初めて自分の家と他人の家が違う、と意識した時

よく西洋史に、シャルル○世とかルイ○世とかアンリ○世とか、ありますよね。でも、どうして違う名前を付けないのでしょうか?中国とか日本ではそれぞれ違う名前が与えられていますが。

A 回答 (4件)

古代イスラエル・ギリシャ・ゲルマン・・・などでは漢字圏と同じ様に幾つかの単語(もしくは形態素)を組み合わせて名前を作っていました。

(この意味で表音文字だから、というのは不正確ですが、逆に漢字圏で字を機械的に組み合わせて新しい名前を簡単に大量生産できるのは確かです。)

しかし中世になると西欧ではバリエーションが一気に減少して新しい名前は殆ど作られなくなります。その要因として
(1)古代ローマでは何故か個人名のバリエーションが異常に少なかった( http://ja.wikipedia.org/wiki/プラエノーメン 参照)
(2)カトリックの洗礼名を付ける際、聖人名のリストから選ぶ事が一般化し、しかも人気のある聖人に命名が集中した
(3)同じ名前を長男が(或いは一代飛ばしで)代々受け継ぐ事が多かった
(4)東欧や中東に比べ異文化との交流が少なかったため、他民族から新しい名前を取り入れる事が余りなかった
などが挙げられます。
(2)(3)は(1)によって助長された面があるので、結局(1)は何でやねん…という所ですが、名前というのは結局個人の区別がつけば最低限用が足りるものなので、イタリア半島で全員顔見知り程度の小国だった頃のローマ人は文化上個人名にこだわりがなかったのでしょう。中国でもど田舎に行くと王さんとこの六男は王小六とか適当な名前の付け方してますし。でそれを受けたヨーロッパも没個性な名前を付ける文化になったという訳です。

これでは個性がなくてやっぱり不便(フランスでは特に甚だしく、クラスにジャンが五人居るとかあるらしい)という事で徐々に複合名(ルイ・シャルルとかジャン・マリーとか)が増えますが、王侯貴族の一部では長いのがステータスとばかりにやたら長い名前になって(Alexander Ludwig Georg Friedrich Emilみたいに)、結局一語目だけが通称として使われたりして余り解決にならなかった模様。でも現スペイン王Juan Carlos Alfonso Víctor Maríaはファン三世ではなくファン・カルロス一世と呼ばれているのでそれなりに意味があるのでしょうか。ややこしい。

君主名だけだとぶっちゃけ(3)のみで説明できますが、他の人名も含めるなら以上の通りです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。詳しくありがとうございます。そうだったんですね。

お礼日時:2011/12/13 07:32

よくあるパターンは #1 で言われるように


・偉大な先人にあやかる
・そもそもその一族ではその名前を使う (特に長男)
でしょうか. どちらもヨーロッパに限らないわけですが.

中国で「違う名前」になるのはおそらく偏諱によるんじゃないかな.

あと, 王家では逆に「あえて使わない名前」もあったりします. 有名なのが John.
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ヨーロッパでは、多少の言語の違いはあれ、どの言葉もアルファベットを使います。

表音文字であるアルファベットは、当然一つ一つの字に意味はありません。となると、日本のように親のオリジナルで字を組み合わせて名前を作るということが、基本的にできないと思います。
なので、人名であれば人名、地名なら地名で、一定のパターン化するしかなかなったのではないかと思っています。

子供に名前を付ける時、一つには親や祖父母などと同じものにする、あるはい守護聖人の名前にするなどの決め方があると聞いたことがあります。
王侯貴族ともなれば、恐らく「ふさわしい名前」というのがさらに限られて、一般人以上に選択肢が少ないような気がします。

ちなみに地名も新しい名前を創作するのが難しいのか、通りや広場、空港の名前など、過去の偉人の名前にしている所が、ヨーロッパには非常に多く見受けられます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。新しい名前をつけるって西欧では難しいのですね。日本ではキラキラネームが流行るくらいですけどね。

お礼日時:2011/12/13 07:31

おそらく初代の人物の偉大さにあやかってその名前を継承したのではなですか。

他にも西洋では自分のようになって欲しいということで自分と同じ名前を子供に付けることがあるますよね。例えば父親がポールならば子供にはポール・ジュニアと付けるようにです。

ただ同じようなことは日本でもありますよ。例えば職人の世界では同じ名前を継承することがあるし、芸の世界でもありますね。歌舞伎や落語ではよく襲名式をやりますし、たしか相撲の世界にもあったように記憶しています。

他にも天皇が亡くなったときに付ける”贈り名”というものにもあります。例えば醍醐天皇と後醍醐天皇。白川天皇に後白川天皇のようにこれも先代を尊敬するあまり同じ名前を付けるところでは同じです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。日本にもあったんですね、そういう習慣。びっくりしました。

お礼日時:2011/12/13 07:30

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