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アメリカは訴訟の国と習いました。弁護士も約64万人ほどいるそうですね。
訴訟も多い分それに対する保険もとても高いと聞きました。なぜここまでアメリカは訴訟が多いのでしょうか?私はそれはやはりアメリカでは裁判で成功報酬制度が大きくかかわっているとは思います。また、個人主義的な考えも大きいのではないででょうか?
そこで質問なのですが、アメリカのそれらに対する問題点、良い点は具体的にどのようなものがあるんでしょうか?(成功報酬制度は貧乏な人々でも訴えることが可能、しかしその反面訴訟の増加など)また、失礼な質問だと思いますが回答者の皆様はアメリカの裁判制度にたいしてどう考えますか?

宜しくお願いいたします

A 回答 (2件)

アメリカは州ごとに弁護士の資格あるそうですし、ステータスも高くないようです。

アメリカは何でも訴訟して解決しようとしているのは私個人的にはよくないのではないかと思います。というのも、法律では精神的な面まで解決できないですよ。人間って納得しないと、裁判官が悪いとか付いた弁護士の腕が悪いとかいって不服が残るし、話し合って解決するほうが本当はいいに決まっているのですけどね。
それから、日本では個人主義的な部分が徹底されてないところもあって、名誉毀損などの損害賠償額はいいところ100万円程度で、少年法で報道を禁じられていても報道してしまうのは、額が少ないからやってしまえということもあるかもしれませんね。
さらに、アメリカでは陪審員制度がありますね。日本でも小陪審制度は禁止されてないのですが・・・これも導入するのに慎重な方がいいと思います。

先に注釈しますね。陪審制度と参審制度があって、陪審制度は裁判官でないものが判決を下すものです。参審制度は裁判官にまじって参審員も裁判に参加する制度です。ヨーロッパでは参審制が多いそうです。具体的に裁判をするのに裁判官は3人で合議体くみますし、その内の一人が参審員というわけです。さらに、陪審制度は小陪審と大陪審に分かれ、小陪審は事件の事実認定を陪審員たちが行い、その結果に裁判官が拘束され、裁判を行う制度です。大陪審は正式に起訴するかどうかまで陪審員が決定するものです。

アメリカの制度は正直言って悪いではないかと思うところが大です。というのも、日本国憲法でもアメリカでもヨーロッパでもそうですが、まず、人権を大事にしますよね。そして、その人権を守るために憲法を置いてます。古代より人は権力をにぎると暴走する傾向にあるので、それを抑止するために憲法をもって国家機関の権力に歯止めをかけようとしているのです。日本は英米法系の影響を受けた「法の支配」を旨として掲げています。そして、これは憲法は国会をも拘束するということなのです。ナチス時代のドイツのように国会に歯止めをかけてないと大衆をバックにしてとんでもない法律が作られたりするからです。
そこで、少数者の人権を守るために代表民主政をとっています。国民の多数決で何でも決めてしまうと、少数者の人権が侵害されるということになるからです。たとえば、多数決で決めてしまうなら、全部アメリカの基地を沖縄に集める法律を作ったり、原発やゴミ処理場を特定の場所に集める法律を作ったりするわけです。当然、被害を受ける人よりも被害を受けない人の方が多いのだから、多数決を使えば少数者が泣くわけです。
ジョン・スチュワート・ミルという人が自由論で言っていることですが、多数決で決まった事が正しいという根拠はどこにもないということを言ってます。その通りだと思うのです。
このインターネットが発達した社会で、国会なんかなくても法律の可否は多数決で決定できるのに、なぜ直接民主政にしないのか、これは国会は最後に多数決をしますが、その前に、いろいろ議論し、法律案の内容を吟味、妥協、修正を加えているところに意味があるのです。少数者の人権保証を確実にするためです。多数決民主主義をやるとヒットラーのような独裁者を生むので、こんなものは許されないのです。だからこそ、国民が選んだ国会議員の作った法律を選ばれもしない15人の最高裁判所のおじいちゃんが違憲だといって、くつがえすことができるのです。
話をもとに戻して、陪審員制度はマスコミに影響・扇動されやすい国民が事実認定をするので、事実認定に誤りが入る可能性が高いのです。裁判官は訓練を受けて、予断が入らないように、刑事裁判にしても起訴状一本主義(刑訴256条6項)で、起訴されたけど、本当に犯罪をやったかどうかは最初は白紙の状態でのぞみます。民事事件にしても提出された証拠だけで判断します。(弁論主義)要するに一般国民の意見に拘束されて裁判をすれば、公平な判断ができないのではないかと考えられるのです。実際に、日本では憲法76条3項に反するのではないかと考えられているようです。
しかし、法律ばっかりで、一般社会を知らない裁判官が判断を下すのも常識からズレるということで、参審制は導入しようと考えられています。参審制は合憲とされているようです。
この頃、馬鹿な裁判官が新聞にのぼるようですが、ごくごく一部であって、ちゃんとした裁判官はしっかりと何でも考えているな。すばらしいなと思うところが多いです。中には判例に賛成できない判決もありますが、ほとんどの判例が本当によく考えられ、よくできていると納得させられるものばかりです。
長々となりましたが、日本はアメリカと違うのだから、アメリカの制度を導入には反対。独自で一番いいものを開発していくべきだと私は思います。
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この回答へのお礼

丁寧なご説明本当に有難うございました。seinさんはとっても法律にお詳しいのですね^^びっくりしました。とても参考になりました。

お礼日時:2001/06/03 15:18

失礼な表現で、個人的な偏見も少々入っていますが


(と 前置きしといて)
アメリカは移民で構成された国家であるが故に
法と契約といったルールを基本としないと社会が成り立たないのかも知れない。

しかし、アメリカの訴訟社会は少々行過ぎた点があると思う。

ある農家がなすの苗を注文したのに、
トマトの苗が送られてきて出来てびっくり
  (それまでに気付けよ、専門家でしょ(-.-)
農民をなめるなと、苗の会社を相手に裁判を起こし
  (まあ、弁護士にそそのかされたんでしょうが)
勝訴して億万長者!農家を辞めて遊んでいるらしい。

と言ったように、弁護士の成功報酬制度の悪い点が出まくり状態。
中には、救急車の跡を追いかけてまで仕事を探す(作る?)弁護士もいるらしい。
裁判が悪いとは言わんが、
今のアメリカ訴訟社会は病的だと思う。
   PL法の注意書きを見れば一目瞭然、
   めいどいんUSAの綿棒には
   “「耳」や「鼻」に入れないで下さい”といった注意書きがあるようです。
日本の弁護士は・・・使ったことがないので分からない?
んでも、USAほど辣腕レベルの弁護士は少ないんじゃないかな?
   すぐに被告人の精神鑑定に逃げているような気がするから

蛇足
  埼玉ダイオキシン報道の原告側弁護士は法廷戦術を間違えたと思う。
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