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音読み→アイ
訓読み→め(でる)、いと(しい)、かな(しい)

中国から来た漢字の持つ音を音読みとし、漢字の意味と昔の日本語の持つ意味が似ている読み方を訓読みとしました。どうして、「愛する」という言葉をわざわざ作ったのでしょうか。

音読みと訓読みの歴史を考えれば、愛情(アイジョウ)、愛でる(めでる)などで良かったはずです。基本、「~する」という言葉は訓読みと組み合わせると思います(類義語である「恋」も、「恋する(こいする)」といい、「レンする」とはいいませんよね)。どうして、音訓の法則性に則らない愛する(アイする)という言葉が生まれたのでしょうか。

私は、昔の日本人が愛をアイと呼ぶ事に、単なる音読みとしての言葉の響き以上に感じるものがあったからだと思います。

感情や内面を表す言葉を考えても、「悲」を用い「ヒする」、「心」を用い「シンする」、「喜」を用い「キする」などとは言いませんね。「楽」を用い「ラクする」と言う事があるかもしれませんが、正しくは「ラクをする」でしょう。

愛という言葉に話を戻すと、個人的には「愛でる(めでる)」だと、静的な感じがします。大事に、かわいがるというような。

一方、「愛する(アイする)」だと動的な、逆境に耐えてでも人を思い慕うというような気概が感じられます。音読みの持つ固い響き故でしょうか。

「愛する(アイする)」という言葉の由来をご存知のかた、教えていただければ嬉しいです。
また、「愛する(アイする)」と同じように、音読みに「~する」を組み合わせた言葉はどのようなものがありますでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

例えばですよ、もし、日本にものを食う習慣が無かった場合に、「食」という中国語が輸入されたらこれを何と読みますか?



同様に「飲」「寝」「座」などどうですか? 文字のない時代の日本に「読」「書」などでも、古代日本人は頭抱えたのではないでしょうか?

さて、「愛」ですが、ものの本によると、この字は元来広く物事を大切にする意味で、概念として当時の日本人には無いものでした。

今で言う「自然を愛する」「動物を愛する」などという、とても広い愛情を表す概念が日本人には無かったのです。

概念のない言葉は、仕方が無いから、食する 寝する 座する 読する 書する 愛するなどと音読みするしかないでしょう。

しかし、次第にその中国語とともに、その習慣や行動も輸入されるようになり、対応する日本語も生まれたりしていき

食べる、寝る、座る、読む、書く、など訓読みへと進化して行ったわけです。それが顕著なのは遣唐使の廃止以降のことです。


その当時のその感覚は、現代の英語の輸入においても見ることが出来ます。現代は英語の輸入が激しい時代です。

日本にその概念の無い英語がどう扱われるか? 「イノベーションする」 「IT化が進む」、例はいくらでもあります。

さらに少し日本語らしく、「メモる」等々、少しずつ日本語風に英語を取り入れていきますね。 


そろそろ結論ですが、「愛する」が今日まで残るのは、未だにその本来の概念が日本人には定着しきれないからです。

「いつくしむ」「めでる」だけでは収まりきらないものがあるからです。


明治になって、福沢諭吉は「LOVE」の和訳に苦しみ、一応「愛」を当てましたが、その後いつも後悔していました。

男女のLOVEは「愛」という字に相応しくない、という自覚があったからです。

日本人は言葉に厳密さを求めている、と思います。微妙なニュアンスでも違うともうその言葉を使わない。

うざい、うるさい、は意味上同じですが、どうしてもどちらかを使いたがる、そうですよね。

長文になりました。ごめんなさい。
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この回答へのお礼

「愛する」が今日まで残るのは、未だにその本来の概念が日本人には定着しきれないからです。


とてもわかりやすい回答、ありがとうございました。成程。「愛する(アイする)」という言葉そのものが、私たちに対する言葉の宿題のような感じがしますね。

食べる、寝る、座る、読む、書く、など訓読みへと進化して行ったわけです。それが顕著なのは遣唐使の廃止以降のことです。


これは、初めて知りました。ありがとうございます。その頃の時代というのは、どうしても「かな文字」誕生の印象が強かったのですが、そのような動きもあったのですね。遣唐使廃止による日本独自の文化が芽生えていった経緯を考えれば自然な流れですよね。

貴重なご意見、ありがとうございます(__)

お礼日時:2016/09/26 02:21

No.1さんの回答で完璧だと思います。



日本語の愛という語には、

>愛でる(めでる)」だと、静的な感じがします。大事に、かわいがるというような。

もともと、特に静的な意味ではありません。
愛でるは、執着心ですし、かわいがるのも自分勝手な感情も含みます。

「愛する」で質問者さんが感じておられるような、>逆境に耐えてでも
という意味合いに関しては個人的には感じたことがないので、なんともいえないのですが。


慈愛、博愛などという言葉もいま現在はありますが、そもそも日本語の「愛」は愛着であり、執着です。「あい」ではなく「いとしい」「ものぐるおしい」ような意味合いです。「愛」には、肉体的で即物的な意味しかなかったのです。

ですから戦国時代、日本に布教にきた宣教師たちは「ゼウス様の愛」というものを伝えるのに、上手い言葉が見つからず、「ゼウスの御大切」としました。「愛」という語は、神の慈愛をあらわすにはふさわしくなかったのです。


「恋」という言葉も、もともとは寂しいという意味です。恋しい人と一緒にいられなくて寂しい。それが恋という感情だと日本人は認識していたのです。愛も似たようなものですね。だいたい近代になるまで「あいする」なんて、いいませんでしたし。一般に使われるようになったのは太平洋戦争後ではないでしょうかねえ。(これは未確認です)

歌舞伎の脚本を読んだり(芝居のほうはなかなか観に行けないので)、尾崎紅葉など読むのが好きですが、愛するという言葉に覚えがありません。


ということで、愛する=I LOVE YOU を無理やり訳した日本語で、まだ完全に日本人に根付いていない言葉だと思います。この前の連ドラで「はじめまして愛しています」というのがありましたが、あれ、毎回、泣けたけど、5歳の子どもが「愛しています」というのに、ひどく違和感がありました。好き、大好きが普通だろ~と。まあ、その違和感が狙いなんでしょうが。


以上、ご参考までに。



「~する」のほうは、ちょっと思いつきません。ごめんなさい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
回答者様はお子様がいらっしゃるのでしょうか。
そのような方のご意見はとても参考になります。

ですから戦国時代、日本に布教にきた宣教師たちは「ゼウス様の愛」というものを伝えるのに、上手い言葉が見つからず、「ゼウスの御大切」としました。「愛」という語は、神の慈愛をあらわすにはふさわしくなかったのです。

なるほど。とても興味深いです。御大切。愛という言葉には、どうしても特定の相手が対象であったり、官能的な意味合いが感じられたりするので、御大切と表したのでしょうか。愛という言葉より、清らかで博愛的な感じがしますね。御大切が雨が全ての人に降り注ぐようであれば、愛は地から湧き上がる情炎のようなものでしょうか。。。

ありがとうございます。

お礼日時:2016/10/06 18:44

古文でいけば「死して屍拾う者無し」の「死して」のところは


サ変「死す」の連用形+接続助詞「て」
だから音読みになってるんだよね (訓読みは「死ぬ」). 古文で「ず」になっているのは, 今だとそのままサ変の「ずる」になるのではなく上一段の「じる」に変化してる例が多い.

他にも #1 にある「食する」とか「座する」とかは今でもないことはないし, もっとわかりやすいところだと「得する」や「損する」も音読み.

蛇足ですが, 質問文の
基本、「~する」という言葉は訓読みと組み合わせると思います
も必ずしもそうとはいえなくって, むしろ Wikipedia では
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%BA%E3%82%8B …
で「多くは漢語が上に付くが、和語の名詞が上に付くこともある」としています.
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この回答へのお礼

なるほど。得を「トク」と読むのは音読みだったのですね。改めて気づきました。
参考URLを拝見させて頂いた所、確かに「音+する」も少なくないようですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2016/10/02 18:57

「感じる」は上一段に活用するけど古文の「感ず」に由来するからサ変に活用する「感ずる」もある. もちろんこの「感」は音読み.



考えてみると「音読み+す (ず)」という構成の (古文の) 単語っていっぱいあるんだなぁ.
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。
なるほど、そういえば「感じる」も「カンじる」なので音読みですね!
ありがとうございます(^^

お礼日時:2016/10/01 22:41

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