プロが教えるわが家の防犯対策術!

司法試験受験を考えている20代後半の社会人です。
中央官庁を経て、現在は外資系で働いています。仕事上の問題意識から
専門性を身に付け、地に足の着いた仕事したいという思いを持ち
M&Aやファイナンス等、企業法務の専門家になりたいと考えています。

理系出身なので、法律の知識ベースはありません。役人時代に、法令の
解釈をやっていた程度です。仕事をしながら勉強し、平日は多くて2時間
週末は予備校に通いフルに勉強に当てることを考えているのですが
その前提で、以下の事項について、ご教示頂ければと考えています。

1)予備試験、司法試験を通過し、弁護士として働き始めるまでに
  どの程度の期間、出費を要するでしょうか。
2)私のようなバックグラウンドで企業法務を扱うローファームに
  入ることは可能でしょうか。(規模等により事情が違うと思いますが)

リサーチ不足で馬鹿げた質問もあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

司法修習生の就職事情に詳しいわけではありませんので,ウワサ程度の話になりますが・・・



 司法試験にパスすると,司法修習生の採用を出願し,司法修習生に採用されて,1年間の司法修習を受けます。犯罪歴でもない限り,司法修習生に採用されないことはありません。

 1年間の司法修習の最後に,2回試験といわれる試験を受けて,合格すれば,法曹資格が与えられます。司法試験の合格発表は10月ごろで,司法修習の開始は11月です。2回試験の合格発表が翌年の12月といったスケジュールになります。

 司法修習の間に,就活をして,弁護士事務所の採用内定をもらい,2回試験の合格後に,弁護士会に登録申請をして,早ければ,12月中に登録ができるので,そこから弁護士として働き始めることになります。

 聞くところでは,大体は,年明け早々から出勤になるようです。

 ですから,予備試験1年目の1月出願,11月合格,そのまま直ちに司法試験出願,2年目の10月合格,司法修習開始,3年目の12月に法曹資格が得られる,というのが,最短コースになります。

 司法修習生の採用までは,働くことができますが,司法修習生は,原則として兼業禁止です。その代わり,国庫から修習費用の貸与を受けることができます。だいたい,単身者の生活費程度です。これを修習終了の5年後だったか?から,10年間で返済することになります。

 最近,司法試験が不人気といわれますが,逆にいえば,競争相手が少なくなって,チャンスが拡がっているともいえます。

 司法修習生の就職難も大々的に報道されていますが,その裏には,全く就職難のない司法修習生もいます。著名ロースクールを好成績で卒業した修習生は,青田買いで,大手ローファームからさっさと内定をもらえるという話です。(この辺は,ウワサですが・・・)

 社会経験があることは,現実社会そのものが仕事の対象である法曹にとって有利です。また,理系であることは,論理的思考能力があるという点で,法律家向きです。理系から法曹を志して,あっさり合格するという人達も少なからずいるはずです。

 最近,予備試験ルートが人気を博していますが,就活という面でどうかは,よくわかりません。著名ローからの即内定は,ローの成績表で決まるという話もあります。社会人から予備試験ルートでは,そういった成績表がないのがつらいところです。

 ともあれ,大手ローファームは,そういったやり方で優秀な司法修習生を囲い込みますので,そこにあとから就活をかけても,競争はとても厳しいということになるようです。

 現実問題,M&Aやファイナンスをやっている弁護士は,数からすると一握りです。企業法務といっても,日本の会社はほとんどが小規模な同族会社なので,そのような会社を顧客にして,労務とか,取引の法的アドバイスをするのが,一般に企業系弁護士の仕事ということになります。

 まとまりのない話になりましたが,マスコミで報道されている上っ面だけではなく,現実に個々の法曹志願者にとってどうなのかという事情は,十分調べられた方がよいと思います。私はそういう渦中にいる人間ではないので,確実なことはいえません。

 少なくとも,大手ローファームで,企業法務をするとなると,競争相手は,著名ロースクールを成績優秀で出た連中との競争になるというのが,現実だと思います。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございました。

仰るとおり、まずは実情を正確に知る必要があるので、今週末、早速
某予備校のガイダンスに参加し、疑問点等、色々と聞いてこようと思います。

お金については、司法修習の間が少しネックになりそうですが、幸い、
日系より少し多めにもらっているので、貯金はそれなりにある状況です。

役所時代は地方の出先に出ていましたし、現在も様々な業種に触れる機会が多く
多少は社会経験を詰めているかなと思うので、そのあたりを活かしながら
自分自身をポジショニングしていきたいと思います。

どうも、ありがとうございました。

お礼日時:2015/07/10 00:01

1)予備試験、司法試験を通過し、弁護士として働き始めるまでに


  どの程度の期間、出費を要するでしょうか。

 中央官庁にいたことからすると、若干の法律知識はあるのかな。

 「法律の知識ベースはありません。」というのを前提にすれば、日に2時間、土日フルの予備校で予備試験に合格するというのは、ほぼ無理だと思います。

 中には、すごく優秀な人で、予備試験に合格する人もいるでしょうが、ごく例外でしょう。

 本当に司法試験を目指すならロースクールに行くことです。

 まあ、日に2時間、土日フルの予備校で勉強して、手応えを感じるのであれば、予備試験を目指せばいいでしょう。

 司法試験を甘く見過ぎています。
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございました。

全くのノーリサーチでしたので、現在地と目標地点のギャップを誤って測ってしまい
結果的に、甘く見ているという印象を与えてしまったかもしれません。
もう一度、しっかりと、距離を測った上で、戦略を立てたいと思います。

どうも、予備試験はロー在学の方も相当数、合格しているみたいですね。
結局、個人の努力や覚悟によると思いますが。

憲法や民法等、法学部で履修するような最も基本的な法体系の知識はありません。
役所では所掌事務に関係する法律は読んでいたので、特定分野の法令の理念や条文の
背景であれば語れる程度です。

大変参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2015/07/10 00:11

ちなみに、あるロースクールでは・・・



ロースクールに入学する人は、みんな司法試験合格を目指します。

毎日、ものすごい勉強をしています。1日どっぷり勉強しています。8時間以上は勉強しています。それでも、勉強について行けず、何人かはロースクールでの勉強を諦めます。

そして、ロースクールを卒業して、司法試験を受けても、合格しない人が多数います。

司法試験合格者のレベルが低下しているのは事実ですが(優秀な人は優秀だが、1500番より下位になると、かなりレベルの低い人がいるのは事実)、それでも合格できる人は限られています。

そういう世界だということです。
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