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先日、上司が会議の議事録の中で、(けっして、ハードルは低くありません。)
という発言をしました。しかしこれは日本語の使い方としておかしくありませんか?
 むしろ言うなら(かなり、ハードルは高いが・・・)というべきではないでしょうか。ハードルがと言えば次に続くのは高い。でしょう。これは、敷居が高いと同じ言い回しで、決して敷居が低くない。とは表現しないでしょう。皆さんどう思いますか?

A 回答 (9件)

基本的にはおっしゃるとおりと、同意できます。


「ハードルが高い」は慣用句に近い使われ方をしていると言っていいでしょう。
「ハードルが低い」という表現を単独で使うと不自然になります。
「敷居が低い」や、他では、「灰汁が弱い」「開いた口がふさがる」などが不自然になるのと同様です。

ただ、本来の慣用句表現を引き合いに出した上で、それに対義する意味合いを逆表現に持たせることは可能ではないか、という気がします。
たとえば、次のような内容です。
・(敷居が)高い高いと思っていたが、最近、やっと敷居は低くなったように感じる。
・あれほど灰汁の強かった男が、最近はめっきりおとなしくなって、むしろ灰汁の弱い人間と言ってもいいほどだ。
・開いた口が塞がらないと相手はあきれていたが、懇々と事情を説明したら、塞がらなかった口もやっと塞がったようだ。
こうした例と同じく、仮に、
「(ハードルが)それほど高いというわけではないが、けっして、ハードルは低くありません」などであれば許容範囲になる、というのがわたしの個人的見解です。

しかし、
「けっして、ハードルは低くありません」のように、本来の慣用句表現を引き合いに出さずに単独で使うと不自然になってしまう。
これは、
・あそこの家は敷居が低いので行きやすい。
・彼は灰汁の弱い人物です。
・色々説明してもらったら、やっと開いた口が塞がったよ。
などが不可であるのと同様です。
  
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この回答へのお礼

他の回答者様も言っておられますが、慣用句ではなく、一般的な言い回しと考えればおかしくはないということで、よく理解できました。丁寧な解説ありがとうございました。回答者様を代表してお礼を申し上げます。

お礼日時:2012/10/15 12:24

「低くありません」という表現は、



低く (形容詞・低いの、連用形)
あり (五段活用動詞「ある」の、連用形)
ませ (助動詞「ます」の未然形・動詞に接続する)
ん (否定を現す助動詞「ぬ」の終止形)

と、文法的には整合がとれていますし、日常的にも、さほど不自然というイメージはないと思います。
もっとも、「ハードルは、決して低く『は』ありません」とするだけで、かなり落ち着いたイメージなるのは確かですが。

むしろ、「決して……低くありません」という表現を、「かなり高い」という意味でとらえることのほうが、誤っている気がします。
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>むしろ言うなら(かなり、ハードルは高いが・・・)というべきではないでしょうか。



その通りでしょう。
ただし、当人の不義理意識から主観的に跨いで入りにくいだけで実際の高低とは関係のない「敷居云々」との類比からではありません。
1.高低
この場合の「ハードル」とは、越えなければならない<高さを持つ>障害の意味なので、厳しい高さの場合は「─(障害)が高い」といいますが、ちっとも高さがなく安易な低さでしかない場合は「─(障害)にもならない」「─(障害)とはいえない」などが自然で、「ハードル(障害)が低い」という状態形容は一般には使いません。そもそも一定の高さがあってのハードルなのですから。
2.低くありません
日本語学習者のレベルではいざ知らず、このような「形容詞+ありません」は舌足らずでかなり不自然に響きます。
一般には「ハードルとして決して低いレベルではありません」ときちんと統語表現を取るか、ご指摘のように「ハードルとしてかなり高いものがあります」と肯定文に戻すか、否定文のままなら「ハードルとしてさして高くないとは思いません」「ハードルとして容易だとも思えません」「決してハードルにもならないわけではありません」などと長めの言い回しになります。あるいは言葉を替えて「けっしてイージーなレベルとは思えません」「安易には受けとれません」「やや厳しいものがあります」など、と。
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 さほどの違和感はありませんね。


最初から「この問題のハードルは高い」といってしまうのと「この問題のハードルは決して低くはない」といった場合では、その言葉を受け取る側の感覚やモチベーションに相当な隔たりが生まれてしまいます。
 最初から「敷居が高い」だから「諦める」という対応の仕方と、「容易くはないけれど」といった場合では「問題を解決する可能性」に対するスタンスの異なりがあります。
 辞書的な言葉の使い方に縛られてしまいますと、文脈の中での言葉の使い方がわからなくなってしまうこともあります。
 「けっして、ハードルは低くありません」。僕はこの言葉から「ですから、皆さんのお知恵をお借りして、この問題の解決を図りたいと考えます」と、上司の方が部下に対し信頼を寄せているとの印象を受けました。
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おかしいとは思いませんに1票。




ハードルは「障害」であって、高さは様々に変わるもの。難易度を下げるという意味で「ハードルを低くする」という言い方もありますように、『ハードル=高い』、ではないと思います。

ちなみに、「敷居が高い」というのは、『義理を欠いてしまっているので、先方の玄関の敷居をまたぐのがためらわれる』というような状態から出た言葉であり、「ハードルが高い」とはまたニュアンスが異なりますね。だから「敷居が低い」という言わば当たり前の状態を指す言葉はオカシイわけですね。
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No.3です。



辞書で調べたのは、「決して」です。
肝心の「何を調べたか」が抜けてました。
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No.1 です。


回答した後に、辞書を調べてみました(本当は順序が逆)

部分否定的な意味を採用している辞書が少ないのは意外でしたが、例えば、『大辞林』が、

(イ)一部分はそうであっても,全部がそうではないという気持ちを表す。部分否定の意を表す。必ずしも。「この程度で―満足しているわけではない」

という意味を採用していました。
こちらのニュアンスだと考えたほうが妥当だと思います。
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間違ってないと思いますよ。



ハードルが高いと低くないはニュアンスが若干違います。
高いというのは、障害としてきついことを表しますが、
低くないは、簡単ではないということですね。


例えば、学校のテストで平均70点の人がテストで70点取れないと罰金と言われたとします。
これは、普段できているので、高くはありませんが、平均ですから、できない時もありますので、低くもありません。
低くないは、こういうものも含みます。


また、敷居が高いの場合は、慣用句ですから、「敷居が低い」という言い方をしないだけで、
ハードルが高いとは別物だと思います。
敷居が高いというのは、物理的な障害ではなく、気持ちの問題ですからね。
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> けっして、ハードルは低くありません。



なら、そんなに不自然ではありませんよ。
「ハードルが低くない」は変ですけど。

で、これは、「かなりハードルは高いが」というのとは、ニュアンスが違います。
むしろ、「ハードルはそんなに高くはない」というほうが近いですね。

「楽勝とは言えないが、そこそこがんばればクリアできる」くらいです。
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