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ご覧いただきありごとうこざいます。

最近テレビで「脱北者が増えている」という特集番組を目にしました。
そこで疑問に思ったのが、

●何故、政府に対抗し反乱しようとする人が出ないのか?

ということです。
皆様はどのようにお考えですか?


※歴史・社会的に常識なことかも知れませんが、何せ知識が浅いので、それも踏まえてお答えいただきたいです。

A 回答 (13件中1~10件)

内乱を起こすには、それなりの準備と武器・そして通信手段などが必要です。



北朝鮮は先軍政治と呼ばれる特殊な形態で、軍を政治の重要部局に当てるようにしています。つまりへ移民である文官よりも権力が強く、軍は直接的に「将軍様」と呼ばれる金書記長に忠誠を誓っています。
逆をいえば、これが代々の金王朝の権力の源であって、金日成・金正日・金正恩と3代に渡って権力と国家を維持できている理由です。

つまり金将軍は、各地を統括する軍上層部に、それなりの権力をあたえ、軍部がうまい汁を吸えるようにすることで、軍によるクーデターを抑えているのです。

内乱はクーデターの形を取ることが多いのですが、うまくそれを押さえ、また逆に金王朝が何らかの原因によって倒れることがあれば、いままでうまい汁を吸っていた軍上層部も共倒れになる構造にすることで、軍部が必死になって、内部(たとえば理想に燃える青年将校とか)クーデターや庶民による内乱を抑えることになるわけです。

ちなみに、この形は戦前の日本の統帥権を参考にし、さらに2.26事件とか5.15事件なども参考にしている、と言われています。北朝鮮が核実験を強行したりミサイルを飛ばしたりするのは、軍部のガス抜きが時々必要になるからだとも言われています。


また、内乱というか革命は市民から起きることも多くあります。北朝鮮についていえば、隅々まで軍部の目が光っていること、庶民が連帯するところまで資金や武器などがそろえられないことが大きいでしょう。また、他の方が書くように優秀な人はピョンヤンに集められていますので、地方に住む住人は家畜同然に監視されているので、革命を起こすのはむずかしいでしょう。

またピョンヤンに住むエリートは軍上部と同様、不自由のない生活をしていますので、革命を起こしてわざわざ自分たちの身分を不安定にすることは望まないのです。

さらに、大きな枠組みを見てみると北朝鮮をとりまく周辺国はどこも「北朝鮮が革命やクーデターで不安手になることを望まない」という事情があります。これにより、北朝鮮国内にあるであろう政治の不満分子に援助や協力が行なわれないことになります。

韓国では、統一はしたいもののクーデターが起きたり革命が起きたりするのは困ります。それが朝鮮半島全体に広がるような内戦に発展する可能性も高いですし、鎮圧に中国が乗り出してきたら韓国の命運も危うくなるからです。

また中国やロシアも困ります。韓国というアメリカと同盟を結んでいる国と「北朝鮮」という緩衝地帯を挟んでつながることで、ここに軍事力などを集中しないですんでいるのに、内乱が起きて統一朝鮮が生まれそれがアメリカと同盟を結べば、国境警備に力を入れざるを得なくなるからです。

またアメリカや日本もまったく同じで、北朝鮮があるから中国やロシアと一定の距離を保って監視ができるのです。統一朝鮮ができれば、中露と国境を接して、韓米日の集団自衛権が発動されることになりかねませんし、逆に統一朝鮮が中国またはロシアが後ろ盾になる国家となれば、日本海は一気に緊張することになるからです。
そうなると、竹島も尖閣もライター並に火がつきやすくなってしまいます。

ですから6カ国協議に参加している国々は、それぞれの思惑が違っても「今のままの状態で問題を起こさずに北朝鮮がしばらく存続する」ほうがいいのです。
そのため、北朝鮮国内に革命グループがあっても援助がないので革命実行まで至らないのです。

もっとも、庶民が不満を爆発されて行なわれる暴動などはニュースにならないだけで、結構起きている、と言われています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
国の体制や社会もさることながら、他国との関係も複雑に絡み合って今の状況になっているんですね。
ただ貧困な国民への同情だけでは、どうにもならない…ということですか。

お礼日時:2013/03/06 22:48

随分前の同様の質問にも回答した、古い話しになるけど、韓国に太いパイプを持つ、軍事評論家の記事にあった話しを・・・



1994年”偉大なる首領様”金日成が死んで国葬を行ったワケだけど、世界中の北朝鮮ウォッチャーのみならず朝鮮労働党の幹部も、当然のように「農村部の人民が平壌の生活を見たら暴動が起きる」と考えて「葬儀は平壌など選ばれた人民のみの参列で、地方からの参列を認めない」と通達した。

しかし、国内全域から「首領様をお送りしたい」との声が高まり、参列を認めなければ認めないで、人民の不満が爆発するおそれが生じた。

で、恐る恐る一般人民の参列を認めてみたら・・・極貧生活を強いられている地方農村の人民が特権階級が暮らす平壌を見て「さすが首領様のいらっしゃる平壌は違う。親愛なる指導者(金正日)に従えば何時かは我々も良い暮らしが出来る」と、一般人民に将来の希望を持たせ、党に対する忠誠を新たにした・・・

労働党幹部ですら想像出来なかったくらい、徹底した思想教育による堅固な体制の国なんでしょうね・・・半島のお隣にある極東の島国でも70年くらい前は似たような状況だったような・・・
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
なんとも教育の重さを感じますね。

お礼日時:2013/03/06 23:07

 上から下まで、密告社会。

誰も信用できないし、信用できるのは自分だけなのです。当然、幹部連中間も。その恐怖で成り立っている国家です。
 日本国内でも、こんな会社多いですね。実はね、僕も社長に密告されて首になりました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
恐怖で成り立つ国家、とても分かりやすかったです。
回答者様はお気の毒でしたね。

お礼日時:2013/03/06 22:45

なぜ?




まず一般市民に武装蜂起するだけの余力が無い
むしろそうさせないようにわざと国民を飢えさせていると考える事も出来ますが

軍部にしても下級軍人は飢えています
クーデターやって死ぬより脱北して生き延びたほうが得策と考えるのでしょう


ただし 太っちょ坊ちゃんの周辺にいる奴らがクーデターを起こす可能性はあります
叔父のチャンソンテクは故・金将軍には忠誠を誓ったが息子には不満があると聞きます
まぁ奥さんが将軍の妹なので無理な可能性が高いけど


後は 金永南最高常任委員長
彼は北のナンバー2
出来るとすれば彼のクーデターでしょうね
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
北のナンバー2の地位を捨ててまでしてクーデターを起こすかどうかですね。

お礼日時:2013/03/06 23:01

腹が減っては戦はできぬって言うだろ。



それに反乱起こすには武器もいるわけで、あの国は囲われてるからそんな裏ルートなんて作れないし、作れたとしても武器なんて買う金なんかねえ。
武器買うぐらいなら食い物買うわ。

あの国は自国民に対して兵糧攻めをしてるような状態なんだよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
国の立地条件に輪をかけての兵糧攻め…こういったことが他国とは違い、内乱を増えさせないトリックなのですね。

お礼日時:2013/03/06 23:15

北朝鮮は40~60年位前の中国の社会主義に近い体制になっています。


当時の中国も数百万人の餓死者を出しながら、大きな反乱は起きませんでしたよね。
恐らく似たような理由だと思います。

・最初に政府関係者以外の知識人や富裕層を弾圧し、反体制派を粛清すると同時に低所得の一般市民の支持を得る。
・その後で低所得の一般市民を押さえつける。
・一般市民を押さえつけた後は体制に従順な者だけが高い教育を受けられる。
という手法をとっています。
政府に不満を持っていると見なされると、反体制組織の幹部に必要な知識と経験を積む機会が無くなるのですね。
政府に不満を持つ者が大勢いても、彼らを纏められる人材が生まれないのでは無力です。

反乱を防止するために市民に教育を受けさせない手法(情報を与えないことを含む)は、過去に多くの国家が実践し、有効に機能していたようです。
ただし市民の教育レベルが落ちると外敵に弱くなるなるようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
教育体制にも策が張り巡らされているんですね。

お礼日時:2013/03/06 22:52

朝鮮半島は動乱の歴史です。

周囲の人達を信頼できないので、同士を組織することが難しいからだと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
悲しい国民性のように感じますが、それが身を守るための業なのでしょうかね。

お礼日時:2013/03/06 23:16

テレビの受け売りですが、北朝鮮の人は「配給が、少ない、待遇が不満」なんて時に


「私が国を運営したらもっとうまく行く」じゃなくて
「政府は配給もっと多くして、待遇を良くして」と思うそうです

私たちが入社した会社に不満を持った時に
要求するか、転職するかしか考えないのに似てるかもしれません
なかなか「俺が運営した方がうまくいく、
暴力を使ってでも俺がトップに立とう」なんて思いませんものね
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
言われてみればそうですね。

お礼日時:2013/03/06 23:30

現在の「脱北失敗」=「死刑」に等しいはずです。



そして、反乱を計画しても、一般人に軍のスパイなども混じっているわけで、行動を起こす前に計画がバレてしまい、みんな捕まって極刑でしょう。

まさに「恐怖政治」という言葉が当てはまるでしょう…。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
恐怖政治…まるで一昔前の日本ですね。

お礼日時:2013/03/06 23:02

では、内乱をやるとしましょう。


どのような形で終えるのか、それが重要です。
諸外国の力を借りて現体制を倒し、新体制を樹立
するのか、それとも自治を捨てて他国に併合されるのか。

ただ、北朝鮮に肩入れしても採算は取れない。
だからどの国も手を貸そうとしない。資源とか
あれば、中国がとっくに併合していますから。
したがって南北線でキリの無い消耗戦を継続するのが
周囲の国にとってもありがたい。

日本の納税者としては、これ以上迷惑をかけられる
事が無いように、国防を強化して欲しいだけです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
他国との関係も、この状況の一因であるのですね。
回答者様のご意見も一理ありますが、私はその国防費が際限なく使われそうに思い、慎重になってしまいます。

お礼日時:2013/03/06 23:06

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