「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

25年くらい前の白ワインを開けたら、茶色くなっていました。地下のセラーで保管されていたもののようですが、コルク栓は柔らかくボロボロで、液漏れのようなあとがあります。甘口のワインだと思うのですが、甘味はなくコルクや木の樽の匂いが移ったような香りです。一口だけ飲んで、栓をして冷蔵庫にしまっていますがこのまま飲んでも可能でしょうか?熟成しているのか、酸化・劣化しているのか判断がつきませんのでお分かりになる方、お教え下さい。よろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

ddeanaです。

補足を拝見いたしました。
・水割りのように薄めの茶色
・濁りはない。
・浮遊物は確認できない
・カビ臭はなし
・ちょっと酸味を予感させる香り
・木樽と思える香り
・うっすらとした甘さ
・酸味はあるが飲めないほどではない
・アルコールの味わいはあまりない
・後味に苦味

以上の観察から、時間が経過してあきらかに飲み頃を過ぎてしまったワイン。時間と共にアセトアルデヒド、およびアルコールとアセトアルデヒドが結合して形成されたアセタールの影響で、シェリーやマディラなどに見られるようなゴムと木樽のまざったような香りがするものと推測いたします。甘味がいまだ残ってることから劣化のスピードが遅く、よって酢酸菌などあきらかにワインをお酢へと移行させる菌の繁殖もゆるやかだったと考えられます。

長期保存に大切なタンニンが豊富な赤ワインと違い、白では甘さがあるかないか、また使用品種の種類、アルコール度数によっても保存年月にかなりの差が出ます。一概に甘口は辛口に比べて保存が出来ます。濃度が高くアルコール度数も辛口よりも高めになっている場合が多く菌が繁殖しづらい環境と言えます。だからこそソーテルヌ、トカイ、ドイツのTBAなどは何十年もの長きにわたって味わうことができるのです。でも私50年経過のトカイ、エッセンシアというデザートワインを飲んだことがありますが、やはり長期の化学反応によりアルコールの厚みのようなものはほとんどなく、さっぱりとした酸味のあるジュースのような味でした。なのでアルコールのあじわいがなくなっているから飲めないということではありません。

で、飲めるか飲めないかということであれば「飲めます」とお答えします。ただし先に述べたように「飲み頃」は完全に過ぎてしまった、劣化したワインというのが私の考えですので、補足にお書きになったように「古くなり飲み頃を過ぎたワインはこういうものだ」と思って召し上がってください。

あまり美味しくないなあ~と思ったらそのまま召し上がることに固執せず、炭酸水をまぜる、ガムシロップや果物、ジュースなどをまぜてカクテルにするなど、美味しく飲める方法を工夫しながら召し上がってみてください。意外に思えるかもしれませんが、薄っぺらなワインに厚みを加えるには、コンビニなどで売っている安い日本酒を少しだけ混ぜるのがお勧めです。ただし多すぎると日本酒特有の吟醸香のようなものが前面に出てきますので、マドラーでかき混ぜながらちょっとずつ足していくと結構面白い味わいになります(笑)。宜しければ一度お試しください。
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この回答へのお礼

再びご回答を頂きましてありがとうございます!

たしかに風味とアルコールの足りなくなったワインに日本酒を混ぜたら美味しくなりそうですね!捨てないでよかった~。試してみます。炭酸も入れてみようかなと思いました。

今回、とても深い知識をお持ちの方にお答えいただき光栄です。ワインは好きで、たまにワイン会などに参加しますが今一つ味わい方が分からず(美味しく飲めればいいのでは、という考え方もありますが・・・)もっと系統立てて知識を身につけたいと思っておりました。
最近、ワインアドバイザーの資格をお持ちの方にお勧めの本を借りて読んでみたりしているのですが、なかなか理解をしたり憶えたりするのは大変だなというのが正直なところです。
しかし今回の古いワインについては、これはこれで物凄く興味深く勉強になりました!
ddeanaさまのレベルまではとても成れそうにありませんが、少しずつでも知識を身に付けつつワインを味わって、さらに理解できるようになりたいと思います。

本当にありがとうございました。

また何かありましたら質問箱でご相談をしたいと思いますので、またぜひよろしくお願いいたします。

お礼日時:2013/10/04 00:20

ワインビジネスに従事しております。



25年前というと1888年ヴィンテージの白ワインということになりますね。色が茶色になるのはさまざまな理由で「酸化」が進んでいる証拠です。酸化自体は自然な化学反応であり、茶色になったから即座に飲めなくなるというものでありません。が、コルクが古くなり液漏れの跡が見られるということは、悪い意味での酸化が進んでいるものと推察いたします。悪い酸化が進んだ場合、色だけでなく香りがお酢のようなツンとした香りや、少々カビくさい香りなどがするようであれば、かなり劣化が進んでいる証拠であり、味も酸っぱかったり、薄っぺらい感じの複雑さがない味となります。一口召し上がった時の味はどんな感じでしたでしょう? それを教えていただければより詳細なアドバイスが出来ると考えます。もしピリッとした酸っぱさがあった場合は残念ながらワイン単体としての飲み頃は過ぎているものと考えられますので、料理に使うなど別の方法を考えた方がよいかもしれません。色は濁っていませんか? 色があきらかに濁っていたりコルクではない浮遊物があった場合はバクテリアの繁殖も疑われますのでお捨てになった方がいいかもしれません。またかりに飲めるとしても早めに召し上がるに越したことはありません。またこれ以上の酸化を防ぐ為には、出来るだけ空気に触れる面を少なくするのがベストなので、やわらかいペットボトルなどに入れ替え、口のところぎりぎりまで液面が来る状態でしっかりふたをなさる方が宜しいと思います。

この回答への補足

詳しいご回答ありがとうございます!
状態について補足をさせていただきます。

色は茶色くなっておりますが濁りは無く、グラスに注ぐとウイスキーの水割りのようです。
栓を抜くときにコルクがボロボロになって中に破片が入ってしまいましたが、それ以外の浮遊物は無いと思われます。

瓶の口に鼻を近づけて香りを嗅いだときは「ワインが熟成された香りなのかな?」と一瞬思いましたが(具体的に熟成された香りがどのようなものかは解りませんが・・・)グラスに移して良く嗅いでみると、カビ臭くは無いのですがいかにも酸味がありそうな感じです。また、木の樽のような香りも感じます。

只今勇気を出してもう一度味わってみました・・・

>味も酸っぱかったり、薄っぺらい感じの複雑さがない味となります。
との事ですが、この薄っぺらいという表現は結構しっくりきます。
口に含むと酸味は意外にきつくは無いのですが、うっすらとした甘さと相まって風味の複雑さは無くなっているように思います。そして樽っぽい風味と後味に少々の苦み。通常のワインのようにアルコールを感じることはあまりありません。そのような意味では、時を経てマイルドになっているということなのでしょうか・・・
良く分かりません。
カビ臭さ等は無いので「古いワインとはこのようなものだ」と言われたら「そうなの??」って思ってしまいそうです。でも決して美味しいとは思えなさそうです。飲んで飲めないことはない、というような味です。

飲み比べようと、自宅にあった2010年のオーストラリアのシャルドネを開けてみましたが、高価なワインではないものの新しいものはそれなりに色々な風味を感じるな、と思いました。そのような印象は古い方のワインにはありません。

大体このような感じです。
よろしければ、またご教示いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

補足日時:2013/10/01 00:20
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飲めません。

 商品の、何処かに、印字されていませんか?

確認してみて下さい。

私からすると、アホな質問するなと言いたい。
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この回答へのお礼

念の為確認をしてみましたが、特に賞味期限等の印字はありません。

お礼日時:2013/09/30 23:20

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