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漢文での「や」の品詞がよく分かりません。

疑問:「何A」・・・・・・・「何ゾA(連体)(ヤ)」(どうしてAするのか)
cf) 「何疾」・・・「何ゾ疾キや(なんぞはやきや)」

詠嘆:「何其A乎」・・・「何ゾ其レA(連体)ヤ」(なんともAであるなぁ)

これらの「や」の品詞は何でしょうか?
そしてなぜ連体形に接続するのでしょうか?

古典における終助詞の用言への接続を調べてみると...
終助詞の「や」は疑問では終止形や命令形や体言に接続し、反語では已然形に接続するとあり、
係助詞の「や」は終止形に接続するとありました。

いずれも連体形に接続はしないので何なのか分からなくなります。

終助詞「や」の場合、「何疾」は「なんぞはやしや」と形容詞ク活用に終止形で接続するように思えます。なぜ「はやき」と連体形なのでしょうか?

係助詞「や」の係り結びに関係するのでしょうか?

皆さんよろしくお願い申し上げます。

A 回答 (5件)

>「何愛一牛。

(なんぞいちぎゅうをおしまんや)」(どうして牛一頭を惜しもうか、いや、惜しまない。」

せっかくですから、疑問を少しでも晴らすため、追加します。
 「惜しまん」は「惜しむ」の未然形(惜しま)+「ん(む)」(推量の助動詞)の連体形です。
 なぜ、終止形でなく連体形かと言うと、「何ぞ」という疑問詞があると結びが「連体形」になります。
 別の考え方として「ぞ」があるから結びが連体形となる「係り結び」とも言えます。(こちらの方が説明しやすいです)「なんぞいちぎゅうをおしまん」で一応終止した形に「や」がつくわけで、前々回説明した「や」の接続の2.に相当する接続のしかたです。
 
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「何ぞ」の「ぞ」だったんですね...よく分かりました。
いろいろと変な質問や発言をして恐縮してしまいます。

どうもありがとうございました。

お礼日時:2014/06/07 00:56

>漢文の疑問の句形では連体形接続で固定されているのが気になります。


これは書き下しやその文の判読を容易にするための(漢文の分野での)”配慮”?
疑問で連体形、反語で未然形とハッキリ区別すると、どちらなのか判別し易いから?
というのが気になります。 (回答者註 反語で已然形 じゃない?)

 漢文の訓読で用いられる語法は、古語の語法に基づいています。しかし、それは一応であって常に古文の語法に従うと考えると、かえって窮屈になってしまいます。漢文を読むときには、「漢文法」というものが存在します。しかしそれは勿論中国語の文法ではありません。(第一発音や語を読む順序が違います。)あくまでも日本語で漢文を読むときの都合で作られた文法です。
 前回、質問者につられて「や」の接続について書いたことは、全く不要な事であったと思い、反省します。

 「何ぞ疾きや」の原文が「何疾也。」 だというわけですね。それを書いてある書物はこれだけをあげて「疑問の句形」と説明していたわけですか。それがすっきり理解出来ないのです。「疑問」でもあれば、「反語」でもあるし、「感嘆」でもあり得るので。

  是何楚人之多也。 書き下し文にすると  是(こ)れ何ぞ楚人の多き也(や)
           (意味)これは何と楚の国の人の多いことよ。

 「也」という助辞は「ナリ」とか「ヤ」とか読んで、「断定」を表します。
   {一万円也で出てきたり、人名の哲也(テツヤ)で出てきてよく知られていますね}
 疑問・反語などを表すとすれば、それは「何ぞ」であって「也(ヤ)」ではありません。
この「是何楚人之多也。」は有名な「史記ー項羽本紀」に出てくる言葉で、高校で漢文の教科書で習ったという人も多いでしょう。
 「何疾也。」も「何ぞ疾(ハヤ)き也(ヤ)」と読んで、「なんと疾いことよ」という感嘆文になりやすいと思うのですが、「どうして疾いのか」という疑問になったり、「どうして疾かろうか(いや疾くない)」という反語に解するには、何がどう疾いのかの説明が不足しているように思います。(これは最初から言っていることですが)あるいはそういう細部は共通理解の上に立って、「この部分は疑問形ですよ」と言っているのかも知れませんが、外から見たものには分かりませんね。

 しかし、それはそれとして、「や」がどの活用形に接続するかは詮索する必要は無いと思います。「何ぞ疾(ハヤ)<し>也(ヤ)」という終止形接続の訓読が出てくることはおそらく無いと思いますよ。
 
 以上、参考にしたのは「漢文法基礎ー本当にわかる漢文入門」(講談社学術文庫)

この回答への補足

> 回答者註 反語で已然形 じゃない?

古文の参考書ではそうでした。失礼致しました。

補足日時:2014/06/06 12:44
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

> 「や」がどの活用形に接続するかは詮索する必要は無い
> と思います

「何其多能也。」を全てひらがなで記せ、という設問を解いたとき、「なんぞそれたのうなりや。」(終止形)と間違えたのが発端です。正解は「~なるや。」(連体形)でした。訳は「なんとまあ多芸なことですね」

そこで、古文の”参考書”では終助詞の「や」は終止形接続だったと気づき疑問が出てきました。

> 「何ぞ疾(ハヤ)<し>也(ヤ)」という終止形接続の
> 訓読が出てくることはおそらく無いと思いますよ。

古文の終助詞「や」がもしも終止形接続だけなら、(漢文の世界ではなく)古文の世界では「何ぞ疾しや」になるのかな、と思ったということなので...

私の手持ちの漢文の参考書は
『文脈で学ぶ 漢文句形とキーワード』Z会出版 で、
よくよく見ると、疑問の項目で、
「何+活用語(連体形)+・・・(+終助詞)」
とあり「也」はこの本では「終助詞」扱いでした。

# SPS700さんのおっしゃる「係助詞(人によっては終助詞)」の終助詞側の人なんですね。

> それを書いてある書物はこれだけをあげて「疑問の句形」
> と説明していたわけですか。それがすっきり理解出来な
> いのです。「疑問」でもあれば、「反語」でもあるし、
> 「感嘆」でもあり得るので。

おっしゃる通りです。
例の本でも「疑問か反語かは文脈で判断する」としていました。ただ、感嘆も含まれるのは知りませんでした。

また、この本で反語は「何+活用語(未然形)+ン +・・・(+終助詞)」としているので反語では未然形と書きました。例文としては、
「何愛一牛。(なんぞいちぎゅうをおしまんや)」(どうして牛一頭を惜しもうか、いや、惜しまない。」

> 漢文の訓読で用いられる語法は、古語の語法に基づいて
> います。しかし、それは一応であって常に古文の語法に
> 従うと考えると、かえって窮屈になってしまいます。漢
> 文を読むときには、「漢文法」というものが存在します。

よく分かりました。そういうことなんですね。

なのですが、「漢文でも古文の文法に則っている」という事を読んだ事があったと思うので、それは何だったんだろうと思ったりします。ただ、細かい所は読み飛ばしているかもしれません...

いろいろと記述間違いや言葉足らずのところがあり失礼致しました。
大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/06 12:41

この文はこれだけで独立した文とは思えません。

「何が疾い」のかが分からないからです。
そういう中で想像できるのは、「どうして疾いのか」という形で疑問・反語を表すか、「何と疾いことだよ」という詠嘆を表すかの、どちらかでしょう。このことは、すでに質問者がおっしゃっているとおりです。
 前者なら「や」は「係助詞」、後者なら「間投助詞」と考えられます。

 さて、係助詞「や」の接続については、少々複雑で
1.「体言」 2.「連体形」ただし、この場合の連体形は係り結びの結びとしてのものであり、「や」はやは終止法のの言い方についていることになる。例 あまりわかわかしうぞある<や>(源氏物語) 3.「連用形」複合動詞に介入する場合。例 つれなき人をひき<や>止めける 4.「終止形」例 古きひさくの柄あり<や>(徒然草)終止形につくのは文末用法に限られるようである 5.「已然形」例 三船の山に絶ゆる日あらめ<や>(万葉集) 已然形の場合は「反語」を表すのがほとんど。6.「命令形」例 なほ、もてこ<や>(源氏物語) 以下簡潔に項目のみ、7.「形容詞語幹+み」に 8.副詞に 9.ほとんどすべての助詞に

 ここまでで、接続が相当ややこしいと分かっていただいたと思います。さて意味ですが、最初に言ったように、前後関係が分からぬ状態ですが、1.強調表示 2.疑問 3.反語 4.詠嘆 のいずれかというと、接続の3.の例にあるように、連体形について、いったん終止した文の後に付くというのが、当たっていると思います。

 「何ぞ疾き」+「や」という形で意味は「詠嘆」を表すと見ますが、どうでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

すみません、「何疾。」は「何疾也。」の間違いで「也」が抜けていました。そして疑問の句形としてこの例文が提示されていました。

接続が複雑だということが良く分かりました。

なのですが、漢文の疑問の句形では連体形接続で固定されているのが気になります。

これは書き下しやその文の判読を容易にするための(漢文の分野での)”配慮”?

疑問で連体形、反語で未然形とハッキリ区別すると、どちらなのか判別し易いから?

というのが気になります。

お礼日時:2014/06/05 19:56

#1です。

補足です。

    #1のサイトに、下記の記述があります。
    や [係助]名詞、活用語の連用形・連体形、副詞・助詞などに付く。なお、上代には活用語の已然形にも付く。

>>「係助詞「や」の係り結びに関係するのでしょうか?」というご質問を忘れておりましたが、ここの「や」は、終助詞だと思いますので、無関係だと思います。

>>古典の参考書にはただ「係助詞『や』の接続:種々の語、文末の活用形の終止形」とあったりします。受験古文ではこれぐらいで良いということなのでしょうか?

    受験古文に疎いので済みません。僕は古典は読めて意味が分かればいい、という簡単な主義で、試験に興味は無いし、お役に立てず申し訳ありません。

>>または、古典では「何ぞ疾しや」が正しいのでしょうか?

    僕は、古典のネイティブではありませんので、正誤の判断は出来ませんが、あまり気になりません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/06/06 11:37

1。

  これらの「や」の品詞は何でしょうか?

    係助詞(人によっては終助詞)です。

2。  そしてなぜ連体形に接続するのでしょうか?

    この助詞は、下記のように連体形にも付きます。
    http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/220994/m0u/ …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

ご存知でしたら教えて頂きたいのですが、
古典の参考書にはただ「係助詞『や』の接続:種々の語、文末の活用形の終止形」とあったりします。受験古文ではこれぐらいで良いということなのでしょうか?
または、古典では「何ぞ疾しや」が正しいのでしょうか?

お礼日時:2014/06/05 07:01

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