまたま同じような音を持つことはあることです。
例えば英語と日本語でも
「名前(namae)」 が 「name」 だったり、
「I think so.」 が 「私は“そう”思う」 だったり、
「斬る」 というのが 「kill」 という意味で使われたり
「What do you mean?」 が 「はぁ? どういう意味?」 だったりしますが、
これらはすべて、単なる偶然です。
このようなことは、どの言語とどの言語の間でも一定の確率で起こることだろうと思うので、
和語と漢語での例が「しぬ」と「死」なのではないでしょうか。
私は専門家ではないので、古い資料を当たると実際どうなのかまでは知りませんが、
ここに挙がっている回答などを見る限り、「死」という漢語が伝わるまで、日本で「しぬ」という語が
使われていなかったとする根拠はないように思います。
命がなくなるということを表す別の語があったとしても、それで、「しぬ」という語がつかわれて
いなかった事を表すわけではありませんし。
それに、現在も「ググる」などのように外来語を動詞化したものは作られ続けていますが、
一般にこのような輸入語を活用させる場合、既存の動詞からの類推になりますので、
活用の種類はありふれたワンパターンのものになります。
ですから、もし「死ぬ」が漢語に由来するなら、その活用が動詞の中でも変わり種中の変わり種
であるナ行変格活用であるというのは、どうもしっくりきません。
同じくナ行変格活用の助動詞「ぬ」がくっついたのだという説は一定の説得力を持ちますが、
しかし、同じような形で動詞化された漢語というのは他にはただの一つもありませんので、
やはり無理があるように思います。
回答有り難うございます。
英語の例が面白かったです。 ジヒクナリーが辞書だと言うのは知っていましたが、今回はレパートリーが増えました。今度機会があったら、私もそれを使わせてもらいます。
あと、活用に関する指摘に説得力がありました。その結果、#5さんの説明の説得力も増したように思いました。
No.3
- 回答日時:
専門家ではありませんが、一言。
「死」と言う言葉(文字)が入ってくる以前も、もちろん人はたくさん死んでいるわけですから、当然、日本語にその現象を指す言葉は存在します。和語の「ゆく(逝)」「はつ(果)」「きゆ(消)」「いぬ(去)」「まかる(罷)」「みまかる(身罷)」「をはる(終)」「こときる(時切)」などが使われていたのではないでしょうか。
古事記を見ると、神々や天皇の死には「かむあがります(崩)」「「かむさります(神避」「みをかくす(身隠)」といった言葉が使われているようです。
ただ,「死」と言う言葉(当時の外来語)はいかにもぴたりなので、在来の言葉を抑えて普及したのでしょう。
No.2
- 回答日時:
みまかると言う言葉が頭に浮かんだので調べてみました。
身罷る
身が現世からあの世に罷りさる。
自己側の死の謙譲語で、中世(平安)には使われていたそうです。
妹の身罷りける時よめる~
考古学ではどんな回答がつくか私も気になります。
回答有り難うございます。
何とも以心伝心のような答えが返って来ましたね。私もたった今、みまかるという言葉を思い出し、改めてこの欄を開けてみたら、ぴったりその回答が入っていたので驚いています。
みまかる、の「かる」は#1さんの回答と重なっているのかもしれませんね。
No.1
- 回答日時:
回答有り難うございます。
成る程、元の日本語が消滅してしまい、外国語に置き換わってしまったと言う説ですね。そう言えば、桃色がピンクに、橙色がオレンジに、庭いじりや園芸がガーデニングに、観葉植物がグリーンに、髪結いや髪いさんがヘヤーサロンに、お勝手や台所がキッチンに、お便所がおトイレに、筆記がメモるに、選挙公約がマニフェストに、支那そば屋や中華そば屋がラーメン屋に、と数え上げたら限りが無いくらい、以前の日本の言葉が消えてなくなっているようですね。盲目も最近では目の不自由な方と変わっているようです。
私はアメリカに住んおります。私の子共もそこで育ち、両親のことをお父さんお母さんと呼ばせましたが、小学生になって日本の漫画を呼んでいたある日「お父さん、お父さんのことを日本語でパパ、お母さんのことをママと呼ぶんだよ、知ってた?」って言われたことがあります。
枯れる=死ぬ、如何にも日本人的で説得力があると思いました。アメリカに住んでいると分かるのですが、日本人や黒人の方が歳を取って来ると枯れて来る。しかし、白人の方が歳を取って来ると腐って来ると言う形容詞がピッタリだと常々思っていました。
でも、そこのコメント欄に書いてあった、万葉集の「死にする」「死ぬれ」と言う言葉が気になります。上にも書いたように、もしかしたら、今の若いもんが直ぐにカタカナ語に飛びつくのと同じで、その当時の連中も「死にする」なんて、カタカナもどきの言葉に飛びついたのでしょうか。
外国語を齧ったときの私の経験では、どの国の言葉でも、目や鼻や口、水、食べる、などの最も基本的な言葉が外来語に置き換わるのは滅多に無いように思われるのですが、もしそうだったら、生き死になんてのはそんなに簡単に外来語に取って代わられてしまいそうにも無いようにも思えるんですが、如何なものでしょうか。まあ、父母が、パパママになるんだから、有り得ないことも無いか。
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