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経済学で、生産可能曲線の拡大に役立つものとして、
「新しい資源、新技術」と参考書に載っていました。

しかし、公共投資の増加は役立たないそうです。
自分としては国から公共投資の増加という援助を受けたら、たくさん生産できるように
なって生産可能曲線が拡大すると考えているのですが、
違いますか?

A 回答 (1件)

生産可能曲線は、現在利用可能な技術と資源を前提として、技術的に生産可能な集合(生産可能フロンティア)のうち、もっとも効率のよい点をつないだものです。



ところで、公共投資は、現在利用可能な技術・資源を使ってモノやサービスを生み出しますが、資源が有限である限り、公共投資をする分、利用可能な民間投資はその分削減されてしまいます。なぜなら、生産可能曲線は、「現在において利用可能な資源・技術を目いっぱい使って実現できるもっともよい生産集合」なので、公共投資でそれを実現してしまったら、それ以上拡張することはできないからです。

生産可能曲線自体をシフト(拡張)させるには、莫大な天然資源が発見されたとか、驚くような技術革新があったとかいう場合に限られます。

例としては、アメリカで大量のシェールガスが発見され、エネルギー革命が起こるとか、インターネットの発明によりネットビジネスが生み出された、といったような事象です。

では、公共投資をして経済が拡張したような場合は、生産可能曲線の拡張ではないのかというと、それは生産可能フロンティア内の非効率な点に止まっている経済を、生産可能曲線上まで引き上げる効果があるかもしれない、ということなのです。ただし、公共投資がいつも効率的とは限らない(むしろ非効率な場合も多い)ので、非効率な集合から非効率な別の集合に移動するだけかもしれないのです。
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