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下記URLのwikipediaのカノン砲の記事で17世紀ドイツで使用されていたものと記されている写真のようなタイプのものです。どの角度で何m(km?)の飛距離があったのでしょうか

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E% …

また、戦国時代頃のこの大砲は、大体どれくらいの直径の弾が使われていたのでしょうか。

A 回答 (3件)

tanarapara111 さん、こんにちわ。




一般的に言うと砲身長や口径、弾丸の重さなどで射程距離が決まりますが、詳細なことはわかりません。
17世紀から19世紀半ばまでは青銅砲が主流でした。この後アームストロング砲のような鋼鉄砲が主流になります。
大坂冬の陣で徳川家がイギリスから購入した実際使われた有名な大砲についてのURLです。ご参照ください
http://ume.sakura.ne.jp/~edo/tutu.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC% …
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB% …

ルネサンス期の大砲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1% …
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17世紀と言うと30年戦争の頃、


スウェーデンのグスタフ2世が新しい大砲を開発しています。
大きな車輪を備えた機動性の高い軽野砲です。

それ以前の大砲と言うと比較的大口径の重砲が主で機動性が乏しく
攻城砲的な使い方が多かったのですが、
グスタフは軽量の3ポンド砲を集中的に戦場に投入し大きな戦果をあげました。

さて当時の大砲ですが
24ポンド砲(主に攻城用、砲重量3126kg口径15.5センチ砲弾11.9kg射程不明)
18ポンド砲(主に攻城用、砲重量2440kg口径14.1センチ砲弾9.0kg射程不明)
12ポンド砲(主に野戦用、砲重量1700kg口径12.2センチ砲弾6.0kg射程525~600m)
 6ポンド砲(主に野戦用、砲重量910kg口径9.0センチ砲弾3.0kg射程375m)
この6ポンド砲はその後改良が加えられ射程が伸びています。
1700年頃には500m1720年頃には600m位になりました。
 3ポンド砲(主に野戦用、砲重量460kg口径7.7センチ砲弾1.5kg射程225~300m)
これも改良により1700年ごろには射程が400m以上に伸びたようです。
ここらあたりが標準的なものであったようですね。

1700年頃に射程が伸びているのは砲の肉厚を増やすことで装薬量を増やし射程を延ばす
改良が加えられたためです。

グスタフが編み出した陣形は縦深6列一個大隊が408人大隊は中央に槍(パイク)隊を配し
両翼に小銃隊が固めました。またこれとは別に96名編成の小銃隊を編成し
戦場では各種部隊を市松模様に配置したりもしたようです。
敵の方は縦深が10列(マウリッツ型陣形)ありましたから、双方とも密集隊形に近いです。

当時の野戦砲はまだ 炸裂弾があまり普及していませんでしたから爆発しませんが
低い仰角で発射された砲弾は密集した敵歩兵を一列スコーンと薙ぎ倒すことも可能です。
また地面に落下した砲弾であっても跳弾となって敵陣を突き抜けることもありますから
結構効果があったようです。
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No.2です。


仰角の件が質問にあったのを忘れていました。
当時の仰角についての資料は持っていませんが
海軍の艦載砲で4~6度ですから大差なかったものと思います。

というのは野戦の場合射程を伸ばそうとして大仰角をかけると
砲弾は高く上がり(遠くへは飛びますが)着弾の時はドスンと上から降ってきて
地面に突き刺さるだけになってしまいます。当時は砲弾が爆発しませんから
敵兵を薙ぎ倒すような水平弾道が欲しいので仰角はかけません。

艦載砲でも同じことで真横一直線に弾を飛ばせば弾の届く範囲の敵艦には命中しますが
弾を上にあげてしまうと、弾が落下したところに敵艦がいないと命中しないんです。
ですから射程距離と言うのは近代の射程距離とは違います。

30~40度も仰角をかけて打てば、もっともっと遠くまで飛んだはずです。
ですから大阪城攻めのとき大阪城の淀君の侍女を殺した砲弾は心理作戦を狙って
目いっぱい飛ばそうと通常使わない大仰角で打っています。
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この回答へのお礼

お詳しいですね。ありがとうございます。大変参考になりました。

お礼日時:2013/08/15 10:50

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