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シリアの内戦について。イギリスは最近になってアサド政権を遠まわしに
支持するかのようなことを言い始めたようですが、なぜですか?やはり反政府側
にアルカイダと仲のいいグループがいるのが気にかかるのでしょうか

A 回答 (3件)

 「アラブの春」などとメディアが騒ぎ、賞賛しているとき、私はかの国々の人たちを哀れんでいました。


 自由主義、民主主義革命といえば聞こえはいいが、主義主張も異なる単なる無秩序な反政府運動にすぎず、民度も低く、制度も社会構造も脆弱な国でこんなことをすれば、もっと大きな混乱が起こり、最悪内戦に発展する、と危惧していたのです。

 事実、エジプトは混乱し、デモ隊は銃撃され、各有力政党は自分達の身内の利益を追求するばかりで公共心に欠け、国内の分裂は顕著になり、予断をゆるさない状況です。
 ムバラク時代のほうが、いろいろな問題があったにせよ、安定して平和で経済も発展していたのは言うまでもないことです。
 
 かの国々では、民主主義革命をしようとすること自体に、まだまだ無理があります。
 イギリスは、そのこと、アサド氏を倒しても、その後に政情が安定するとは限らず、もっと反欧米のイスラム色の強い国家が誕生するかもしれない、と危惧しているのでしょう。
 また、反政府軍が主義主張の違いから(もしくは利権争いから)内部分裂しつつあり、政府軍が優勢になってきている、という情報を重んじてもいるのでしょう。

 さらには、シリア国内の世界遺産が次々と戦火に晒され、破壊され危機的状況になっているという事実もあり、戦争を早期に終結させて混乱を沈静化させることが第一だと考える一因となっている可能性もあります。
 劣勢でまとまりのない反政府軍にいつまでも支援を行っていると、いたずらに戦火を拡大長期化していると国際社会から謗りを受けてしまうおそれがあり、それだけは回避したい、と考えているのではないでしょうか。
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アフリカや中東諸国で独裁政権で国民を抑圧している等の情報を世界のマスコミで報道されて多くの政権が倒されてしまったり攻撃を受けたりしています。



例えばイラクのフセイン大統領、リビアのカダフィ大佐、シリアのアサド大統領などです。

しかしどの国でも彼らが攻撃されて排除され、新しいより良い民主的な政権が実現され、各国民の生活が良くなり自由な意見表明やそれら国民の事を考えての政策が実現されたのであれば良いのですが、現実は各国内で民族や宗教間、軍隊や反乱軍等が跋扈する反って酷い状態の国になってしまったのではないでしょうか。

シリアでも反政府反乱勢力は一枚板ではなく、アメリカ、ヨーロッパ、トルコ、サウジアラビア等の周辺諸国の経済軍事訓練支援等を受けて行動しており、中にはサリン攻撃や虐殺等を行った上、その罪をシリア政府に擦り付けたりの偏向報道も西側主要マスコミからも流されています。

現状のままだと何時終わるかも知れないシリア内戦が継続し、多数の死傷者の発生や難民が周辺諸国に流出し、或いは各国で抱えているクルド民族問題等にも火がついたりして、金銭的にも支えきれない、ここらで内戦を止めたらどうかと考え始めたのではないでしょうか。


次のような情報が参考になると思われます。

http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/
中東TODAY
NO・2892『各国のシリア関与に変化の兆し』

http://tanakanews.com/
田中宇の国際ニュース解説 世界はどう動いているか

◆アサドが巻き返すシリア
>> 【2013年6月3日】 米政府はシリア問題について、シリアの安定よりも、アサド政権の転覆が目標だと公言している。しかし、アサドと戦っている反政府勢力は軍事的に退却し、政治的に分裂し、テロリストの本性を露呈して国際信用を失っている。米欧が軍事的にアサドを倒そうにも、ロシアによる兵器供給で、飛行禁止区域すら設定できない。米欧によるシリア軍事介入の可能性は大きく減った。シリア内戦は、3カ月ほど前まで、いずれアサドが倒れると予測されたが、最近になって、アサド政権が維持され、反政府勢力の方が負ける可能性が急に高まっている。

◆和平会議に向かうシリア
>> 【2013年5月17日】 シリア和平会議は、シリア内戦でアサド政権が優勢に、反政府勢力が劣勢になる中で行われる。そのため、アサド政権は出席を表明したが、反政府勢力は参加をいやがっている。米国は、反政府勢力を傀儡化しようとして弱体化させた挙げ句、反政府勢力の弱体化が進んだところで和平会議の開催に賛成するという、自滅的なやり方を突き進んでいる。中東政治では、いつものことだ。

http://tanakanews.com/index2012.html
シリアに化学兵器の濡れ衣をかけて侵攻する?
>> 【2012年12月11日】 シリア政府が化学兵器を使う準備をしているという指摘は根拠が薄い。シリア政府は化学兵器を持っており、最近それを移動したことも確認されたが、移動の理由は化学兵器が反政府派に奪われぬよう保管場所を変えただけで、兵器の使用を準備しているとは考えにくい。トルコの新聞は、アルカイダがトルコで化学兵器を作り、シリアに持ち込んで使おうとしていると報じている。シリア反政府勢力の中には、アルカイダが多く入り込んでいる。

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なお、西側諸国にも中東等で戦争や抗争が続く事を画策するような軍産複合体や傭兵企業等の勢力と、財政赤字削減要求等から他国への干渉を弱めていこうとする勢力のせめぎあいもあり、単純に一方向へ情勢が動いていくものでも無いようです。


最近のエジプト軍によるクーデター:モルシ政権排除の動きも、アメリカの軍事費援助などに大きく依存し、国内産業などを支配下においていた軍のモルシ政権に対する反発、中東諸国でのイスラム勢力拡大を望まず、内乱状態に置いておきたいアメリカ等の意向
や各種支援の影響によるものが大きいのではとされています。

なかには武装した正体不明の狙撃者がビルの屋上から、モルシ政権支持のデモ参加者と
それを弾圧しようとする軍隊の両者にたいして発砲し、両者間の非難応酬や更なる相互間の攻撃を引き起こさせている事が伝えられています。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130716-00000 …
<エジプト>謎の集団が双方銃撃 衝突の引き金に…目撃証言
毎日新聞 7月16日(火)7時0分配信
>> 【カイロ宮川裕章、樋口直樹】エジプト軍のクーデターで追放されたモルシ前大統領の支持派と軍・治安部隊が8日未明にカイロ北東部の共和国防衛隊施設前で衝突、50人以上の死者を出した事件で、銃で武装した集団が座り込みを続けていたモルシ派と軍側の双方に向けて発砲し、これが引き金となって両陣営の衝突に発展した可能性が15日、複数の目撃証言で浮上した。事件の責任を巡りモルシ派と軍側が非難し合う中、衝突を扇動したとみられる武装集団の特定が事件解明の鍵になりそうだ。

【礼拝中、突然の銃撃】カイロで51人死亡 同胞団、怒りあらわ

 事件の概要について、モルシ派のイスラム組織ムスリム同胞団は、夜明け時のイスラム教の礼拝中に背後から突然、軍側に銃撃されたと主張。軍側は、午前4時ごろに武装集団が防衛隊施設を急襲し、兵士らに発砲する一方、別の一団が近くの建物の屋上から兵士らに向けて火炎瓶を投げたり発砲したりしたため、自衛のため反撃したと反論する。
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アサド政権が有利になったからです。



政権をとる方を支持するのが、英国の利益に
なるからです。

民主化されてしまえば、反欧米になってしまう
のは、アラブの春で明らかです。
だからアサドの方が良いのですが、一時は負けそう
だったので、腰が引けていました。

しかし、有利になったので支持に回ったのでしょう。
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