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本に墨つけぬ。  つけ  ぬ
よき草子など  よき
いみじう心して書けど、いみじう 心し
きたなげになる  きたなげに  なる
なるめれ。  めれ

A 回答 (2件)

○原文 [物語、集など書き写すに、本に墨つけぬ。



写す=サ行四段、連体形
ぬ=打消の助動詞「ず」の連体形、接続は未然形。こと(体言)が省略されているので連体形(体言に連なる形)となっていると思われる。

現代語訳
物語や歌集などを書き写すときに、その原本に墨をつけないということ(も難しい/めったにない)。

○原文[よき草子などはいみじう 心して書けど、]

草子=名詞、綴じ本、冊子(さっし)
いみじう=シク活用の形容詞「いみじ」の連用形が音便化したもの、(いい意味でも悪い意味でも)程度がひどい、甚だしい、とても
心し=サ変動詞「心す」の連用形、気を付ける、用心する、注意する。「名詞+す(サ変動詞)」で一つのサ変動詞になるものがいくらかある。例:「音す」、「愛す」、「ご覧ず」
ど=逆接の接続助詞、活用語の已然形につく

現代語訳
良い本などは、たいそう注意して書くのだが、

○原文[必ずこそ 汚げに なる めれ。]

こそ=強調の係助詞、結びは已然形となる。係り結び
汚げに=ナリ活用の形容動詞「汚げなり」の連用形
なる=ラ行四段動詞「成る」の終止形
めれ=推定の助動詞「めり」の已然形、接続は終止形(ラ変なら連体形)。係助詞「こそ」を受けて已然形となっている。係り結び。視覚的なこと(見たこと)を根拠にする推定。ちなみに推定の助動詞「なり」は聞いたことを根拠にする推定。

現代語訳
必ず(墨などがついて)汚らしくなるようだ
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つけ・・・カ行下二段活用動詞「つく」の連用形(続く「ぬ」は連用形接続なので)。


ぬ・・・完了の助動詞「ぬ」の終止形。
よき・・・ク活用形容詞「よし」の連体形。
いみじう・・・シク活用形容動詞「いみじ」の連用形(いみじくー{ウ音便}→いみじう)
心し・・・サ行変格活用「心す」の連用形。
きたなげに・・・ナリ活用形容動詞「きたなげなり」の連用形
なる・・・ラ行四段活用「なる」の終止形(続く「めり」が終止形活用なので)。
めれ・・・推定の助動詞「めり」の已然形(係り結びの「こそ」が抜けているのでは?)

(訳)
本に墨をつけてしまった。
貴重な本であるなら非常に注意して書き写すのだけれど、
汚くなってしまうようだ。

http://www.raku-kobun.com/makura4.html
参照
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