![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?5a7ff87)
約20年間、気候変動の問題に関わってきて、いまだに不思議に思うのは、正式な学術会議で議論され、国連から報告されてきたIPCCの報告書が、知識の浅い一般国民や金儲けに奔走している企業人ならいざ知らず、専門知識外とは言え、高学歴の元東大教授などが批判し、これをマスコミの多くが取り上げて、日本中に温暖化懐疑論デマがはびこったことです。
なぜ、日本人は先の大戦で300万人も戦死するような国民的狂気に突っ走ったのか疑問に思いましたが、これと同じことが目の前で繰り返されているのではないかと思いました。
最近、予測通り気候変動が少し顕著になってきたので、正気を取り戻してきたマスコミもあるようですが、これでは、ムチを打たれて方向を変える家畜と知的レベルが変わらないではないでしょうか。
氷河期が終わって約1万年間で最も気温の高かった時期が約6千年前の縄文海進期で、その時の気温は+2.0℃でした。これを超えると現在の生態系や気候が激変すると言われてきましたが、ほとんど本格的な対策を講じてきませんでしたので、CO2の濃度はかなり高くなってしまいました。
ここに至って、+2.0℃以下を順守しようとすると、今世紀後半にはCO2排出量を100%削減し、その上で+2.0℃に相当するCO2濃度まで下げるため、大気中に拡散してしまったCO2を人為的に回収しなければならない。
このことは、9月に発表されたIPCC第5次評価報告書を読めば理解できる内容です。
現在起きている「地球温暖化」とはこれほどまでの事態なのに、NHKの解説委員までもこの「温暖化懐疑論デマ」に流されてきました。
日本人はどうして巨大なデマに弱いのか不思議でならないのです。
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
普段から関心を抱いている問題です。
ご質問に感謝します。すでに立派な意見が幾つか寄せられていますので、私は、(回答にならないかも知れませんが)少し違った観点からお答えします。(1)この種の問題に関心を持たれたことに敬服します。
世はまさに無関心時代。ノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼルは言ったそうです。「愛の反対は、憎しみではない。それは無関心だ。戦争の反対は平和ではない。それは無関心だ。無関心こそ、最悪の罪だ」と。そんな風潮の、つまり、無関心の跋扈する昨今、こういうことに関心を持ち、問題提起なさったことに感謝します。
(2)行動原理のよりどころすなわち判断基準とすること、は大きく分けて2つあります。
「正・不正の原理」(人類・生命・地球にとって正しいことか否か)と、「要・不要の原理」(自分にとって必要か否か)です。我々は通常、無意識のうちにこの2つを使い分けていますが、残念ながら多くの場合この両価値観は対立しますね。それで、様々な苦悩や対立抗争が発生してきます。先進国と開発途上国の対立などは、その典型的な拡大版と言えるのでははいでしょうか。悩ましい問題です。
(3)アインシュタインは言ったそうです。「無限なものに2つある。宇宙の広がりと人類の愚かさだが、前者については確信がない」と。これはつまり、「後者、人類の愚かさが無限であることについては確信がある」ということの別表現と捉えられなくもありませんね。
それというのも、「人類は99%以上の確率で自滅する」という見方があることとも呼応するからです。確かに我々は愚かで、自分で自分の首を絞めるようなことを延々とやってきたのかも知れません。しかし、自滅の確率が「100%ではない」ところに一縷の望みを繋いで、より賢明な判断や行動を模索したいものです。
(4)ものの見方に関する当為として、例えば弁証法やパースペクティビズム(遠近法主義)などがありますね。いずれも、自己の見たものと他者のそれとをすり合わせて、より普遍的な真理を模索しようとする姿勢と言えるでしょう。自分で自分を滅ぼしてしまうような愚行を避けるために、今ほど衆知を結集しなければならにときはない、と思います。
その意味で、一石を投じてくれた質問者様と、すでに寄せられている多くの回答に感謝する次第です。上で私は、具体的な提言はあえてしませんでしたが、「地球温暖化」については、このサイトなどを参考にさせてもらいながら、考え続けていくつもりです。人間のみならず、地上のあらゆる生命にとっても重大問題に違いありませんので、つねに心に留めて、「草の根」的な原動力の一部になっていければ、と考えています。
ご回答ありがとうございます。
「人類の愚かさが無限であることについては確信がある」 という言葉を真摯に受け止めたいと思います。
それとともに、「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、万(よろず)のこと皆もってそらごと・たわごと・真実(まこと)あることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」 (歎異抄後序) という言葉が浮かびました。
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No.21
- 回答日時:
お礼、ありがとうございます。
こんばんは。
牛のゲップ説は、ほとんど言いがかりに近い説だと思います。
(1)メタンガスがCO2に比べて数十倍の温室効果を有すること
(2)牛が世界中で多数飼育されていること
(3)牛などの反芻動物は、ゲップの中に大量のメタンガスを含んでいること
などから、CO2悪玉説に対する反論としてあげられた、限りなくイチャモンに近い説です。
http://earthoffuture.kagennotuki.com/metan.html
ですが、
CO2以外の温室効果ガスに世間の目を向けた、という大きな役割を果たしたのも事実です。
で、最近、一部の人から危惧されているのが、
温暖化に伴って、ツンドラの氷が溶け、氷と土に閉じ込められているメタンガスが大量に空気に放出される、
ということ。
これが起きると、結構、ヤバいことになるのでは、と言われているようです。
ご回答や助言、ありがとうございます。
永久凍土のメタンは、フィードバックバック現象(温暖化現象がより一層温暖化を促進させる現象)の一つとして、第4次にもふれられており、第5次でもう少し明確になるかと思いましたが、あまり変わらないようです。
現在のCO2削減シナリオには、この部分が含まれていないので、このフィードバック現象を考慮すると、より大幅な削減が必要になると理解しています。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_13.png?5a7ff87)
No.20
- 回答日時:
IPCCそのものの組織としての弱点(スポンサー的)しばりで
今年の第5次報告書の書き換えを要求されたりもしてきて、
純粋な科学的見地で書かれていないということもありますが
そもそものデータが二酸化炭素は増えて行ってますが
1997年で温暖化は止まった状態だという事実もあります
IPCCがそれを認めようとして報告書に載せようとして、書き直しを
迫られ、前回の4次報告書からは「確率」にするようになりました
ほかにも、各国政財界の了解なしには発表されない事実や
実際の測定値の未公開の多さ(温暖化していないというデータ)の
多さに気づくのが科学者と呼ばれる人たちではないでしょうか?
IPCCだからと盲信するのか? それともまずは疑ってみて、ウラをとる
か、実証で確かめるかなどをおこなうのか?
そこが違うだけではないでしょうか?
JAXAの宇宙からの極の氷面積の状態などは、減った時には触れますが
現在の状態などは触れようとしないのはなぜでしょうか?
地球温暖化と言いながら「北半球に限れば」とか限られた期間だけ選んで
温暖化していると紹介するのはなぜか?
など、科学者なら疑問に持っても当然のレベルでしょう
予測だけ極端に脅すだけで、実際の状態は言われた通りじゃないから
疑問だと言うことです
さらには、IPCCの通りにならないという実験データや、天文的には物証も
もっているから強気で反対を唱えられます
私は間違っているとは言えないですが...
温暖化を信じるなら、IPCCはじめとして現実のデータを示せばいいでしょうが
各国からの反発で出来ないでしょうね
ご回答ありがとうございます。
私たちが飛行機に乗る時は、機器やパイロットの健康状態をいちいちチェックしたりしないのは、その航空会社が法治国家が認定した会社だからです。
IPCCの日本のメンバー(※1)を見ればわかるように、IPCCは国際的法体系に基づいた、温暖化(気候変動)に関する世界で最も権威のある正式な専門機関ですから、一般国民がIPCCを疑ってかかる必要はないと思います。
どうしても疑問なら報告書を読んだり、わからないことは正式な専門機関に聞けば良いだけのことだと思います。
※1:http://www.gef.or.jp/ipcc/AR5/AR5_CLA_LA_RE_Japa …
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_07.png?5a7ff87)
No.19
- 回答日時:
☆CO2にしか目がいかない人って頭が悪いんですかねえ?
◇かもしれないです。
だから、わたしは牛のゲップも温暖化の要因の一つにあげました(ポリポリ)。
実際は、CO2の濃度の上昇に伴って、その温室化効果だけによる気温上昇だけではなく、様々な変化が起き、複合的に絡み合い、その変化の積み重ねの結果、現在のような気温上昇が起きるんですわ。
CO2濃度の上昇による温室化効果だけで、今のような地球の温暖化が起きるわけではないです。
ただ、
CO2の濃度上昇が地球温暖化という現象のトリガーであることだけは、確かなのでしょうね。
☆そんなにCO2『だけ』を温室効果の犯人に仕立てたいのでしょうか?
◇ですから、CO2犯人説に異を唱える人たちのの説の一つである「牛のゲップ犯人説」もあげました。
NO9の回答の冒頭で書きましたけれども、
懐疑派の意見が多いようでしたから、支持派にまわった。
支持派が多かったら、懐疑派に回ったかもしれません(笑い)。
わたしが懐疑派に回っていたら、シミュレーションに使われている計算モデルの批判をしますね。
おそらく、ここが一番痛いところ、最大の弱点でしょうから。
ご回答ありがとうございます。
NO21さんによると、牛のゲップはあまり関係ないようです。
肉牛のために農地や水の需要が増えて温暖化に悪影響を及ぼすことはあるでしょうが。
日本の排出するCO2のうち、95%がCO2なので、CO2を中心に考えております。根拠は下記。
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h23/pdf/2-1. …
No.18
- 回答日時:
CO2にしか目がいかない人って頭が悪いんですかねえ?
CO2は温室効果ガスと言われるように歴とした温室効果の大きな要因の『ひとつ』ですよ?
CO2と温室効果は関係無いなんて内容は書いていないのですが…。
そんなにCO2『だけ』を温室効果の犯人に仕立てたいのでしょうか?
ご回答ありがとうございました。
日本の排出する温室効果ガスのうち、CO2が95%を占めているので、特にCO2を取り上げました。根拠は下記。
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h23/pdf/2-1. …
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_07.png?5a7ff87)
No.17
- 回答日時:
嫌だな~、
わたしは、「人類がこのまま大量に温暖化ガスを出しつづけ、その挙句、滅んじゃってもいいじゃない」とさえ思っていますがな。
「それが嫌なら、もう手遅れかもしれないけれど、考えうるリスク要因を減らすしかあるまいな~」ですがな。
わたしは、原始的な生活に戻るなど真っ平ごめんですよ。
☆CO2は温室効果のある気体でCO2による温室効果の度合いを年単位で予測するシミュレーションの前提(結果では無いところがポイント)を持ち出して勝ち誇り挙げ句の果てに牛喰うなと…。
◇地球シミュレータの計算は、年単位ではありませんよ。
そんな粗い時間スケールで計算したら、大気乱流を再現できませんがな。
台風の発生頻度、発生数や年間降水量などを予測できませんがな・・・。
このシミュレーション結果に信頼がおけないとするならば、空間スケールの分解能の方です。
結果も出ていますよ。
たとえば、
http://www.ilt.saga-u.ac.jp/hayami/pdfs/%E5%9C%B …
反論をするならば、炭酸ガスの増加によって、気温上昇は起きないという正確なシミュレーション結果を示さないとダメなんじゃないですか。
それが出てこないということは、ねぇ~。
そういうこと。
石油メジャーをはじめに、この計算はしているはずなんですがね~。
それに、牛のゲップに含まれるメタンガスで温暖化が起きていると言い出したのは、CO2悪者説の反対論者の方。
CO2温暖化説の懐疑派こそ、牛を食べてはいけないじゃないですかね~(ニコニコ)。
ご回答ありがとうございます。
快適で便利な生活を続けたいという気持ちと、ご先祖様が守ってきた自然を食い散らかし、埋まっていたCO2を撒き散らかして、汚れた地球を次世代に渡すことになって申し訳ないという痛みも感じるこの頃です。
バックキャスト手法の脱温暖化シナリオが(※1)が早く機能して欲しいと心待ちにしているところです。
※1:国立環境研究所 脱温暖化2050プロジェクト
http://2050.nies.go.jp/s3/index_j.html
No.16
- 回答日時:
面白い人がいますねえ。
CO2は温室効果のある気体でCO2による温室効果の度合いを年単位で予測するシミュレーションの
前提(結果では無いところがポイント)を持ち出して勝ち誇り挙げ句の果てに牛喰うなと…。
じゃあCO2より遥かに温室効果の高い水蒸気を個人個人が発生させないように温かい物は食べない飲まない風呂も入らない。
電気なんて水蒸気も二酸化炭素も大量発生するから使わない。
牛も豚も鶏も食べずにいっそのこと息を吐かないように絶滅させちゃおうよ。
生産や流通にも大量の温室効果物質が発生するから何物も買ったり売ったりしない。
交通機関も使わないし医療も使わず住宅にも住まない。
まあ、お一人で原始生活を謳歌するんですなあ…。
ご回答ありがとうございます。
過去80万年間、大気中のCO2濃度は180~300ppm間で推移していましたが、明治以後急速に上昇し、今では300ppmを突破し、390ppmに達しています。
これも化石燃料の大量消費の影響ですが、明治以前のCO2排出レベルの生活に戻れたらいいなと願っています。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_07.png?5a7ff87)
No.14
- 回答日時:
長くなるのでNO9には書きませんでしたけれども、
日本の地球シミュレータをはじめとする世界の研究機関による計算では、
CO2の上昇によって温暖化する、
という結論が出ています。
この事実は疑いようがないんですよ。
この計算に使われている計算モデルや計算の精度については、議論を要しますがね。
CO2による地球温暖化懐疑派は、なぜか、この計算結果を意図的に無視するんですよね(ニコニコ)。
どこが科学的なんだろう?
わたしは、CO2が温暖化の一因と考えられるのであれば、リスク管理の上で、CO2などの温室効果ガスの排出を抑制するのは当然だと思いま~す。
それでも温暖化が加速するのであれば、次は、牛の飼育頭数を減らす。
牛のゲップに含まれるメタンガスが温暖化の主要な原因であるかもしれないのでね。
牛肉を食べる機会は減りますが、熱中症や巨大台風、巨大竜巻などで死んじゃうことに比べれば、牛肉を食べられなくなることなどは取るに足らないものでしょう。
質問者さんは、よもや、牛肉を食べていませんよね?
(ニコニコ)
ご回答ありがとうございます。
牛肉は健康上、最近ではあまり食べないという程度です。
肉食は農地や水の消費を拡大させ、引いては温暖化に影響することは理解できますが、牛のゲップは地表面での炭素循環の一過程ではないかと思っていました。
根拠を示すわかりやすい資料でもあったらお教えください。
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