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潜水艦のライバルとでもいえる駆潜艇はどうやって潜水艦に攻撃をあたえたのでしょうか?
水中にいる敵にたいして攻撃をくわえるというのはなかなか難しいことだったんじゃないかなと思うんですが。
ご解説をどうかお願いします!

A 回答 (5件)

・見つける



潜水艦は水中にいるので、なかなか見つけにくいものです。
駆潜艇は、海峡や水道などの航路が限定されるところや、
輸送船団などの潜水艦が攻撃しやすいところを警戒します。
潜水艦を見つけるのは、主にソナー(水中聴音機)という機械で
潜水艦のエンジン音やスクリュー音で見つけます。
また、通常の攻撃であれば潜水艦は潜望鏡で目標を確認するので
大海原にポツンと出ていると、目が良い監視員が見つけます。
しかし、常時監視していてもなかなか見つけられないで、
先制攻撃を受けてから探すことが多かったようです。
潜水艦を見つけた場合、水上艦は攻撃を避けるためにジグザグに
回避したりするので、水中聴音機では水上艦艇の音で潜水艦は
見つけにくくなります。このため、潜水艦を完全に捕捉して
ではなく、「だいたいこのあたりにいる」と考えて攻撃します。



・攻撃する

潜水艦を見つけたら、爆雷という水中用の爆弾で攻撃します。
爆雷はあらかじめ設定した深度で爆発させます。
爆雷は、大きめのペンキ缶みたいな円柱状で、1個毎に投下します。
(外国ではヘッジホッグという1度に多数を撒くものもありました)
このため、極端な話潜水艦が深度10mで爆雷の設定が100m
だと、爆雷が潜水艦に当たっても爆発しないことがあります。
(ただし、深度が浅いと海上から見えてしまうこともあります)
直撃させる必要はなく、衝撃波で一部を艦体破壊させれば
無力化できるので、あたりをつけて攻撃します。

潜水艦は、普通は攻撃直後の隙に逃げますが、逃げ遅れたり
より多くの戦果を望んで現場に留まると、攻撃を受けます。
水上艦艇は潜水艦の位置を完全に特定している訳ではないので、
針路や深度を調整して逃亡か、海底に潜んでやり過ごします。
現在の潜水艦は。水中の方が速度が出ますが、第二次大戦時は
水中ではあまり速度はでませんので、見つかってからの逃亡は
かなりのリスクがあります。

潜んで水上艦があみらめない場合、根競べになります。
潜水艦は、海中でディーゼルを動かすわけにはいかないので、
電池で行動します。このため、長時間海中で移動することは
できませんが、潜んでいるだけならそれなりに長時間
潜水できます。しかし、乗員の空気がもちません。
また、乗員にはものすごいストレスになります。
沈んだ潜水艦は生存者がいませんので、状況はわかりません。
(事故で海没した6号潜水艇のように、手記からわかることも
 あります)



・戦果確認

潜水艦は沈んだままなので、海中を見に行くわけでは
ありませんから、戦果確認は浮遊物で行います。
(「沈黙の艦隊」などでは艦体破壊音で確認していますが、
 爆雷攻撃中は爆発音で聞こえません)
爆雷攻撃したあとで、油や潜水艦の構造物と思われるもの、
場合によっては投げ出された乗員の遺体などです。
もちろん、潜水艦側もそう考えているので、
おとりに廃油などを撒いて「沈没させた」と思わせることも
ありました。



日本の駆潜艇の場合、専用で建造したものは重武装でしたが
拡張性や航海性で問題があり、多くは作られませんでした。
しかし、遠洋漁船などを改造したものや参考に建造された
ものは多く、これらは駆潜特務挺として活用されました。
駆潜特務挺はもともと漁船なので航海性は良かったのですが、
爆雷は10~20個で対空兵装が貧弱でしたので、継戦能力は
あまりありませんでした。

潜水艦と駆逐艦の戦いは、洋画をみれば結構詳しいです。
お勧めは「Uボート」と「眼下の敵」(かなり古いけど名作)
です。
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この回答へのお礼

なるほど、爆弾を直接ぶつける必要はなく近くで爆発させても潜水艦に致命傷を与えることができるんですね。映画「Uボート」の戦いはたしかに参考になりました(ラストは衝撃的でしたが)。
詳しいご解説をありがとうございました!

お礼日時:2015/10/13 23:37

名作映画「眼下の敵」を見れば、両者がどのような戦い方をしているかよく理解できると思います。


爆雷の使い方や逃げ方も良くわかります。
百聞は一見にしかず。
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この回答へのお礼

この映画は素晴らしいですね!たしかに爆雷の使い方や潜水艦がどう対処するかよくわかりました。この映画の話になってしまいますが、ラストで死闘を繰り広げた敵同士が協力し合うシーンはとても感動しました!
百聞は一見にしかずですね。ありがとうございました!

お礼日時:2015/10/13 23:42

音波探知機(ソナー)で潜水艦の位置を把握し、その上から、


潜水艦の潜んでいる深度(深さ)で爆発するように設定した爆雷(爆弾)を投下する。
潜水艦の近くで爆雷が爆発することで水中に衝撃波を発生させ、
その衝撃波により潜水艦を攻撃し損傷を与える。
直撃させる必要はないのだ。
しかし目標の近くで爆発させる必要があるため潜水艦の深度に合わせて爆発するように設定する。

これは現代でも同じ。
音波誘導の魚雷などもあるが、基本は爆雷。

これに対し潜水艦は爆雷を落とされたら、さらに潜るか舵を切るかして爆雷から距離を取るようにして回避する。
衝撃波は距離の二乗に反比例するので少しでも遠く距離をとれば被害を少なくできる。
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この回答へのお礼

爆雷の衝撃波でも潜水艦は無力化できるんですね。高度に軍事技術が進んだ現代でも基本は爆雷が現役なことに驚きです(対潜ミサイル?みたいなのをボカスカ撃つイメージしかありませんでしたw)。
ご解説ありがとうございました!

お礼日時:2015/10/13 23:47

その頃の潜水艦はあまり深くは潜れませんでした、100mぐらい


ソナーで敵潜水艦の位置と進む方向を調べて、先回りして潜水艦の進行に合わせて上から爆雷を落とします
潜水艦の居る震度に到達すれば爆雷が爆発
直撃すれば、木っ端みじんですし、直撃しなくても付近で爆発すれば急激な水圧となり、船殻を歪ませて潜水艦の中で水漏れして、やがて沈みます。
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この回答へのお礼

当時の潜水艦が深く潜れないことが爆雷の有効性のひとつだったんですね。爆雷に揺さぶられる潜水艦はひどい恐怖だったでしょうね。
ご解説ありがとうございました!

お礼日時:2015/10/13 23:51

ソナーによって潜水艦の位置を突き止めて、上から


爆雷を投下し、それが水中で爆発して潜水艦を破壊します

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%86%E9%9B%B7
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この回答へのお礼

なるほど爆雷にもいろんな種類があるんですね。
ご解説ありがとうございました!

お礼日時:2015/10/13 23:53

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