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私は、マルクスの予言した「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」共産主義の世界が理想の世界だと思います。(ちなみに「資本論」は難しいので、池上彰さんの解説本を読んだ程度です)たしか、資本主義の成熟→革命→社会主義→共産主義 というプロセスだったと思います。もちろん現在成功している社会主義・共産主義は無く、中国や北朝鮮は理想とは程遠いと思います。日本が唯一成功した社会主義国、なんて説もあります。

今となっては、予言通りのプロセスで共産主義が実現することはないと思いますが、プロセスや社会制度の呼び名は抜きにして、もし「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」社会が成ったとして、それは存続可能でしょうか。

もちろん、一部の怠け者、一部の不正受給は必ずあると思いますが、社会制度が存続するのに許容できる範囲かどうか。

労働のモチベーションって、アメとムチがあって、前述の社会では生活は保障されるが、必要以上に受け取れず贅沢はできません。アメとムチ両方とも希薄になりますが、「生き甲斐としての労働」のモチベーションは残ると思います。この社会制度を経験した事が無いので何とも言えませんが、多くの人は怠けることに飽きるのではないか、人とのコミュニケーションや自己顕示欲で、結構働くのではないかと思うのです。結果平等でも、能力に応じて社会のヒエラルキーは形成されると思うので、労働のやり甲斐もあると思うし、「人の役に立ちたい」という欲求も満たそうとするのではないか。

現状の社会では自由競争のため、競争に費やされるエネルギーが多く、確かに競争によってサービスや商品の品質が保たれるのですが、行き過ぎた競争で手抜き工事や食品偽装なども起こります。管理生産・管理経済社会になれば、競争に費やすエネルギーを無くせますが、生き甲斐労働の意識で、ある程度の質を保てるかどうか。

自分の働き方を振り返ってみると、ひとつひとつの仕事は、良いものを作ろうと向き合ってますが、毎日朝から夜12時を過ぎてまで働き、急かされ、プレッシャーを与えられて辛いです。自営業なので収入はやった分だけついてきますが、社会不安があるのでお金は貯め込んだり住宅ローン繰り上げ返済するばかりで、あまり使えません。

また物欲ですが、今の若者を見ると、全体として物欲が薄れている気がします。経済が成熟してきて、サービスやモノの品質がみな同じようになり差異がなくなってきたせいもあると思います。もちろん誰でもそれぞれ、こだわるものはあるでしょうが、こだわらないモノに関しては共有財産でいいんじゃないかと。

社会不安のない世界で、生き甲斐の労働を夕方くらいまでして夜は家族で楽しく夕食、ってのが一番幸せだと思います。また能力や意識の高い人が上に立つ社会になれば、生産性も維持されるのではないかと。

どう移行するかは別として、こういった社会は持続可能でしょうか?

A 回答 (8件)

>そしたらきっとみんな「金」に替えるだけかな?



ケインズも、その点を指摘していた様ですが、時代が変わり「電子マネー」が登場した事で、その問題点が解消されたようにも見えると、ウィキペディアの「自由貨幣」で記載されてます。
http://goo.gl/uzBUc

>あとは的にまわるであろう資産家達をどうやっつけるか・・・

案外、資産家は強かに動くと思います。
私が資産家より厄介だと思うのが、旧来の固定観念に縛られ過ぎていると思われる、資産家以外の大勢の人達です。

この人達が目覚め、ボトムアップの形で通貨の概念や仕組みが変わっていけば、自ずと資産家達も流れていくはずでしょう。

当然ながら、世界全体や国家単位で一気に変え様としてしまうと(資産家の大抵抗等の)大混乱になるのが目に見えてますので、地域単位からの変革が必要になってくるのではないかと思います。

こちらのページも参考になるかと思います。
http://inme.at.webry.info/200905/article_4.html
http://inme.at.webry.info/201010/article_3.html
http://goo.gl/yyR44

一見、荒唐無稽に見える話かも知れませんが、貨幣の価値や仕組みを本来の形に戻すだけの話だったりもするので、強ち現実離れした事でも無いでしょうし、このプロセスが世界規模で完了した頃には、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」流れも構築されていくのではないでしょうか。

この回答への補足

素晴らしく建設的にお答えいただき感謝です!
後でじっくりリンクを読んで勉強します。
取り急ぎお礼まで。

補足日時:2012/12/06 22:02
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現行の貨幣価値の有り方だと、どんな仕組みを作ろうが無駄骨に終わる気がします。



逆を言えば、「ある一点」を変える事で劇的な変化が望めるかも知れませんが、果たして今の貨幣価値や制度に慣れ切ってしまった人類にそれが可能かどうか・・・?

共産主義の失敗を指摘する人が多いですが、これが失敗したのは貨幣価値の部分までメスを入れる事が出来なかった点ではないかと考えてます。

「金の価値」を変えない限り、共産だろうが資本だろうが、フェアトレード云々さえも、結局「(金を)持てる者」が優位に立ち続ける構図が変わらないと思いますので。

http://goo.gl/tVq6A

この回答への補足

t78abyrf9c様と同じかどうかわかりませんが、わたしも貨幣について疑問に思うことがあります。実際に人間が生きていくのに必要な「消費財」と「お金」を比較すると、消費財を貯め込む人なんて居ないのに、お金は貯め込む。貯め込むことにコストが掛からないのと、腐らないことが理由だと思います。安定してインフレが続く状態ならお金が腐るので回そうと考えますが。また消費財を貯め込まないのは、いつでも買えるという安心感があるから。お金もいつでも融通できる安心感があれば、きっと貯め込まないのではないか。貯め込ませないために、お金に「使用期限」を設けたらいいんじゃないかと浅はかに考えます。そしたらきっとみんな「金」に替えるだけかな?

補足日時:2012/12/06 09:40
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この回答へのお礼

リンクに後から気づき「腐るお金」ググりました。
まったく同感です!かなり理想の世界が描けてると思います。
あとは的にまわるであろう資産家達をどうやっつけるか・・・

お礼日時:2012/12/06 11:58

>社会不安のない世界で、生き甲斐の労働を夕方くらいまでして夜は家族で楽しく夕食、


>ってのが一番幸せだと思います。

このご意見に対しては全く同感です。
但し、日本と言う、世界で最も恵まれた国の一つの中で住んでいるから、そういう考えが浮かぶのかもしれません。

もし世界が100人の村だったら
http://homepage1.nifty.com/hiroshi127/100people- …

もし冷蔵庫に食料があり着る服があり 頭の上に屋根があり寝る場所があるなら…
あなたは世界の75%の人たちより裕福で恵まれています

もし銀行に預金がありお財布にお金があり
家のどこかに小銭を入った入れ物があるなら…
あなたはこの世界の中で最も裕福な上位8%のうちの一人です
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この回答へのお礼

確かに! 見落としていました。
先進国の豊かさは途上国からの搾取で成り立っている部分がありますよね。
でも、途上国の商品や労働力を買い叩くのは、やはり競争原理によるもので、競争を制限してフェアトレードみたいに正当な価格で買えばいいと思います。ただその時、買う側は豊かさを維持できるかどうか・・・

お礼日時:2012/12/05 21:23

うちの近所に小さなお好み焼き屋さんがあります。

そこはさほど客入りもなく、お好み焼き1枚200円とかで学校帰りの高校生とかに売って日銭を稼いでいるような状況です。

こないだそこのお店で、客の高校生がご主人に対して、そんなんで暮らしていけるのかという問いかけをしているのを目撃しました。するとそのご主人は、年金があるので暮らしていけるからお小遣い程度に稼げればよい、あとはオマエさんたちの笑顔をみるのが楽しみでやっているというようなことを言っていました。

ここから考察するに、人は最低限の暮らしさえ保障すればあとは個人の能力とモチベーションに応じた経済活動をするであろうということがいえそうです。そしてそういう社会を実現する為の手段の1つとして、今ベーシックインカムという社会福祉制度が注目されています。詳しく書くと長くなるのでググっていただければ大体の内容はわかるかと思います。

賛否両論ある制度ですが、私はこの制度が実現すれば質問者様の言われるような社会に近い状況が実現できるかもしれないなと思っています。
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この回答へのお礼

>ベーシックインカム
知りませんでした、あとでゆっくりググってみます。
興味深い情報ありがとうございました。

お礼日時:2012/12/05 21:19

そもそも論になりますが、そもそもそういう制度という


のは、人間の為に存在するものです。
現実の人間を無視して、制度を作り、それに人間を当てはめよう
とするのは無理です。
無理矢理実現しようとすれば、社会主義諸国のように失敗する
だけです。

何千万、何億という人間がいるのです。
そういう人間に適した制度、というのはどんなに頭が良い人が
色々考えて制度を作っても、所詮は机上の空論になって
しまうのです。
人間社会というのはそれほど複雑怪奇なのです。
大枠だけ定めて、あとは自由にしておくしかないのです。

(ハイエク)
「人は、楽園を造ろうと画策しては地獄を造ってきたのだ」


”「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」社会が成ったとして、それは存続可能でしょうか。”
     ↑
存続不可能だと思います。
そんな制度だったら誰も働きません。それは社会主義諸国で実証済みです。

”もちろん、一部の怠け者、一部の不正受給は必ずあると思いますが、
 社会制度が存続するのに許容できる範囲かどうか”
      ↑
怠け者は一部でないから成功しないのです。

”「生き甲斐としての労働」のモチベーションは残ると思います”
     ↑
そんなものを期待してはいけません。
殆どの人間は遊んで楽をしたいのです。
労働に生きがいなんて、例えば工場労働を見たことが
ありますか? 清掃をやっているおばさんはどうでしょう。
そんな人は、それこそ一部ですよ。
生き甲斐としての労働がモチベーションになるなら
どうして社会主義が成功しなかったのですか?

”行き過ぎた競争で手抜き工事や食品偽装なども起こります。管理生産・管理経済社会になれば、
 競争に費やすエネルギーを無くせますが”
     ↑
車も家電も競争社会で造られたモノの方がはるかに
優れていますが。

”こだわらないモノに関しては共有財産でいいんじゃないかと。”
    ↑
法格言にあります。
「共有は争いの原因である」

”社会不安のない世界で、生き甲斐の労働を夕方くらいまでして夜は
 家族で楽しく夕食、ってのが一番幸せだと思います。”
      ↑
それはその通りですね。異論は無いと思います。

”また能力や意識の高い人が上に立つ社会になれば、生産性も維持されるのではないかと。”
      ↑
社会主義国は、エリートが上に立って、生産計画を建て
国家を導いていけば必ずや理想の国になる、ということで始まりました。

この回答への補足

今まで無理矢理社会主義国家をつくって失敗してるのも、無理矢理新しい社会制度に移行させるのが難しいのも重々承知です。とりあえず移行プロセスは抜きで、理想的な社会像が描けたらと思いました。

また、資本論にあるように、資本主義の成熟の先に実現するものだと思うので、たとえばこの日本で将来実現する可能性あるんじゃないかと。封建制からいきなり移行したロシアや中国ではそもそもムリだったんだと思います。

車も家電も競争原理によって優れたものができましたが、一定の機能を備えたならば、これから先は単なる価格競争です。もちろんさらなる新機能の開発努力はされるべきですが、ほとんどの消費者にとっては一定の機能でOKでしょ。

私は性根がなまけものなので、できれば遊んで暮らしたいです。でもそれは、働かなければ生きていけない(厳密には生きていけますが)プレッシャーの中で生きているから遊びたいと思うのであって、もし生活不安がなくなったら、かえって働く意欲が出てくるんじゃないかと思います。生活不安が無い、というのを経験したことがないのでわかりませんが・・・

私は自営業者なので「サービス残業」なんて考えられないのですが、それをやっている方たちは共産体制での労働者の素質十分に思いますし。

完全な管理社会にしてしまってはつまらないですから、柔軟性のある社会で良いと思いますが、普通の人たちが普通に働いて普通に暮らせる社会が実現できませんかね?

補足日時:2012/12/05 19:34
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必要以上に受け取りたい人間がいるかぎり無理でしょうね。



イスラエルでキブツという集団主義がありますが、最近は現金支給を認めるようになったようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%96% …
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この回答へのお礼

キブツ、初めて知りました。ありがとうございます。後でゆっくり調べてみます。
世代を重ねるいつに資本主義社会と変わらなくなったとの事。やっぱり資本主義がある限り難しいというのはあるでしょうね。

お礼日時:2012/12/05 16:47

文明が滅びるのはエネルギーや食料が途絶えた時です。

また革命が起こるのは食糧難の時期や経済恐慌期の都市部です。エネルギーや食料の供給が続く限り社会は成り立ち存続できるでしょう。

現在でも「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」のを実際に行なっている組織や地域があります。それは共産主義ではなく、宗教国家や宗教中心の地域によって行われています。

共産主義でも宗教国家などでもそうですが、最大の欠点は社会の固定化です。そして固定化した組織は腐敗するのです。当初は大きな理想を掲げ、多くの人が理想に燃えて活動を行いますが、時間が経てばほとんどの事はコネによって成立するようになります。
現在の日本でも例えば、著作権とは本来は小さな個人や企業を大きな企業の収奪から保護し権利を守るためのものでした。が、今では大企業の利益を守るための存在として市場攻略がされています。そしてこれは企業と政治のコネによって作られ維持されています。

高い能力をもち高い意識を持ち優秀な人間などは実は存在していなく、1番になった人を優秀な人と呼び、ビリになった人を劣等と呼んでいるに過ぎません。人を100人集めてジャンケンを行えば必ず1位になる人が生まれ、1位の人を優秀と呼び、才能を持った人材として扱うのです。
多様な要因によって行われる社会の様々な活動は、一概に一つの尺度で測ることができない場合がほとんどで、それは結果としてジャンケンと大差のない結果を生みます。

共産主義や宗教国家は社会を固定化します。ある種のテストを行い役割を設定し、またそこには腐敗がありその中で社会が固定化されて行くのです。
高い能力をもち高い意識を持ち優秀な人とは、寡占化がなく独占がなく新陳代謝が活発な競争のなかで入れ替わることで存続できる存在とも言えるでしょう。

「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」には、必要な能力を見抜ける神眼を持った人が必要であり、またそれに納得する人々の存在が必要です。昨今は同一労働同一賃金などといったことも言われますが、現実には同一ではない労働に同一ではない賃金が支払されているのが実情で、実態は組織の政治力や力関係の反映でしかなかったりします。


過去の歴史を見てわかるように存続は可能でしょう。が、社会が固定化するので多くの問題を内包し階級社会として存続するという流れにしか成らないでしょう。

この回答への補足

なるほど、大きな視点で見たら、人間の能力を決めつけて役割を設定してしまうと、社会を衰退させるかもしれませんね。循環させる仕組みが必要ですね。
上に立つことで、地位名誉権力を持つことになりますが、財産を持つ事を制限したらどうでしょうか?制限することで、不純な人間が上に立つのを防げるか、または上に立とうとする人間がいなくなってしまうか。財産の私有・収受を制限することで、利害関係のない状態で優れた人材を上へ押し上げる仕組みは実現不可能でしょうか?

また、宗教国家ですが、私はイスラム国家とかチベットが思い浮かぶのですが、具体的にどの国ですか?

補足日時:2012/12/05 15:29
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こんにちは。



今でもある程度はいます。

そういった人たちが増えれば可能です。
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