植物が光合成をして有機物を作り、その有機物を動物が食べる。
その動物の死骸や排泄物が微生物によって分解される。
この時、発生する二酸化炭素を植物が光合成をする際に使うので、大気中の二酸化炭素は増減しない。
これはつまりカーボンニュートラルですよね(大まかに言うと)
では、化石燃料がカーボンニュートラルじゃないのはなぜですか。
化石燃料も元をたどると動物や植物由来なわけですよね。
でも化石燃料を燃やすと二酸化炭素は増えます。
カーボンニュートラルとは、
吸収する二酸化炭素の量(光合成に使う二酸化炭素)=排出される二酸化炭素(微生物を分解する時などに出る二酸化炭素量)
なので化石燃料がカーボンニュートラルじゃないということは、化石燃料は上の等式が成り立たない。ということになります。
なぜ、化石燃料はカーボンニュートラルではないのか、説明して下さるとうれしいです。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
なぜ化石燃料がカーボンニュートラルでないか、と言うよりなぜバイオ燃料がカーボンニュートラルかと言う事にこじ付けがあると思いますね。
他の方からの指摘には、時間的な違いが述べられていますし、化石燃料もオイルシェールやメタンハイデレートと言う前段階のものから、オイルサンドの様ななれの果てのタイプがあり、その生成期間も差が在りますが、もっと短い期間に出来た植物であっても、燃やせば同じ二酸化炭素が出ます。
またバイオ燃料材料の殆どは、化石燃料へのロングサイクルへ向かう筈のものであって、それを途中で燃焼させる事がカーボンニュートラルと言えるかは疑問ですね。
預金に例えれば、化石燃料は定期預金、バイオは普通預金で、普通預金から下すだけで生活して始めて、継続可能な家計と言える訳です。
CH について C=0 である水素にしろ、すべての燃焼エネルギーの基は太陽エネルギーを光合成で変換したものであり、二酸化炭素排出を減らす事しか真に可能な解決策はありません。
逆に光合成を促進すると言う形での解決策はありますが、アマゾン等の開発を考えれば減らすのを遅くするのが精一杯と言ったところです。
勿論、今迄無かった種類と量の光合成源を作り出し、それを直ぐに燃料化すれば真の意味でカーボンニュートラルであり、それを目指して藻などの開発が行われていますが、まだ実用化と言うレベルではありません。
もう一度別の例えで木質バイオ燃料について考えると、落ち葉や折れ木・間伐材と言うバイオ廃棄物を利用、切り取った薪木として燃やす、木炭にして燃やすと言う段階があり、自然界が作った木炭である石炭とどこが違うのかと言う話になります。 光合成の余りものだけを使う場合はカーボンニュートラルだが、育ち上がった成木自体を切ってしまう場合はそうではないと私は思います。、
当初のカーボンニュートラルは、バイオ燃料原料の生産ために放って置けば何も生えない荒れ地に植物を植えると言う事が前提で、そうであれば確かにカーボンニュートラルですが、実際には樹を切り倒したり他の作物と植え替えたりすれば話は違います。
そう言った意味でのLCCと言う見直しは、各先進国で行われていて、それがまた南北摩擦になっています。
初期の鉄器文明は木炭を必要とし、その為に多くの山が禿山になり土地が荒廃しましたが、それは未だ部分的なものだったので、一部の地域や文明が滅びる事で済んでいました。
今の石油文明は世界中に蔓延してしまい、影響を受けない地域は殆どないので、皆が真剣に取り組んでいるのですが、論理の統一性についてもまだ途上と言う事ですね。
No.5
- 回答日時:
では、化石燃料がカーボンニュートラルじゃないのはなぜですか。
↓
時間のスパンが違うから
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2009/03/504.html
3600PPMだった二酸化炭素が石炭紀(つまり植物が大気中の二酸化炭素を取り込んで石炭の元のになった)300PPMまで減少した。
数千万年単位での話が 化石燃料が作られる場合の時間のスパン
No.4
- 回答日時:
地球の大気中に存在する二酸化炭素は天文学的な時間経過の中では大気中から失われており、そのほとんどは生物死骸として海底に降り積もって堆積し、地層となった結果、岩盤の熱変成作用を受けて化石燃料となったと考えられています。
大気中の二酸化炭素は、生物が存在しなかった昔は、海中のカルシウムイオンと化合して海底に沈殿して取り除かれ、植物プランクトンが発生した後は、光合成によって分解されて取り除かれ、植物プランクトンの死骸が海底に沈殿し、大部分の二酸化炭素は大気中から取り除かれて、石灰岩や化石燃料などの形で地殻中に埋もれていると考えられているようです。
従って、二酸化炭素が大気、海、陸地の間で循環し、総量が変化しないという学説は天文学的な時間スケールでは正しいとは言えず、歴史的時間で考えると、二酸化炭素は大気中から減り続けているのが真実です。
それが文明が始まって、化石燃料を採掘して燃やすようになると、大気中の二酸化炭素量が増え始めて、従来の二酸化炭素バランスが崩壊し、急激な気温上昇が始まっているわけで、もし、文明の始まりが無かったとしたら、地球は二酸化炭素の減少で氷河期が続く寒冷な惑星となっていたはずです。
火星が寒冷な惑星なのは、天文学的な時間スケールでは二酸化炭素が減少していったのに、火山活動などによって二酸化炭素を大気中に戻す機構が働かず、寒冷化が進み続けた結果と考えられます。
何らかの方法で火星の地下に埋まっている大量の二酸化炭素を採掘して大気中に戻せば、大気圏が濃くなって温暖化が始まるわけですが、現在の方法では何万年もかかるのでテラフォーミングの実現は難しいようです。
No.3
- 回答日時:
>では、化石燃料がカーボンニュートラルじゃないのはなぜですか。
普通の植物由来なら、植物が充分に育てば、それをエネルギー資源とすることができます。例えば木が10年育って資源としてつかえるなら、毎年使う分を植林しておけば、植林されたものは10年後には使用可能となります。植えた以上に使わない限り、いつまでも供給は続き、破たんしません。
石炭や石油は、未だにどうやってできたのか未解明な面もあります(無機物由来説もあるほどですが、措いておきます)。それが仮に分かったとし、植物や動物由来だとします。それでも、億年単位の昔からの生物由来であることは間違いないようです。
単純に考えれば、今年使った分を億年単位という超未来のために補充するようにすれば、供給は続き、枯渇しないはずです。
しかし、消費ペースが膨大に速いのです。1年で千万年分~億年分くらいを使っていることは、ほぼ間違いありません。木に換算すれば、百万倍~千万倍の植林をすべし、ということになります。そんな植林はできません。動物性由来ならもっと不利です。動物は同じ重さのの植物の10倍もカロリーを消費しないと育ちません。千万倍~億倍ということです。
地球上でそれだけの生命は養えません。つまり使った分の化石燃料の補充はできません。それで化石燃料は、カーボンニュートラルにできないし、再生可能エネルギーにもなれないのです。
P.S.
仮に化石燃料が無機質由来だとすれば、枯渇しないかもしれません。しかし、その場合は二酸化炭素を減らして化石燃料となることはなさそうです。ですので、カーボンニュートラルとなることは、望み薄です。
No.1
- 回答日時:
>化石燃料も元をたどると動物や植物由来なわけですよね。
そう、太古の地球にあった二酸化炭素が化石燃料になっていますよね。
カーボンニュートラルは今、5年10年単位の二酸化炭素の量を問題にしていますので、
カーボンニュートラルとは言わないわけです。
太古の地球は今より熱く、二酸化炭素もかなり多かったようです。
見たわけではありませんけど。
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