海外旅行から帰ってきたら、まず何を食べる?

初歩的な質問で申し訳ありません。
"Kindred spirits"と"Kindred soul"この2つの言葉は同じような意味として捉えてしまっても差し支えないのでしょうか?
英語を1つの意味のみで(日本語訳として)捉えてしまう事はあまり良くないことだと理解はしています。
日本人は、とかく言葉の意味を1つの限定されたものとして考えてしまう傾向にあるということも否定出来ないことだと思っています。
ネイティブの思考に近いご意見をいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

"kindred spirit" とは、気の合う仲間同志で創成される、共有可能な全体精神を意味でき、また"kindred spirits" でそうした精神が「やどった (manifested)」者同志と理解できます。

その一方で、"kindred soul" と表現なさる場合は、互いに「魂の共感」を憶えることのできる相手或いは自分の「自己」(soul) をさして、他とウマの合う個々の「魂」を意味できるでしょう。

これは究極的な質問になり得ても、決して初歩的なものではありません。つきつめて考えるゆとり(ないしはその必要)がない限り、相手の認識や立場及び状境に応じて、瞬時の判断で使い分け、意味を理解し分けることに慣れていただきたいと存じます。
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英語の"spirit" 及び "soul" は日本語ではどちらも「精神」ないしは「魂」と訳されますが、日米の風土や慣習、及びその基になる宗教観に相違があるため、それぞれが別個に対応できる日本語がない様ですね。

すくなくとも米語としては、"spirit" 及び "soul"共に定義が似かよっており、区別が曖昧のままにされたり、補完的に使われたりします。聖書でもどちらかの区別なく交互に同じ意味で出てきたり、また一文上で併記されることもありますが、これは原典(例えばギリシャ語)まで遡り、そもそもどの言葉の英訳だったのかまで見てみないと、著者の意図が理解しにくい場合が多いのが実状です。一冊の英語の聖書の中で、同じ言葉でも原典のギリシャ語では違う言葉だったりすることがあり、筆者により解釈や意味するところがかなりまちまちです。

その一方で、日常では一般に "body, soul, & spirit" と【三本立て】で併記されることもありますので、どの分野で、どういう状境で、誰が(人種や宗教観、慣習、社会的立場から専門分野及び職業までを総合的に判断して)どちらの言葉をどういう意味で使用しているかを区別して認識する必要が生じます。こうした使い分けや聞き別けを私達が英語で考えて行なう事自体困難をキワめるものですので、それを更に日本語でご理解なさろうとするご質問者の方にはさぞかしご苦労のことと拝察します。
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そこで、人により解釈が異なるという前提で、私なりに手がかりとなり得ると考えるものを示させて戴きます。因みに、私のバックグラウンドをご想定され、多少のバイアスを割引いてお読み下さい。

【spirit】人間を構成するもののうち、物質的でない(body以外の)部分で、身体の内部にあるか否かに拘わりなく、その人からかもし出される、或いは場面、状境やグループ内全体に流れる空気、雰囲気、傾向までを象徴する「精神」。

特に "New Age"系や、星占いなど "mysticism"系のジャンル等では、soul は個人の中にある body 以外の部分 (mind) で、自己や自我を構成する主要部分と認識出来ますが、これが spirit と併記され区別が必要な場合、spirit は 自分以外のもの(例えば 他の人間がもつ精神、God = 神、Holy Spirit = 精霊、更には大自然にやどる精神、宇宙全体を支配するもの等) との接点(結合、共有、一体化)部分までを意味、象徴できるものと解釈できます。従って、自己の内部での body - soul (mind) 間の矛盾や葛藤を超越した、統合的かつ先験的な他の精神との合流部分が spirit に当たり、自己に内在する自分自身の soul との区別が可能になります。

また、お互いの間に "good (bad) spirit" をもっている(相手に対して感じている)という場合、この精神とは、個々で個有に持つものではなく相互に受けわたし可能な共有の(間を流れる)空気みたいなもので、それぞれの個人が "good (bad) soul" である(或いは自己の内部にそれがひそんでいる)のとはチョッと違うでしょう?

【soul】人間を構成するもののうち、物質的でない(body以外の)部分で、身体内部に内在化されて認識或いは感じることのできる感性或いは理性を象徴する「魂」。

"body" が "heart" (ここでは「心臓」ではなく「胸中」等の意味で) に置換えられ本能や肉体的欲望を直接体感できるものとして理解されることがある一方で、"soul" は人によって 目に見えない心理や "mind" (psyche) と定義される場合がありますが、この "mind" 自体、理性として論理で把握可能なものか、感性として表現し体感することと一体なのか、という認識の違いが生じます。特に African Americans に多く聞かれる "I know it because I can feel it!" という表現や論理からは、"soul" 及び "mind" が、感情面も採り入れた意味となり、脳の知性で「理解 (to understand)」してはじめて「知識 (knowledge)」と認識することを重んじる場合の "soul" や "mind" よりは広義になると解釈されればよいでしょう。ですから、黒人のソウル(音楽)が、私や、黒人以外のアメリカ人にはその全て迄はわかりっこない、といわれても、ある程度納得できるでしょう。

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この二つの言葉の意味の違いは、宗教家や哲学者でも、明確に納得いく説明ができる人はまずいないでしょうから、一般人としては、場面毎に、意味を違えて理解なさるのが実践的で、そうすることで相手に対する理解や配慮を率直に示し易いだろうと考えます。

なお私は、New York在住でEpiscopal系教会へ通うChristianで、モノカキで倫理専門家で、その一方でMBAで、ビジネスもやりますが、魚座でどちらかというと感覚的でカンの強い(日系)アメリカ人の男で、付合いは黒人よりも白人系の方が多いかもしれません。したがって上記にあるような理解をしているのかもしれません。New Yorkでは擦れ違う人毎に瞬時にこうした「キャラクター診断」を頭でやってから"ハァーイ!" と言える人が他のアメリカ国内よりも多いのでは... と率直に思います。
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この回答へのお礼

詳しくご説明いただきまして有難うございます。
また、貴重なお時間をこのような質問の為に割いていただきまして大変申し訳ありませんでした。
私は現在心理学を学んでおりまして、人間の心理における mind や heart,emotion,sprit,soul などといったものの定義や humanity に関する事柄について非常に興味を抱いております。それらを、日本語である程度の言葉を代用して理解したとしても、お話にありましたように、風土や慣習、そして宗教観や歴史的背景等を全て踏まえて理解することは、それ程簡単ではないということは感じております。母国語以外の言語を学習する際には、いわゆる"訳"を頼りに、その言葉の意味するところをイメージとして解釈するようにはしているのですが、ときにはその"訳"に対する固定観念に阻まれ、言葉の持つ意味をイメージをする事がとても難しく感じられる場合があり、そして辞典等に記載されていた"活字"のみが頭の中を空回りしてしまいます。ご説明を拝見させていただきまして、非常に感銘を受けました。有難うございました。

お礼日時:2004/01/28 23:48

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