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プライバシー権とは比較的新しくできた権利だと思うのですが、昔はプライバシー権ってどうなっていたのですか?また、それが現在までどのような変化をしてきたのか詳しく知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。

A 回答 (1件)

昔はプライバシー権というものが問題になることすらありませんでした。


あえて近いものということであれば名誉毀損がそれにあたるのではないでしょうか。
今ほど情報通信技術が発達していませんでしたので、名誉毀損にあたるようなスキャンダラスなプライバシー情報以外の情報というのはそんなに広く広まらなかったのです。

むしろ問題になっていたのはプライバシー権と対立する権利である表現の自由の方です。こちらは憲法上も具体的に保護されることになっています。政治批判などをする表現の自由が許されないと、民主政治がうまく機能しないので、しっかりと保護されているわけです。一方で、プライバシー権の憲法上の根拠は13条の幸福追求権です。

プライバシーというと、他人やマスコミに個人情報を集取されたり、暴露されたりしない権利と考えることが多いですが、憲法は本来国家の強権から国民を守るための法形式ですので、国家に個人情報を収集されない権利として構成されるべきです。しかしながら、現在は自分の情報を公開されない権利としてとらえられることが多く、表現の自由と対立関係に立つようになってしまっていて、逆に官僚や政治家が都合の悪い情報を隠す為の道具としても使われてしまっている面があります。一方で、国は住基ネットなどを使って個人情報を包括的に管理運用するようになってきていて、問題は大きくなりつつあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。記述の参考にさせていただき、今日無事テストを終える事ができました。貴重な一件だけの回答だったので本当にありがたかったです。

お礼日時:2004/07/29 19:43

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