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限界利益の意義を教えてください。

何のために使用するのでしょうか?
そもそも必要ありますか?
営業利益ではだめですか?

ちなみに定義は理解しています。

限界利益=売上高-変動費
限界利益-固定費=営業利益

固定費はそもそも一律ならば、限界利益なんてそもそも必要ないのでは?


ご教授お願いします。

A 回答 (5件)

会計士です。



限界利益は、管理会計・経営額を勉強しないと、
理解は難しいかもしれないですね。

限界利益自体の意義と問われると、それほどないのですが、
限界利益を売上高で割った限界利益率というものを、
会社がどれくらい売上を立てれば儲かるのかを検討する指標として使います。

経営者にとっては、「うちの会社はいくら売り上げたら儲かるんだ?」
というのを知りたいですよね?それを把握するために限界利益と限界利益率があります。

具体例をあげます。

A社・・・売上高100万円、変動費50万円、固定費30万円、営業利益20万円
B社・・・売上高100万円、変動費20万円、固定費60万円、営業利益20万円
だったとします。

変動費、固定費以外は同じ会社です。
A社・・・限界利益は50万円、限界利益率50%
B社・・・限界利益は80万円、限界利益率80%です。

では、営業利益がマイナスにならない(0円以上)ようにするには、
A社とB社はいくら売らないといけないかを考えます。

A社は、固定費として30万円必ずかかってしまいます。
営業利益を0円以上にするためには、固定費30万分以上の利益を獲得しないといけません。
しかし、A社の限界利益率は50%なので、売っても50%しか利益が出ません。
50%の利益で30万以上を獲得しないといけないので、60万円以上売らないといけないです。

同様に、B社は75万円以上売らないと利益が出ません。

このようなことを計算するために、限界利益はあります。

一例ですが、分かって頂けましたでしょうか。
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> 固定費はそもそも一律ならば、限界利益なんてそもそも必要ないのでは?



営業利益や経常利益など、企業分析上の経営指標的な面からは、仰る通りです。
いくら限界利益があろうとも、営業利益で赤字なら、「赤字は赤字」です。

しかし実際の経営上では、限界利益の獲得には意味がありますよ。
仕事が無い状態で、社員がブラブラしていても、固定費は発生しますよね?
そこで限界利益でも稼げば、「一律の固定費」の一部は回収出来るワケで、その結果、固定費は少し下のレベルで一律になります。

言い換えますと、限界利益は「やらないよりはマシ」のレベルであるから、「限界」と表記される由縁ですね。
あるいは「限界利益」と言う言葉が出てくる時点で、「その事業はヤバい」と言う目安でもあり、用語としてのニーズがあると言えるかも知れません。

また、限界利益がマイナスと言う商売は、基本的には有り得ない(例外は有り得る)ので、限界利益はプラスで標記される数値で、営業利益のマイナス標記のみでは、限界利益がいくらか?は一見では表現されていません。
従い、営業利益赤字の事業で、どの程度、人権費が回収出来ているか?などを見る経営指標的に、全く意味が無いワケでもありません。
即ち、リストラ目標値の設定などには有効性はありますよ。

いずれにせよ限界利益は、経営指標と言うよりは、経営判断に有用性がある数値かと思います。

尚、例外として、売れ残った場合、在庫コストや廃却コストが高額である状況などでは、その費用との見合いで限界利益のマイナスが許容されるケースは有り得ます。
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これは商売の方法によっても意味が違ってくるのですが、基本的には今の条件を変えずに一個余計に売れたらいくら利益が増えるかということです。


今の条件を変えずにということは、会社の規模、社員数、事業所数等を同じとするということです。ということは固定費は今と全く同じにして余分に一個売り上げが増えるという意味になります。
もし条件が同じで売り上げが増えるのであれば一個当たりの固定費はそれだけ減りますから利益率は上がることになります。
ただし売り上げが増えるとこれまで買ってくれない顧客にも売ることになるので販売価格が低下するのが一般的です。したがってどれだけ価格を引き下げても利益を増やすことができるかということも限界利益でわかります。それは仕入れ価格=売価の時点です。
この時がその会社の極大利益ということになります。
それ以上の利益を得るには基礎条件(社員数、事業所数等)を拡大しないとできないということになります。
こういうことを判断するのに限界利益の考え方は非常に役に立ちます。
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直接原価計算の「限界利益」は全部原価計算の「売上総利益」に相当するものです。



「売上総利益」は全部原価計算の利益概念です。財務会計は全部原価計算の手法で行われ、損益計算書では「売上総利益」が表示されます。

一方、「限界利益」は直接原価計算の利益概念です。直接原価計算の手法は、予算管理、原価管理、損益分岐点分析などの管理会計に有効です。ここに「限界利益」の意義があります。
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会社というものは儲けないといけないのです。


で、どうしたらいくら儲かっているかという基準がいくつかありまして、

限界利益=売上高-変動費

では、変動費=仕入れなどの費用なのです、
すると、

費用を賄うためにはどれだけ売り上げないといけないか。というのが限界利益なのです。
いくら売り上げても費用がかさんでいては会社として儲かったことにはなりませんよね。
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