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 太平洋戦争以前は、兵隊は、職業軍人と徴兵された兵隊の2種類があったと聞いています。そこで質問ですが、(1)徴兵された兵隊に給与が支給されたのですか?(2)給与が支給されていた場合、a.職業軍人と徴兵された兵隊は階級が同じであれば金額に差異はあったのですか?b.さらに兵隊が外地に出兵していた時はだれに支払われたのですか?
 マイナーな質問ですが、よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

こんばんは



資料を持っていたのですが現在行方不明なので記憶で書いています。多少あやふやですが参考にしてください。
昭和10年頃のようすです。
まず志願と徴兵に給料の差はありません。
二等兵の月給は4円50銭。民間サラリーマンの初任給が20円前後だったのでずいぶん少ないですね。しかし数字で見るほどひどいものではなかったんです。
兵隊の衣食住は全て支給ですから生活費は全く必要ありません。衣服(軍装)はフンドシ以外は全て支給、食事は味は別として”肉体労働”ですから栄養も量も配慮されていました。住居は兵舎。個人スペースは寝台(ベッド)のみなので何とも狭い。
さらに特殊勤務手当てがありました。これは不寝番や門衛などをした場合に支給される手当てで、ずいぶん数多くあったようです。当番制で強制的にやらされるものもありそれだけでも2円程度になったとか。もし目一杯志願すれば本給より多かったそうです。余談ですが不寝番をすると翌日は一日中寝ていてよいので人気があったとか。
当時は不況の時代でしたから大学を出た人でも就職できず入隊する者も多かったんです。

エリート軍人の第一歩は少尉からスタートしますが少尉の月給は20円ほどと記憶しています。軍装は自前でしたが少尉任官時に支度金が出ました。確か100円ぐらいだったと思いますが多くはその数倍の金を使って立派な軍装を作りました。ピストルと軍刀も自前でした。先祖伝来の日本刀を軍刀に仕立てることも多かったとか。
営内居住では食と住は無料です。少尉以上は営外居住もできました。この場合住宅手当、食事手当が支給されます。寒冷地勤務ではその手当てもありました。

netに旧日本軍人の給与を書いたものがありました。1943年(昭和18年)のものです。
http://d.hatena.ne.jp/dj19/20120315/p1
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この回答へのお礼

 詳しい説明をありがとうございました。大変よく理解できました。

お礼日時:2013/09/07 08:35

>(1)徴兵された兵隊に給与が支給されたのですか?


当然支給されています。

>a.職業軍人と徴兵された兵隊は階級が同じであれば金額に差異はあったのですか?
これは、微妙です。
と言いますのは、徴兵された兵士の場合、徴兵される前の給与により、支給額が変化したためです。
徴兵される前の給与がよければ、差額分の一部が補填されていたため、職業兵士よりも給与がよくなる場合がありました。

>b.さらに兵隊が外地に出兵していた時はだれに支払われたのですか?
兵士への給与は、兵士本人に支払われる部分と、留守宅給料といって、家族に支払われる部分がありました。
兵士に支払われる金額は、階級により固定されており、2等兵の場合6円から9円、1等兵の場合9円、上等兵で10円(昭和18年陸軍)でした。

留守宅給料は、a.で述べた差額、兵士の手当、賞与などが支給されました。

海軍に応召された片山さんという人の資料が、「女性たちの太平洋戦争」という本にあります。
それによりますと、応召前の平均給与が90円でした。
(90円は、当時の師範学校の教師の平均給与60円からしたら高額です)
「昭和18年3月勅令309号」の規定により、この片山さんの留守宅給料は、
「90円(応召前の平均給与)-60円(昭和18年3月勅令309号による2/3減額)-6円(本人への直接支給)=14円(留守宅給料)となります。

14円に各種手当がつき、片山さんの留守宅給料は、36.3円となっており、そこに年2回の賞与(1回20円程度)がついています。
片山さんの年収は、435.8円(留守宅給料)+41.1円(賞与)+6円x12回=548.9円となります。

「女性たちの太平洋戦争」
別冊歴史読本特別増刊号
新人物往来社
より。
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この回答へのお礼

 詳しい説明をありがとうございました。大変よく理解できました。

お礼日時:2013/09/07 08:36

リンクも貼らずに引用とか記述とか、


他の質問サイトの回答=正解でもありませんし、身内の証言=事実とも限りません。
(どこまでが、引用で、身内の証言で、自分の意見なのかもはっきりしませんし)

>(1)徴兵された兵隊に給与が支給されたのですか?
>(2)給与が支給されていた場合、
>a.職業軍人と徴兵された兵隊は階級が同じであれば金額に差異はあったのですか?
>b.さらに兵隊が外地に出兵していた時はだれに支払われたのですか?

回答(1):支給されています。
(只働きだったと考える方がどうかしていると思いますが)

回答(2)a:差異はありません。
徴兵が「職業軍人」と同じだけの年数を勤められたり、その結果として能力を身につけて、それだけの階級に成れればですが。
そもそも、職業軍人とは、最低でも下士官以上(伍長とか)を意味します。
そこまでの階級に、徴兵の二等兵から短期に昇格するのは難しいと思います
志願兵は期間を限っての採用で、その間に試験や功績によって昇進しなければ退役となります。
普通の士官(少尉以上)は、士官学校を卒業した時点で少尉となり、部隊に配属されます。
全くの二等兵から、叩き上げで少尉にまでなるのはほぼ不可能です。
理由は、士官と下士官・兵卒は、仕事や求められる能力が違う為に、戦いが上手くてもそれだけで昇進させることはできないからです。
戦場の功績で昇進した人もいますが、それは「戦時待遇」に過ぎず、戦後はそれなりの階級に戻ります。

回答(2)b:本人に支給されています。
でないと、現地で休暇中に何もできません。

月給の額については質問されていませんが、↓のようになっています。

総理大臣:800円(東条英機)
陸軍大将:550円
曹長:32~75円
軍曹:23~32円
伍長:20円
兵長:13,5円
上等兵:10,5円
一等兵:9円
二等兵:6~9円
(大東亜戦争陸軍給与令によれば、戦地手当がつくので↑の約2倍になります。)

当時の大卒の初任給は40円~100円で、1000円あれば一戸建てが買えました。

↑の兵士(「職業軍人」ではなく)の給料が高いか安いかですが、世界では今も昔も末端の兵隊については失業対策としての性格があります。
実際、当時の日本(というか世界)は、不況の最中で、戦前から貧しい農家の子弟が多く軍隊に入っています。
そんなものが他の仕事より高給だった場合、世論から非難を受けるでしょう。


この類の質問では給料が「軍票が支払われていたようである」と言う意見が出ますが、
(しかも伝聞ですか)
軍票は占領地で現地人との取引に使用されていましたが、軍や軍属間では日本円が流通しています。

送金についてですが、
戦地には「野戦郵便局」があり、
その中には軍人専用の「軍事郵便貯金」(貯蓄増強運動の一環として軍人、軍属を対象した貯金)がありました。
口座は現金として記載される筈なので、これから送金した場合、受け取り先で軍票が渡される事はありえません。
(何かの偶然で、手に入れた軍票を郵送で送ってしまうような、うっかりさんがいたかもしれませんが)
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この回答へのお礼

 詳しい説明をありがとうございました。大変よく理解できました。

お礼日時:2013/09/07 08:36

知恵袋からの引用ですが、私が祖母から聞いた話と一致しますのでご一読を。


現在ではまったく理解不能でしょうが、これが現実であった。

1945年の100円は現在の189809 円、
つまり1945年当時の1円は現在の1898円というのを目安とします。


日本陸軍で「兵」と定義されているのは、
二等兵、一等兵、上等兵ですが、給与と呼べない金額です。
()内は上記の目安で換算した現在の金額です。
2等兵・・6.5円~9円(12337円~17082円)
1等兵・・・9円(17082円)
上等兵・・・10.5円(19929円)

が、外地では少ない上に現金ではなく、経済的な裏付けのない
軍票が支払われていたようで、収入が無いのも同じでした。

徴兵される兵士の多くが悩んでいたのは、自分の生命の危険と共に、
残された家族の経済的貧困だったという記述が数多く見られます。
>それでも残された家族のためにと半額以上を送金するのですが、価値のない軍票ですからね。

将官の最高位の大将400~600円 月給は現在値で100万くらい(意外に少ないですね)
しかし現代で月給2万で暮らせますか?妻子もいたりしてたら。
 
とにかく貧しいからと戦争をするとその国はより貧しくなると言う計算が成り立ちます。
(-)+(-)=(-)
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この回答へのお礼

 詳しい説明をありがとうございました。大変よく理解できました。

お礼日時:2013/09/07 08:35

給与は支払われました。


階級は同じで経験年数が同じなら同一。
外地でも本人に支払われた。
以上。
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この回答へのお礼

早速で且つシンプルで分かり易い解答をありがとうございました。

お礼日時:2013/09/07 08:28

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