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自分に自信が持てない人に
 「もっと自分に自信を持て」
と言う事はとても簡単で、ありふれた対応だと思うのですが、
既に本人なりに抜け出そうと努力した後だったりして
大した効果もない言葉で終わる様に見えます。

自分に自信が持てない人には何が必要なのでしょうか?

自信がもてなくなった理由(育った境遇など)との向き合いでしょうか?
自分に出来る事、自分の持っているものを共に数える事でしょうか?
根本的には何が必要なのでしょうか?

そして、
どういう面を見れば相手の変化を確認できるものでしょうか?

A 回答 (11件中11~11件)

その自信の無さが、一時的なものであるか、慢性的なものであるかで対応は変わるのではないでしょうか。



たいていの人は、自信をもったり、自信を失ったり、また自信をもち返したり、を繰り返しながら生きていると思います。それが大きな自信であれ、小さな自信であれ、人生にも心にも波はあるものです。その波具合の、一時的な自信喪失であれば、それは自然の流れで、その人の人生にとって必要なプロセスともいえます。

一時的に自信喪失している人には、その人の良さや魅力を思い出させるような言葉をかけることが、きっと励みになるでしょう。また、仕事での失敗や友達からの嫌がらせなど、何か具体的な問題に直面して一時的に自信を失っている場合には、その問題の解決に向けて力になる姿勢を見せ、「味方がいる」という安心感を与えることがまず大切です。そしてその安心感から本人が気力を取り戻し、実際に問題を解決すれば、自信も戻るはずです。

さて、世の中には、そういう波を体験できずに、「常に自信が無い」という人もいます。うまくいっている時はご機嫌で自信があるようにも見えますが、心の芯で慢性的に自信が無いので、少しでも何かがうまくいかないと直ぐにくじけるような人です。

慢性的に自信喪失している人と接するときには、まず、「自信をもてばいいのに」という考えは捨てなければいけません。慢性的に自信がない人の心の問題は、とても根深く、習慣化していて、なかなか変われるものではありません。彼らと接するときには、「自信をもたせる」というゴールを見てはいけません。

自信をもたなくても感じられる幸せが、人生にはいろいろありますよね? 神経を逆撫でるような話題が出ない「楽しい会話」、人と楽しむ音楽など好きなことをする「生き生きとした活動」、何かをやり遂げて感じる「達成感」などの幸せです。慢性的に自信喪失している人には、そういう幸せを感じる手助けをする、または一緒にその幸せを楽しむこと、一緒に喜ぶことが、一番いいと思います。自信はなくても、幸せを感じられたなら、それは彼らにとって大きなステップなのです。

慢性的に自信をもてない人には「自信をもたなくてもいい」という環境的気楽さが大切です。

自信がもてない人というのは、様々な経験の中で、「要求されたことをできなかった」「期待に応えられなかった」「他人が望む自分にも、自分が望む自分にも、なれない」という苦悩をもち、意識も無意識も傷ついていて、時間が経っても他の良い経験をしても、その傷を治癒できずにいる人です。「自信をもてばいいのに」という考えは、「自信が無い」という彼らの「人間性」や「人格」にあらたに要求や期待を重ね、そしてそれを達成できない苦しみをも重ねさせることになりかねません。「自信」という「人間性」を期待しないことです。

自信をもてない人の問題解決に協力したいときは、「自信がない」ことを問題視するのではなく、具体的な問題点を明確にすることが、大きな助力となります。「自信がない」というのは内面的なことですが、現実に問題となるのは、彼らの何らかの行動・態度などの外面的なことではないでしょうか。その外面の部分に具体的なアドバイスや手助けをして、目の前にある困難を乗り越えられるよう導くのです。自信がなくて投げやりでダイエットできない肥満の人には、その人の性格と生活に合ったダイエット方法を提案する必要がありますし、自信がなくて異性に話しかけられない人には話し方・話すタイミング・おすすめの話題・引かれないファッションなどを具体的にアドバイスする必要があるでしょう。 

ただし、自信をもてない人との間に「信頼関係」がなければ、アドバイスはただの「余計なお世話」となります。そういう意味では、自信のない人に何より最初にそして根本的に必要なものは人との「信頼関係」です。

また、自信のない人の変化を確認する方法についてですが、「自信があるか/自信がないか」という判断よりも、「自信をもてそうな良い方に向かっているか/自信をもてない悪い方に向かっているか」という違いの確認の方が重要だと思いますので、その違いについてお答えします。

「自信をもてそうな良い方に向かっている」人は、具体的な目標が見えいて、それに向かって何らかの行動をしています。理想の状態が見えていて、そこに向かう具体的な道が見えていて、今まさにその道を歩いている人です。問題を抱えていても、問題を解決する方法を知っていて、その方法を試しているところです。自信はもっていなくても、希望はもっています。

「自信をもてない悪い方に向かっている」人は、目標や理想が見えていない、または、見えていても他人事・別世界だと考えていて、それに向かって行動することはありません。自信はもっていないし、こんな自分は自信なんてもてなくて当たり前と不幸を人・環境のせいにしています。「虚勢」という偽りの自信をわざと見せつけ、今の自分を正当化していることもあります。

これが、違いです。以下に、おすすめの対応方法も書いておきますね。

「自信をもてそうな良い方に向かっている」人に会ったら、「自信をもてる」ことを応援するよりも、その人が具体的に行動していることをほめて、一歩一歩進んでいることを一緒に喜ぶと、モチベーションの維持・増加の助力になれます。

「自信をもてない悪い方に向かっている」人に会ったら、否定も肯定もせず穏やかに対応することがなによりです。そして、信頼関係があるなら、目標やそれを達成するための具体的な行動を見つける手助けをするといいでしょう。ただし、このときに気をつけなければならないことは、目標は必ず本人に見つけさせることです。周囲の人は、本人が目標と出会うきっかけづくりのお手伝いをするだけです。それでも、目の前の問題解決が優先されるときには、解決方法を一緒に考え、具体的な解決案をアドバイスする方がいいです。

長くなりましたので、まとめますね。


●● 自信がもてない人に必要なもの ●●
自信がもてない人には、まずは人との信頼関係が必要です。
ゆらぐ自分を支えてくれる安心感が必要です。
その上で、ひとまず「自信をもてない」内部はおいといて、外部の問題解決に取り組む必要があります。そして、理想や目標に視点を合わせること、さらにそこへ向かって具体的に行動することが必要です。行動して実績をつくるうちに、自信が育ちます。
また、自信がなくても楽しめるような幸せをたくさん味わうことも大切です。
自信がなくても、希望と幸せがあればいいという人もいます。


●● 自信がもてない人の周りの人に必要なもの ●●
自信がもてない人の周りの人は、「自信」を求めないことがポイントです。
内側にある心の傷よりも、外側にある行動や環境の問題解決を具体的に手伝うことが必要です。そうすることで結果的に、心の傷も癒えていくこともあります。
また、自信をもてない人が理想・目標に向かって行動しているときには、支えて、一歩一歩の達成を一緒に喜んであげることです。理想・目標自体を応援するとプレッシャーになり悪影響なので、具体的に行動している部分をほめて、できている実感を強めながら勇気づけることが大切です。変わることを求めるのではなく、その人の生き方を「支える」こと、そして味方としての「安心感」を伝えることが、自信のもてない人が前へ進む力となっていきます。
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この回答へのお礼

詳しいご回答ありがとうございます。
上手く飲み込めてない部分もありますが、
とても勉強になりました。

ある自信を持てなかった1人に自分がやって来た事は
一応間違いではなかった事に少し安堵しましたが、
他の人には過去と向き合うべきと言ってしまったり、
順序として好ましくなさそうな事をしていた事も
心に留めておかなければ と思いました。

信頼関係。とても大切なのですね。
私自身にはどこまで出来るか解かりませんが、
今までとは少し違った視点で接する事や
私自身の問題との向き合い方も大切な様で。

とても為になる詳しいご回答、
本当にありがとうございます。

お礼日時:2013/10/23 15:15

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