前々から不思議に思っていることがあります。
戸建て住宅の屋根は、なぜあんなにきつい傾斜が付いているのでしょうか?
せっかく2階建て・3階建てで住宅延べ面積を稼ぐのだったら、屋上を平らにして敷地利用できるようにしたい、と考えるのが自然だと思います。
しかし、そのようになっているのは、ごく一握りの超豪華な家に限られ、戸建て住宅の99.9%以上(見渡した感じ)は、きつい傾斜が付いた屋根になっています。
豪雪地帯では、屋根が平らだと積もった雪の重みに耐え切れず家が潰れてしまうので、雪を自然に落とすための傾斜は必要として、
そうでない地域の戸建て住宅の屋根にきつい傾斜をつけ、居住スペースでなくしてしまうのはなぜでしょうか?
まっ平らでは排水ができず、雨水の荷重と建物強度の問題があるでしょうから、雨水を流す水勾配程度は付けた屋上が欲しいと思う人は少なくないはずなのに、実際にはきつい傾斜で人が立ち入れないエリアにしてしまうのは、なぜですか?
No.1
- 回答日時:
http://plaza.rakuten.co.jp/kencikusi/5000
それほどきつい勾配には思えませんが・・・
ただ、真っ平らな屋根は美しくないと思います。
「きつい」勾配とは、洗濯物を干すこともできなければ、たばこを吸いに出てくることもできない勾配のつもりで言っていますので、一寸勾配(=傾斜角約6度)だって「きつい」勾配です。
つまり、屋上を生活スペース(物置き含む)として設計していない、ということです。
傾斜制限をクリアしつつ、建物容積を増やすために屋根勾配をつけるケースもあるんですね。
99.9%以上の斜め屋根のうちの、どれくらいが該当するかというと、それほどでもなさそうですが・・。
No.2
- 回答日時:
私の実家がまさに3階がきつい傾斜です。
これって、これをする事(部屋扱いではなくなる)によって税金が安くなるそうです。
詳しくは聞いてないですが、固定資産税とかでしょうね。
どれくらい安くなるかは知りませんが、わざわざするくらいなので結構差があるのだと思います。
できるだけ物を置くスペースを、税金をかからないように作る、という事だと思います。
この回答への補足
屋根勾配をきつくすることで、直下の3Fが建築基準法の採光基準を満たさない部屋となり、
その分が占有面積から除外されて税金が安くなる・・ということなんでしょうか?
No.3
- 回答日時:
こんばんは。
専門家ではないので、当てずっぽうですが。。。
うちの場合、傾斜のついた屋根の下に屋根裏倉庫があります。
そこは、夏はめちゃくちゃ暑くてとても居住スペースにはなりません。
屋根の三角部分全体が断熱材の役割をしている気がします。
もし屋根が平らだったら、そのすぐ下の階は暑くて居住できないと思います。
ビルだと階と階の間に配管が通る層があるのでそれがその役目をしている
のかも(?)
RC造のマンションでは、屋上が平らで、最上階の天井までの間は断熱剤+発泡ウレタンで断熱します。
が、やはり最上階は外気の影響を受けやすいとのこと。
角部屋も同じ理由で、断熱効率が落ちるようです。
最も断熱が良いのが、上下左右が囲まれた部屋だとか。
No.4
- 回答日時:
格安土地込みの建売ですと、隣地との日照規制に合わせて
片側傾斜の目一杯急な屋根になってるものまで有ります。
屋根を平坦にするとバルコニー同等の防水施工や柱の頭の保護構造が
必要です。構造板+防水幕+屋根材+雨樋、の木造系屋根より煩雑です。
No.5
- 回答日時:
セットバックとしての屋根のことを言ってるんだったら、建築士に聞かないとダメです。
建てる家ごとに条件があるので。
建築基準法上の問題です。
概要はキーワード「セットバック」で検索をどうぞ。
No.6
- 回答日時:
日本は湿潤温暖な気候ですから、湿気を避けることを色々と工夫してきました。
そのなかでも最大の敵が雨漏りです。
雨水が屋根に付くと、屋根材の継ぎ目では、毛細管現象で水が下から上に昇ります。。
毛細管現象で上に引っ張られる力以上に、引力で下に引っ張られれば、雨漏りにならず、速やかに下に落ちてゆきます。
瓦屋根の場合、この境界条件が四寸勾配といって、横10に対して高さ4の勾配です。
金属屋根やコンクリートのシーリング屋根では新築時には隙間が少ないので、勾配が緩くても雨漏りが起きません。しかし金属屋根やコンクリート屋根は耐久性の問題があって、30年、40年もたつと、隙間が増えてきて雨漏りになることがあります。
初めから隙間だらけの瓦で、4寸勾配にしておくと、経年劣化がないので、100年でも雨漏りのない屋根をつくることができます。これが湿潤温暖な日本における伝統建築の知恵ですね。
最近の○○○ハウスなどは、最初から30年もてば良いという発想ですから、勾配の低い屋根や陸屋根(ろくやね)を使っているものも多くあります。
なるほど。
少々の水勾配では、毛細管現象で隙間から雨漏りするので、
屋根勾配を大きく取るか、勾配が小さい場合は耐久性の低い防水処置が必要、ということですね。
うちの実家は、ご他聞に漏れず傾斜屋根ですが、20年かそこらで全張替えしていました。
どうせその程度しかもたないのであれば、陸屋根(平らな屋根を「陸屋根」というそうですね)にして生活スペースにした方がよかったのに、と思います。
屋根の材料が変わっても、昔ながらの工法で傾斜屋根にしてしまっただけのように思えます。
No.7
- 回答日時:
木造の住まいで屋根をフラットにして屋上を利用するには無理が多すぎます。
まず、構造的には無理があり、防水性や耐久性などにも無理があり、それを補うには事実上無理なほどの費用がかかります。
たいていの場合は住まいの部分の面積分の費用が精いっぱいで、屋根にそれだけの費用をかけられないと思います。
鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造では比較的無理なく屋上の利用や屋上緑化も可能ですが、元々木造に比べて鉄筋コンクリート像などは割高になりますし、鉄筋コンクリートにはそれなりの欠点があり、一般の住まいにはあまり採用されません。
最近では木造でも一部屋上を利用する物もありますが、当然その分のコストはかかりますし、年数がたてば雨漏りに悩まされる可能性は増えます。
通常の傾斜屋根だって、それなりにコストはかかるし、雨漏りだってすると思います。
RC造の個人住宅って、そんなに無いんでしょうか?
RC造のマンションは、ほぼ100%屋上が平らですし、防水は少々手間がかかるでしょうが、そのために莫大なコストが必要とも思えません。
コストと耐久性に目をつぶって、マイホームの屋上に菜園スペースを作りたい、と思う人が半分くらい、
コスト的に実現できる人がその1割として、全体の5%くらいの家には屋上があっても良いと思うのに、
実際には99.9%以上が傾斜屋根にして、人の立ち入りができなくしてあるのが、不思議なのです。
No.8
- 回答日時:
どのくらいの年齢の方でしょうかね?
先ず、住宅とひとくくりに言ってもいろいろな構造があります。木造、RC造、S造、住宅の場合はこれくらいです。
一般的に一番多い木造住宅の場合、屋上を造ると 1.そこに行くまでの階段室が必要 2.防水が必要
3.手すりが必要 4.構造的にコストがかかる
これらのコストがかかるのと、メンテナンスの費用が約10年に一回かかってきます。通常の勾配屋根に比べて、数倍かかるでしょう。
これらを勘案して、通常屋根をフラットに使うことはしません。
結局、突き詰めればお金の問題ですね。
屋根を平らにして、人の出入りを可能にするために、よりコストがかかることは分かりますが、
そんな数倍なんていきますか?
RC造のマンションの屋上は、ほぼ100%がフラットで、受水槽や変圧器を置いてスペースを有効活用しているじゃないですか。
そこまでのコストをかけて、ほぼ100%のマンションがフラット屋根にしているとは考えにくいです。
数千万円かけて作ったマイホームで、屋上を有効活用するためにもう数百万円出そうとする人は、少なくないはずだと思うのですが、実際には99.9%以上が傾斜屋根で人の立入りを考慮していない作りになっているのが不思議なのです。
No.9
- 回答日時:
きついかどうかは、構造や地域によるでしょう。
融雪を落としたい北国は、傾斜が大きくなることもあります。
そもそも、豪華の基準がわかりませんが、傾斜がないと水がたまりやすくなる=防水処理が必要。まあ、あなたが豪華というのはRC(鉄筋コンクリート)などのことでしょうが、そういう家は平らなかわりに、防水工事が必要で、その分お金がかかります。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
再びお答えします
コスト面では木造より鉄筋コンクリート造は坪単価で五万円以上は割高になると思いますし、屋上利用をするための階段や手すりなどの工事を含めれば小さな家でも500万円以上くらいは余分にかかりそうです。
日本人の習性として軒先や縁側で夕涼みなどは有りますが、屋上広場でお茶をしたり食事をしたりする事は慣れていません。
仮に屋上でお茶をするにしても雨の多い日本で、天気の良い日は日よけのパラソルやタープが必要です。
建てこんだ住宅地では周りの視線があって落ち着きません。風除けの無い屋上では風が少し強いと居れません。
ヒートアイランドの問題で屋上緑化も進められていますが、ほとんどが手入れに手が回らずに雑草だらけで見苦しくにっています。
もうひとつ日本人の好みとして、鉄筋コンクリート造でもあえてこう配屋根を付けることで豪華さや家らしさを感じて好まれる人が圧倒的に多いのも事実です。
本当に少しお金をかけても屋上生活を楽しみたい人はほとんどなく、少しでも他の事にお金を回すのが精いっぱいなのが現実だと思います。
仮に実現しても、それほど楽しむ事も出来ず、宝の持ち腐れになっているのがほとんどです。
なるほど。
屋上バルコニーを作らず、生活スペースとしての利用を考慮しない傾斜屋根が多いのは、
コスト面もさることながら、日本人が考える「家らしさ」の感覚が大きな原因と考えられそうですね。
恐らく、木造家屋の標準設計としてニーズの少ない屋上バルコニーが含まれておらず、「せっかく家を建てるのだから、屋上バルコニーも付けたいな」と一部の人が思い立っても、建築側が対応できず諦めるケースもあるのでしょう。
また、コスト的にちょっと頑張って屋上バルコニーを付けたとして、それに見合うだけ使うかと考えると、日本人の習慣としてそこまで使わないだろう、ならば他のところにお金を使おう、ということになるのだと想像できます。
建坪も小さく、庭も狭い、ならば屋上を「屋根のない最上階」として使いたい、と考える人は少なくないはずなのに、実際そのような家をほとんど見かけないことが不思議でなりませんでしたが、
日本人の習慣と家らしさの感覚が原因で大半が傾斜屋根になっていると考えると、納得できました。
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