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二重敬語がどういったものかを勉強したばかりなのですが
課題で
「レポートがありますので送ります」
という一文を正しい敬語に直しなさい、という問題がでており

「あります→ございます」
「送ります→お送り致します」
で良いのではないかな、と考え
「レポートがございますので、お送りいたします」という形になったのですが
なんだか大仰過ぎる気がします……。

勉強したばかりなのに、理解できていなくて申し訳ないのですが
この場合、「ので、」で一旦区切られるのでしょうか。
それとも、このままで正しい敬語になるのでしょうか。

どうぞ、よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

「レポートがございますので、お送りいたします」


完璧な敬語表現です。
むろん、送る相手によっては、おっしゃるように「大仰」になる場合もありますが、敬語の形としては文句のつけようがない表現と言えます。

「お送りいたします」は、「お送りします」をさらに丁寧にした表現です。
「お~する(します)」は、謙譲語1の一般形と呼ばれるもののひとつで、「送る」という自分の動作が、敬意を示すべき人物に向かう場合に、「(あなたへ)お送りする」のように表現して自らをへりくだります。
この「する(します)」を「いたす(いたします)」という謙譲語2に替えると、これは、聞き手に対して丁重な表現をしたことになります。
謙譲語1は、自分の動作の向かう相手に対する敬語ですが、謙譲語2は、話を伝えている相手(聞き手)に対する敬語であり、丁重語と呼ばれることもあります。
謙譲語1と謙譲語2については、<敬語の指針>15ページ~及び」26ページ辺りがご参考になるかと思います。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/bunkasingi …
ただ、自分の動作の向かう先と聞き手が同一人物の場合もしばしばあるでしょう。
その場合は、動作の向かう先としての敬意と、聞き手としての敬意を同時に表わしていることになり、非常に丁寧な表現になるわけですが、これは二重敬語とは呼びません。
二重敬語の定義は、【一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったもの】です。(<敬語の指針>30ページ)
「ある」という語に対する敬語が「ございます」。
「送る」という語に対する敬語が「お送りいたします」で、この場合は、「送る」というひとつの語に2つの敬語を使っていますが、謙譲語1と謙譲語2という異なる敬語なので二重敬語とは言いません。
因みに、二つ以上の語を接続詞「て」でつないで、「お読みになっていらっしゃる」のように表現する場合は「敬語連結」と呼ばれるもので、こちらも二重敬語にはなりません。
「お読みになられる」などの場合に、「お~なる」という尊敬語の形と「られる」という尊敬の助動詞が重複しているため二重敬語と呼ばれます。
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この回答へのお礼

一つひとつ、丁寧に教えて下さりありがとうございます!
まだまだ敬語を使いこなせていない私ですが、解説していただいた部分はよく理解出来ました。
二重敬語であるか、そうでないかの見分け方も説明して頂き、ありがとうございます!
敬語の指針をよく読み、勉強します。

お礼日時:2015/02/09 22:24

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