勉強の価値は将来役に立つか否かで決まるんでしょうか?
大学生で学ぶ学問についてです。
私が思うに、大学生は学生生活を終えると就活を控えていますので、これから取り組む学問を選ぶ際、将来(または就活で)役に立つか否かでという基準で取捨選択するのは間違っていないことだと思います。
しかし、例えば本当に学びたい学問があるにも関わらず、将来役に立たないからと諦めて、他の役に立ちそうな学問を選択する場合においては、すこし違和感を感じます。
また、将来役に立つか否かで学問の価値を測っている人の中には、純粋に関心があるからという基準で特定の分野の勉強努めている人を「それやってなんの役に立つの?」と批判する人もいますよね。それもかなり多いはずです。
この、「大学生は就活に役に立つ勉強をすべき」という風潮は日本だけでなく、他国においても同じでしょうか?日本の大学の学問のあり方についてどう思いますか?
大学は就活の予備校なのでしょうか?
皆さんは大学で学ぶ学問は就活に役に立つものを選ぶべきと思いますか?
役に立つか否かで判断する人を批判しているわけではありません。私もどちらかといえばそっち寄りです
私は「無意識」のうちに勉強の価値を就職に役に立つか否かで判断していました。一体いつからこんな判断基準を植え付けられたのでしょうか..。
A 回答 (6件)
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No.6
- 回答日時:
この場合の「役に立つ」とは要するに、「日々の生活の糧(現代社会では、多くの場合「カネ」)を得るために役立つ」という意味ですよね? それでしたら、学問にそういう役割を期待するのがそもそも間違っています。
中には生活の役に立つ学問もありますが、ほとんどはそうではありません。学問の目的は、人間を含むこの世界について、より深く、より多くのことを知ることです。「知る」こと自体を楽しむのが、学問という営みであって、「知ってどうするか」は二の次です。日常生活に応用できる成果が学問から生まれることもありますが、それは「知る」という作業にたまたまついてきたオマケのようなものにすぎません。
二言目には「役に立つのか」「カネになるのか」「メシが喰えるのか」などと言い出すのは、「知る」ことを楽しむことができない人、精神の一部が完全に破壊された人間です。
自分のカネ儲けの道具として、他人を利用したい人々にとっては、壊れた人の方が便利です。世の中には、壊れた人を増やしたい人種(彼ら自身も「壊れた人」ですが)が無数にいて、壊れていない人を憎んでいますから、お気をつけください。
なお、古代ギリシアの数学者・エウクレイデス(ユークリッド)にこんなエピソードがあります。
学生の一人がエウクレイデスに質問しました。「いま教わったことはなんの役に立つのですか?」エウクレイデスは従者を呼び、こう言ったそうです。
「彼に小遣いをやって追い出してくれ。学んだことがカネにならないと気が済まないらしい。」
No.5
- 回答日時:
自然界や人類の歴史の反省と新たな発見と未来への希望が託されています。
無駄で役に立たない学問分野など1つもありませんし、また、研究し尽くされた学問分野など1つもありません。短期的に自分にだ還元しようと研究しようとするのは、これまでの人類のえいちに対する畏敬の念が無さ過ぎる考えかたです。これまでの人類のえいちを全くのゼロから基礎研究して技術を身に付けて産業界で利益に結びつけて行こうとするなら人生は短か過ぎて寿命が来てしまいます。
自分の仕事に活かせていると勘違いしていることは、結局の所、見ず知らずの過去の誰かの基礎研究結果を踏み台にしてアウトプットできているだけのことに気付くべきでしょう。産業界に応用できる学部や、大学だけが存在意義があるわけではないということです。
話はそれますが、文科省が文系大学、学部学科に助成金割合を下げようとするのは、そういった理由から、日本の底力を下げるだけです。
大学で学んだことが、現場で通用するほど、甘くはありません。
営業職、物流、飲食、観光、芸能、不動産等サービス業に就いたとして、大学で学んだことが無駄かというと、そんなことはありません。そういった職種こそ、大卒者で教養があり、知性が感じられる所作が必要とされる職種でしょう。
No.4
- 回答日時:
基礎研究こそ、大学の存在意義があります。
基礎研究とは高校までの教育のことではありません。大学での基礎研究をあらゆる分野で、できるだけ多くの人が携わることで、産業界に応用できる技術や知識が行き渡るのであって、ファインセラミックが脚光を浴びたから、バーチャルリアルティーが脚光を浴びたから、と言ってそれから研究を始めたのでは遅れていると言えましょう。人文学を含め、世界中で引用される文献数が多いほど、大学の優秀さを示す尺度の一つと言えます。3Dプリンターの産業応用がアメリカで盛んになるかなり前に、すでに日本で文献があがっていたことはあまりに有名な事実です。大学生一人ひとりが修める基礎研究(卒論)に、No.3
- 回答日時:
当方、盆暗爺のため余り難しいことはよく分からないけれど、個人的見解として・・、
--勉強の価値は将来役に立つか否かで決まるんでしょうか?--
→そうは思わない・・!
--日本の大学の学問のあり方についてどう思うか?--
→そんなに難しく捉まえた事が無いため、最近当方が今時の大学について思ったことを書かせていただく・・!
最近の日本の大学で、学生への単位認定の与え方に疑問を抱かざるを得ない様な講義内容が有る(らしい!?)と聞く。
凡そ外国の大学では到底認められぬ様な、本当にこれが大学生に教えるべき内容かと勘繰ってしまう程安易・安直な学科・教科が(日本の大学の中には・・!?)少なからず存在し、安易に単位認定を与えてしまっていると聞き及ぶ事に驚いている・・!
日本の大学は、或る時点から凡そ大学などとは呼べぬ程、学問の府という位置づけを自ら放棄し、完全に金儲け主義に陥り、金蔓を呼び寄せるためにレジャー化してしまった様に見て取れる・・!
優秀な学生が通うような大学はこれに当て嵌まらないのだろうが、少々行く末を案じている・・!
恐らくは<一部の有名な大学を除き>、何割かは例え大学出ではあっても、殆ど無価値に等しい教養しか身に付けられずに巣立って行くのだろうと考えると勿体無い気がする・・!
(当方も非常に不出来な学生時代を過ごしてきたので人様を説教できる立場にはないが、それでも単位認定・取得のために可成りの時間を費やしなければならなかった事を覚えている・・!
(当方の学力が多分に低いことも災いしたのもあったが(--;)・・・特に必修教科や必修選択教科は・・!!)
--大学で学ぶ学問は就活に役立つものを選ぶべきと思うか?--
→そうは思わない・・!
・・が、就活に役立ちそうなものを優先的に選択する様な考え方は在っても別に構わない様には思う・・!
解答ありがとうございます!
日本は少子化という問題を抱えながらも、大学進学率は右肩上がりです。その進学率は2016年現在50%を超え、大学の数も進学率の上昇に合わせて増え続けています。
もはや大学に行くということが「当たり前」な時代になりました。
大学に通うのが当たり前になったということは、本来は非常に喜ばしいことなのだと思います。誰もが高校卒業後も学問をさらに追求することを許されるようになった。そして国民全体としての知力の向上が将来の日本を支える原動力に繋がるはずです。学問を学び、既存の学問をさらに昇華させる場所が大学です。
しかしながら、ここ最近は、明らかに大学とは言えないような大学がかなり増えてきました。学生は学問を学ぼうとしない、教授さえも学問の研究をしない。
特に名前を書けば入れる(所謂Fラン大学)ような大学の生徒や教授はこういう傾向にあります。
しかしこんな大学の生徒であっても、卒業すれば「大卒」という肩書きが得られます。学力は高校卒業の時点より上がるどころかむしろ落ちている場合さえあるにも関わらずです。大学は増えても大学が大学としの役割を果たさなければ本末転倒です。これは本当に由々しき問題だと私も思います。大学(主に私立)は金儲けの場所では無いのです。
No.2
- 回答日時:
「大学生は就活に役に立つ勉強をすべき」という
風潮は日本だけでなく、他国においても同じでしょうか?
↑
他国にも色々ありますが、米国などは
プラグマティズム思想に基づいた、いわゆる
実学重視の傾向が強いです。
日本は明治以来から教養中心主義の教育方針を
採用してきました。
大学は就活の予備校なのでしょうか?
皆さんは大学で学ぶ学問は就活に役に立つものを
選ぶべきと思いますか?
↑
なにもそうデジタル式で考える必要は
無いと思います。
実学を勉強すれば、おのずと教養も身につく
でしょう。
教養の勉強は実学にも役に立ちます。
実学は、就職などに役に立ちますが、
人生の岐路に立って、右か左か、また豊かな精神
活動などに教養は役に立ちます。
ワタシはどちらかといえば教養重視派ですね。
実学てのは底が浅いですよ。
すぐに役に立つ学問はすぐに役に立たなく
なります。
湯川秀樹博士は、ノーベル賞を受賞できたのは
儒教を勉強したからだ、と述べています。
しかし、儒教が最も盛んな韓国では、まだ
自然科学のノーベル賞は出ていません。
双方必要なのです。
実学の基礎には、広い教養が必要なのです。
そうでないと、深い実学が出来ません。
非常に興味深い解答をありがとうございます。
「教養」と「実学」の双方の重要性がよく分かりました。人生は選択の連続であるという話をよく聞きますが、その選択の際、教養が重要な指針になるのですね。
教養を土台とした実学は、人々が豊かな生活を営んでいく(科学の発展など)ための重要な役割を果たすと。この実学と教養はお互い双方向に深く結びついているんですね。ノーベル賞の例はとても参考になります。
文科相の文系学科(実学より教養を養うことに重きを置いている文学部など)の助成金を減らすという試みは、実学や教養を養う場としての大学の価値を著しく下げる結果に繋がると思いました。
とても参考になりました。ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
大学は、自分で選んで、高い授業料払って学びに行くところ。
そこで就職に役立つ資格や免許を取ることもあります。私は、教員になりたかったのでそういう大学を選んで行きました。だから、就活に役立つ勉強、と言えるのかもしれません。でも、同じくらいに学びたい分野でもありました。
やりたい仕事が決まってる人はそうなるんじゃないですかね。で、どんな仕事に就いてもやっていけるようなスキルを身に付けるために学ぶ人もいる。どちらもその人にとっては正解なんじゃないですか?みんなを同じ理論で定義しなくてもいいんですよ。「ここではこうすべき」という定義付けをしたがるのが日本人の固い頭ですね。
なるほどですね!なかなか鋭い指摘でした。
確かに日本人は答えを一つに固定する癖がありますね。私もそうであると気がつかされました。頭でっかちになると、なにかしらの問題に取り組もうとする際、視野が狭まってしまいますね。
現代の若い世代には、皮肉にも将来の選択肢があまりにも多すぎて、やりたいことが見つからない→夢を持てずに現状に燻った人生を送るといった人が多数いると思います。私もそのうちの一人です。解答者様のように就活に役立つ勉強と、自分のやりたい勉強が一致すれば、車の両輪が同じ方向を向いて初めてまっすぐ進めるように、高いモチベーションを持って高い目標に向かうのでしょうね。とても素晴らしいことだと思います。
就職に役立つ勉強をするというのも一つの考え方として受け止めようと思います。それゆえに、どんな学問に努めていようと、他の学生を小馬鹿にするような態度をとる人が多いのは問題ですね。みんながお互いに尊重しあえればなと思いました。
解答者様の解答を全ての学生に見てもらいたいと思いました。
ありがとうございました
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