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日本語を勉強中の中国人です。ビジネス日本語についてお伺いします。以前も聞いたことがある質問なのですが、まだよくわかっていません。もう一度教えていただけませんか。

「かしこまりました。今日の午後三時にお越しになるのですね。そのように社長の田中に申し伝えます。」

上記の文は秘書が電話でお客様に言う言葉として自然でしょうか。「申し伝える」という言葉は社長に敬意を示すことになるのでしょうか。それともお客様に対してでしょうか。もし前者でしたら、社内の人間に敬語を使うことになってしまい、お客様には失礼ですね。

また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。

A 回答 (28件中1~10件)

#18です。

なんどもすみません。
一緒に考えていただきたいので、#19 OKAT さんのご投稿に応じる形で投稿いたします。
焦点は2つあります。
「そのように社長の田中に申し伝えます。」が、身内(社長)に対する敬意ではない、という点では、みなさん一致しているわけで、それは質問者さんもご理解されたことと思います。

では、なぜそうなのかという理由について、これが謙譲語1だからなのか謙譲語2だからなのか、ということが1つ目の焦点で、意見も分かれているわけですが、そのことに関しては、#11で、『「申し伝える」が謙譲語1なのか謙譲語2なのか、というのは、非常に難しい問題です。
ややこしいので、今回の質問では保留にするほうが良いでしょう。』
と述べました。
それぞれの主張は述べられていますが、どちらも確たる根拠を示せていない(とわたしは思う)状況だからです。

2番目の焦点は、#11でも回答したとおり、「お伝えする」という謙譲語1は、「社長に」という間接目的語だけに対する敬意(だから間違い)なのか、または、「お客様の伝言を」という直接目的語に対する敬意として機能する場合もある(ので間違いとばかりは言えない)のか否か、ということです。
これは、「申し伝える」が謙譲語1か謙譲語2か、ということよりも重要な問題だと思いますが、この点に関しても意見は割れている状況。
仕切り直しとするのが妥当ではないか、という一応の合意は 1311tobi さんとの間でできたと思いますが、これが現段階の状況でしょう。

   
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この回答へのお礼

焦点をわかりやすく整理していただき誠にありがとうございます。

お礼日時:2014/07/13 19:55

#25です。


#27 OKATさんに応じる形でおじゃまします。

>1311tobiさんの書いていらっしゃる~
「ご案内する」→[「……を」を高める](「……に」を高める場合も)《○○会館へ》。

この例がキーになるかもしれませんね。これになぞらえた、
「お伝えする」→[「……に」を高める](「……を」を高める場合も)《先生に》≪お客様の伝言を≫。
という解釈が間違いとは、どうしても思えません。

1311tobiさん、おすすめの「敬語再入門」取り寄せて少し読んでいるところですが、なかなか面白いですね。
ただ、わたしは是々非々で考えるタイプで、この本に関しても、早速異議を唱えたい箇所が一部出てきています。^^
そのうち質問を立てるかもしれませんが、このスレで、これ以上の持論展開は質問者さんのご迷惑にもなりましょうから自粛しておきます。(十分、展開しただろっ!という突込みが入るかもですが・・・)
  
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この回答へのお礼

No.28さんのお礼欄をお借りして、今回教えてくださった皆さんにもう一度心から厚くお礼申し上げます。皆さんのおかげで、敬語に対する理解はより一層深まりました。いろいろなことに気づき、本当にありがとうございました。有意義な授業で、大変助かりました。また新しい敬語についての質問が出るかもしれませんが、その際にまた皆さんにご教示いただければ幸いです。今後ともよろしくお願い致します。

お礼日時:2014/07/13 23:54

>そうであるなら、「そのように(お客様の伝言を)社長の田中にお伝えします」という表現においても、「伝言」に対して「お伝えします」と言っても何の益もないわけで、その持ち主である「お客様」が「向かう先」になります。


のように解釈しては、なぜいけないのだろうか、ということを申し上げています。
非常に素朴な疑問のつもりなんですけどね・・・。

意見が違っていると言いながら、あきらめもせず再度考えを書き込みます。(これを最後にします)    hakobuluさんがよくお使いになる「直接目的語」、「間接目的語」という語句を利用していえば、この場合、直接目的語は無視して間接目的語だけを考えていいと思います。「先生に料理をお取りします」の場合で言えば、「料理を」という直接目的語ではなく、「先生に」という間接目的語が向かう先です。謙譲語Iの説明によく使われる「動作が及ぶ」も同様です。
 「お伝えする」の場合で言えば、「何を」伝えるのかではなく、「誰に」伝えるかが問題です。伝言を社長に伝えるのですから、向かう先は「社長」であり、「伝える」という動作の及ぶ先、すなわち「伝えられる人も「社長」であり、したがって敬意の対象も「社長」です。これが謙譲語Iと言うものが持つ性質ではないでしょうか。
 「(先生に)お手紙を差し上げます。」の場合でも「お手紙」ではなく、「先生に」が向かう先ですね。

 その点では、1311tobiさんの書いていらっしゃる

「お届けする」→[「……に」を高める]            《資料を》
「ご案内する」→[「……を」を高める](「……に」を高める場合も) 《○○会館へ》
「お持ちする」→[「……のために」を高める]         《お荷物を》
「お取るする」(物を/食事を)→[「……のために」を高める] 《お料理を》
「お借りする」→[「……から」を高める]           《お金を》
 も参考になるように思います。《 》内はわたしが付け加えた直接目的語。ただし、「ご案内する」について外と違っているかも。……の部分には「先生」や「社長」を入れてみてください。
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この回答へのお礼

何度もご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。だんだん私にとって難しい内容になったので、敬語をまじめに勉強しないと痛感いたしました。親切な道案内を本当にありがとうございました。

お礼日時:2014/07/13 23:37

#9、#11の補足質問にまとめてお答えいたします。



>>また、もし謙譲語2だとすれば、話し手に敬意を示していることになりますが、部長に対して、
『係長は少し遅れるそうです。そのように社長に申し伝えます』と言うことはできないからです。

なぜ上記のセリフはY課長から部長に言ってはいけないのでしょうか。部長が目上なので、別にY課長から部長に敬意を示しても大丈夫でしょう。でも、社長にも敬意を示さないとね。どういう方法で社長に敬意を示すのでしょうか。

まず、上記の説明文に間違いがありますので、お詫びして次のように訂正いたします。
×
もし謙譲語2だとすれば、話し手に敬意を示していることになりますが

もし謙譲語2だとすれば、聞き手に敬意を示していることになりますが

・話し手= Y 課長。
・「伝言を頼んだ人」=係長。
・「伝言を受け取る人」=社長。
・聞き手=部長。
という構図。
謙譲語2だとすれば、部長に敬意を示していることになるので、この表現は正しいことになります。
しかし、係長の伝言を目上の社長に伝える場合、「申し伝える」という言葉を使うことはできません。
条件 A :「伝言を頼んだ人」と「伝言を受け取る人」が<目上→目下>の関係であること。
に違反します。
このシチュエーションの場合、
『係長は少し遅れるそうです。そのように社長にお伝えします』と言えば、社長に対して敬意を示していることになります。
「お伝えする」が「伝える」の謙譲語1だからです。
「伝える」という課長の動作が社長に向かっていることを謙って表現しています。
聞き手(部長)に対して敬意を示したい場合には、「いたす」という謙譲語2を使って、
『係長は少し遅れるそうです。そのように社長にお伝えいたします』と表現することができます。

>「お伝え致します」なら、まだ許されるかも(社長とお客様に両方敬意を払うことになる、お客様の心が広ければ気にしないかも)と認識しております。私のこの認識は間違っているのでしょうか。

折衷案というわけですか。まあ、お気持ちはよくわかります。
ネイティブでも、そういうつもりでこのように表現している方は多いような気がします。
「そのように社長の田中にお伝えいたします」
「お伝えいたします」のような「お~いたします」は、「謙譲語1 兼 謙譲語2」と呼ばれる用法です。
つまり、動作の向かう先と聞き手の両方に敬意を示しているわけです。
この文は、2通りの意図が成立します。
(ア)「お客様の伝言」に向かう謙譲語1「(お客様の伝言を)お伝えする」 兼 聞き手としてのお客様に向かう謙譲語2(いたします)
(イ)「社長の田中」に向かう謙譲語1「(社長の田中に)お伝えする」 兼 聞き手のお客様に向かう謙譲語2(いたします) 

(ア)と解釈すれば正しい表現です。つまり、お客様に対して2重に敬語を使っているわけです。とても丁寧な表現になります。しかし、これも、「伝える」という動作が「お客様の伝言」に向かうようなシチュエーションで使う必要があります。その判断は、微妙と言えば微妙です。
(イ)と解釈すれば、社長もお客様も両方を立てていることになるので、間違いですが、おっしゃるように、「お客様の心が広ければ気にしないかも」しれませんね。^^
ただ、この場合、社長を身内として認めていないことになります。
社員の教育ができていない会社だという印象を与えてしまいますから、結局、社長が損をします。
(ア)の場合も含めて、迷ったら、「申し伝える」と表現するのが、もっとも妥当(無難)だと言えるでしょう。
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この回答へのお礼

ご返答ありがとうございます。いろいろ参考になりました。

お礼日時:2014/07/13 23:27

#23です。


#24の OKAT さんにお答えする形で、またおじゃまします。

>(「先生のお荷物をお持ちします」という表現においては、)「荷物」に対して「お持ちします」と言っても何の益もないわけで、その持ち主である「先生」が「向かう先」になります。

そうであるなら、「そのように(お客様の伝言を)社長の田中にお伝えします」という表現においても、「伝言」に対して「お伝えします」と言っても何の益もないわけで、その持ち主である「お客様」が「向かう先」になります。
のように解釈しては、なぜいけないのだろうか、ということを申し上げています。
非常に素朴な疑問のつもりなんですけどね・・・。^^
  
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この回答へのお礼

暑いですね。ご意見ありがとうございます。

お礼日時:2014/07/13 23:05

どうやら、hakobuluさんとわたしの意見は一致することがないようですが、これは致し方ありません。


もし、わたしの考えに耳を傾けられるお気持ちがあれば、の話ですが、【解説2:<向かう先>について】の説明に触れて置きます。
 「お荷物をお持ちします」や「料理をお取りします」については、「持つ」のは「荷物」であり、「取る」のは「料理」です。しかし、「荷物」に対して「お持ちします」と言っても何の益もないわけで、その持ち主である「先生」が「向かう先」になります。「料理」にいたってはもっと複雑で、「料理」はみんなに出されたものはずです。「先生に(のために)お取りします」といった段階で、先生の所有物になり、やはり「先生」が「向かう先」になるわけです。その他「お借りする」も「ご指導いただく」もすべて「先生」が「向かう先」だというための解説であると考えます。
 動作の「向かう先」が人間でなければ、敬語を使う意味が無いということです。それがわたしの基本線になっています。以上、わたしの考えを申し上げました。
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この回答へのお礼

ご意見に心から感謝いたします。

お礼日時:2014/07/13 23:01

#20です。


#22さんのご投稿に関して、快く応じてくださったことにお礼を申し上げつつ、感想などを述べさせていただきます。
おかげさまで焦点が一層顕わになり、質問者さんのご理解が一層深まる一助となっように思われます。
ただ、若干、腑に落ちない点もありますので、もう少し述べてみたいと思います。

1.
>ところで、質問文の「お伝えします」(伝える)の動作の向かう先は「伝えてもらう(伝えられる)人」(動作・行為の受け手)すなわち社長であり、結果的には「謙譲語I」においては動作の「向かう先」は「敬意の向かう先」と同じであり、「受け手尊敬」という言い方がピッタリです。

引用された敬語の指針を一部、再掲してみます。
【例えば「先生にお届けする」「先生を御案内する」などの「先生」は<向かう先>であるが,このほか「先生の荷物を持つ」「先生のために皿に料理を取る」という意味で「お持ちする」「お取りする」と述べるような場合の「先生」についても,ここでいう<向かう先>である。(例:「あ,先生,そのかばん,私がお持ちします。」「先生,お料理,お取りしましょう。」)】

これを、「そのように(お客様の伝言を)社長の田中にお伝えします」という文に適用すれば、次のように解釈することが可能だと思います。
【例えば「社長の田中にお伝えする」の「社長の田中」は<向かう先>であるが(であるから間違いになるが),このほか「お客様の伝言をお伝えする」「お客様のために(社長の田中に)伝言をお伝えする」という意味で「お伝えする」と述べるような場合の「お客様」についても,ここでいう<向かう先>である。(例:「かしこまりました。お客様,その伝言は,間違いなく私が社長にお伝えします」】
つまり、「受け手」というのは、必ずしも人物だけを直接的に指す必要はない、ということ。
「社長のカバンをお持ちする」の「お持ちする」は、(社長を持つわけではないから)「社長のカバン」に動作が向かう謙譲語1であり、結果として社長に敬意を示していることになる。
同様に、
「お客様の伝言を(社長の田中に)お伝えする」の場合も、「お客様の伝言」に動作が向かう謙譲語1であり、結果としてお客様に敬意が向かっていることになる場合もあり得る。
『動作の「向かう先」は「敬意の向かう先」と同じであり、「受け手尊敬」という言い方がピッタリです。』とおっしゃる内容はよくわかりますが、述べましたように受け手として「物」(直接目的語)にも向かうこともできるはずです。
この可能性を排除してしまう根拠についても触れていただいていれば、と感じました。

2.
> 「申し伝える」について
 わたしは、すでに「謙譲語II」であると回答しています。
1.そう思う理由の一つは、「社長の田中に申し伝えます」と「田中」と社長を呼び捨てにした後で、社長に敬意を表す「謙譲語I」を使うのは、大きな矛盾だと思うからです。
2.辞書を引けば分かることですが、「申す」は古来、謙譲語・丁寧語・尊敬語等、さまざまに使われてきましたが、現代では「敬語の指針」の分類にあるように、「申し上げる」→「謙譲語I」、「申す(ます)」→「謙譲語II」なるようです。「申し伝えます」は「伝える」という動詞が入っているものの、基本は「申します」となって、「社長の田中」と呼び捨てにした流れで、話を聞いているお客への敬意(聞き手尊敬)と考えます。

たしかに、「謙譲語1であれば、間接目的語としての人物に【だけ】敬意を示すはずだ」と考えれば、おっしゃるとおりだと思います。
ただ、1で述べましたように、直接目的語(お客様の伝言)に敬意を示すこともできると思います。
また、個人的には、これは、直接目的語だけに敬意を示す「特殊な謙譲語1」と考えています。
根本的に、「申し伝える」が聞き手に対して丁重に言う場合の表現(謙譲語2)とは、どうしても思えないからです。
たとえば、社長からの伝言を受けた専務が部長に対して、
「社長の言ったことは、わたしから課長に申し伝えておく」と言った場合、謙譲語2だとすれば、専務が聞き手である部長に敬意を示していることになりますが、そうでしょうか。
それとも、このような表現はできない(誤用)ということになるでしょうか。
わたしは、「申し伝える」という動作が「社長の伝言(直接目的語)」に向かっており、課長(間接目的語)に向かっているわけではないので、「特殊な謙譲語1」という解釈が可能、と考えます。
少なくとも聞き手に対する丁重語とは思えません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。なかなか難しいですね。

お礼日時:2014/07/13 22:57

お二人のコメントを合わせ読みました。

わたしが、「問題の焦点がよく分かりません。」と申し上げたのは、いろいろな点に話が及び、その結果どこに意見の相違点があるのかよく分からなかったからです。今回のお二人のコメントで、その相違点が分かりました。
 そこでわたしの意見を申し上げるわけですが、わたしが言うことが何も「決定権」を持つわけでもなく、単なる一人の意見であることを前提に、お話します。

>2番目の焦点は、#11でも回答したとおり、「お伝えする」という謙譲語1は、「社長に」という間接目的語だけに対する敬意(だから間違い)なのか、または、「お客様の伝言を」という直接目的語に対する敬意として機能する場合もある(ので間違いとばかりは言えない)のか否か、ということです。

 あるいは、そうかも知れないと思ったので、No.19の回答に長々と引用をしておきました、「敬語の指針」から引用を再録します。 

 以下引用 【解説2:<向かう先>について】
 例えば「先生にお届けする」「先生を御案内する」などの「先生」は<向かう先>
であるが,このほか「先生の荷物を持つ」「先生のために皿に料理を取る」という意
味で「お持ちする」「お取りする」と述べるような場合の「先生」についても,ここ
でいう<向かう先>である。(例:「あ,先生,そのかばん,私がお持ちします。」「先
生,お料理,お取りしましょう。」)
また,「先生からお借りする」の場合は,「先生」は,物の移動の向きについて見れ
ば<向かう先>ではなく,むしろ「出どころ」であるが,「借りる」側からは,「先生」
が<向かう先>だと見ることができる。「先生からいただく」「先生に指導していただ
く」の場合の「先生」も,「物」や「指導する」という行為について見れば,「出どこ
ろ」や「行為者」ではあるが,「もらう」「指導を受ける」という側から見れば,その
<向かう先>である。その意味で,これらも謙譲語Iであるということになる。
上で述べた<向かう先>とは,このような意味である。 
 
 わたしの意見は、この説明の「向かう先」とは、「動作や行為」の向かう先と考えるべきと思うのです。
引用文で言えば、「お届けする」「御案内する」「お持ちする」「お取りする」「お借りする」「いただく」「指導していただく」等であり、意見に違いがあるという「お伝えする」もまた動作です。

 それに関連して「敬語の指針」における「謙譲語I」の語例
2 謙譲語I(「伺う・申し上げる」型)
自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう
先の人物を立てて述べるもの。
<該当語例>
伺う,申し上げる,お目に掛かる,差し上げる
お届けする,御案内する
(立てるべき人物への)お手紙,御説明
 
 の中で「お手紙」「御説明」などが名詞の例がありますが、この取り上げ方は不親切で、これは「お手紙(を差し上げる)」、「ご説明(申し上げる)」という動作でなければなりません。なぜなら、「尊敬語にもなる」としており、その場合「お手紙(をくださる、をいただく)」、「ご説明(なさる)」という動作にしてはじめて「尊敬語」になるのと同じことです。

 ところで、質問文の「お伝えします」(伝える)の動作の向かう先は「伝えてもらう(伝えられる)人」(動作・行為の受け手)すなわち社長であり、結果的には「謙譲語I」においては動作の「向かう先」は「敬意の向かう先」と同じであり、「受け手尊敬」という言い方がピッタリです。

 「申し伝える」について
 わたしは、すでに「謙譲語II」であると回答しています。
1.そう思う理由の一つは、「社長の田中に申し伝えます」と「田中」と社長を呼び捨てにした後で、社長に敬意を表す「謙譲語I」を使うのは、大きな矛盾だと思うからです。
2.辞書を引けば分かることですが、「申す」は古来、謙譲語・丁寧語・尊敬語等、さまざまに使われてきましたが、現代では「敬語の指針」の分類にあるように、「申し上げる」→「謙譲語I」、「申す(ます)」→「謙譲語II」なるようです。「申し伝えます」は「伝える」という動詞が入っているものの、基本は「申します」となって、「社長の田中」と呼び捨てにした流れで、話を聞いているお客への敬意(聞き手尊敬)と考えます。

 「受け手尊敬」「聞き手尊敬」という言葉に違和感がある場合には、ご存じかと思いますが、

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%AC%E8%AA%9E# …

の「日本語における敬語表現」の表をご覧いただき、その説明の「話題中の動作の主体」を「仕手」、「話題中の動作の客体」を「受け手」、「聞き手が話し手よりも上位であることを表す語」の聞き手を「聞き手」として、それぞれを「仕手尊敬」(尊敬語)「受け手尊敬」(謙譲語I)「聞き手尊敬」(謙譲語II→丁重語)という関係が成り立つことをご確認ください。
 最初に申し上げたように、わたしの意見ですから、見解が違えば致し方のないことです。
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この回答へのお礼

ご意見に心から厚くお礼申し上げます。

お礼日時:2014/07/13 22:28

 No.19のOKATさんのコメントに関して。



 当方は議論しいている気はありません。こんな微妙な問題で議論できるほど自分の敬語力に自信がないもので……。
 問題になっているのは、お客様に対して「そのように社長の田中にお伝えします」と言うときの「お伝えします」(「お伝えいたします」は話がまぎれる気がするのでスルーします)がお客様に対する敬語か田中社長に対する敬語か、ということだと思います。
 コメントNo.12からひきます。
 No.6でコメントされたOKATさんも当方と同じ考えだと理解していますが、当方の解釈は間違ってますか?
================引用開始
 当方はNo.5で〈会社員が部外の人に「部長にそうお伝えしました」などと言ってしまう──それが誤りになってしまう〉と書きました。典拠も示しました。
 No.6のかたも〈「お伝えします」と「お伝えいたします」はおっしゃる通り、社長に敬意を表す謙譲語(詳しく言えば謙譲語I)です〉と書いています。具体的な典拠はあげられていませんが、大石初太郎氏の説に基づいていると思われます。詳しくは↑のhttp://oshiete.goo.ne.jp/qa/8499357.htmlをご参照ください。
 同感です。だから「誤りになってしまう」のでしょう。

 さらに典拠をあげます。
『敬語再入門』のP.237には[「……に」を高める]言葉の例として「お伝えする」「お話しする」があげられています。当然のことながら[「……を」を高める]言葉のなかにはどちらもありません。この本は、両方の可能性がある場合は、そう明記しているはずなのですが……。
 つまり「社長に敬意を示しているとは限らない」ではなく、「社長に敬意を示すことになってしまう」のでは。
================引用終了


「敬語の指針」の引用部はP.15~16ですよね。
 当方はこの説明をわかりにくいと感じます。
『敬語再入門』のリストにあてはめほうがスンナリ理解できます。
 詳しくは下記をご参照ください。
【「お/ご~する」「お/ご~いたす」】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-3037. …
================引用開始
[「……を」を高める]
 お諌めする・お祝いする(「XのYを祝う」のXを高める。美化語用法も)・お送りする(人を送り届ける)(以下略)

[「……に」を高める]
 お会いする(「お目にかかる」のほうが好まれるが、「お会いする」も可)・お祈りする(神仏に。美化語用法も)(以下略)

[「……から」を高める]
 お預かりする・おいとまする・お受けする(「XのYを受ける」のXを高める用法も)・お受け取りする・お借りする・お習いする

[「……と」を高める]
 お分かれする(美化語的用法も)
(以下略)

[「……のために」を高める]
 お開けする・お祈りする・お書きする
(以下略)

[「……について」を高める]
 お噂する(「Xのお噂をする」とも)
(以下略)
================引用終了

「お届けする」→[「……に」を高める]
「ご案内する」→[「……を」を高める](「……に」を高める場合も)
「お持ちする」→[「……のために」を高める]
「お取るする」(物を/食事を)→[「……のために」を高める]
「お借りする」→[「……から」を高める]
「いただく」「指導していただく」→リスト外

 すでに書いたように、「お伝えする」は[「……に」を高める] です。
 ちなみに【事例1】【お受け取りした、いただいた、受領、拝受、領収など】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8557437.html
 で話題になった「お受け取りする」は、「お預かりする」「お借りする」と同様、[「……から」を高める] 敬語と明記されています。「拝受する」などのほうが一般的なのであまり見聞しないのはたしかですが。
 ただし、同書の特定形の一覧を見ると、「拝受する」は「受け取る」の「特定形」には入っていません。入れ忘れたとは考えにくいので、「拝見/見る」「拝借/借りる」などの関係とは異なるのでしょう。
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この回答へのお礼

何度もご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。とても複雑な問題ですね。

お礼日時:2014/07/13 20:57

>「お~する」と「ご~する」は謙譲語Iで受け手尊敬だと理解できています。

でも、「お~いたす」と「ご~いたす」は何でしょうか。この表現は受け手尊敬と聞き手尊敬の役割が両方果たせるようです。

 この質問も遠くになってしまいました。おっしゃるとおり、受け手尊敬(謙譲語I)と聞き手尊敬(謙譲語II)の役割が両方果たせています。しかし、それを分析すると、「お伝えする(謙譲語I)」と「いたす」(謙譲語II)とが重ねて使われているからです。
 なお、アドバイスですが、「参る」「いたす」「申す」「おる」などの動詞の「謙譲語II」が実際に使われる場合は特殊な場合を除いて「ます」を付けて用います。普通は生で「申す」「参る」「いたす」などと使うと昔の武家言葉になって、尊大な言い方に聞こえてしまいます。(特殊な場合とは「連用中止法」の場合で「早速お宅に参り、ご説明をいたします。」のような場合)

 さて、ここの回答者のhakobulu さんと、 1311tobiさんとの間で議論されているのですが、問題の焦点がよく分かりません。質問者にも参考になろうかと、「敬語の指針」から一部引用します。 

 以下引用 【解説2:<向かう先>について】
 例えば「先生にお届けする」「先生を御案内する」などの「先生」は<向かう先>
であるが,このほか「先生の荷物を持つ」「先生のために皿に料理を取る」という意
味で「お持ちする」「お取りする」と述べるような場合の「先生」についても,ここ
でいう<向かう先>である。(例:「あ,先生,そのかばん,私がお持ちします。」「先
生,お料理,お取りしましょう。」)
また,「先生からお借りする」の場合は,「先生」は,物の移動の向きについて見れ
ば<向かう先>ではなく,むしろ「出どころ」であるが,「借りる」側からは,「先生」
が<向かう先>だと見ることができる。「先生からいただく」「先生に指導していただ
く」の場合の「先生」も,「物」や「指導する」という行為について見れば,「出どこ
ろ」や「行為者」ではあるが,「もらう」「指導を受ける」という側から見れば,その
<向かう先>である。その意味で,これらも謙譲語Iであるということになる。
上で述べた<向かう先>とは,このような意味である。
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この回答へのお礼

何度もご丁寧に指導していただきありがとうございます。おかげさまで、「お/ご~いたす」は理解できるようになりました。「向かう先」についてのご説明にも感謝いたします。確かに困っている言い方で、辞書にもあたって調べてみました。

お礼日時:2014/07/13 19:51

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