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なぜ、内閣総理大臣、国務大臣は文民でなければならないんですか?
もし、文民だったらどうなるのですか?

A 回答 (4件)

大変鋭い質問です。

文民は軍人に対する反対語です。つまり、日本国の国家行政組織のトップには軍人はなれないとの憲法の縛りですね。ところで、総理大臣は国会議員でなければならない、また国務大臣は半数は国会議員でなければならないとの決まりもあります。そこで、日本で云えば軍人とは自衛隊員を指すと思いますが、自衛隊員の資格のままで、国会議員になれるのでしょうか?また、民間人で大臣に就任することは出来ますが、他の職業との兼務それも公務員資格との兼務は不可能だと思うのですが、この文民に限る縛りは過去の職業も問題にするのでしょうか?そうじゃないですよね、嘗ての源田実氏のこともありますよね。
そう考えると、現実には可能性のない縛りなのでは???
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#1・#2さんの説明で十分なのですが、そもそも「文民統制」とか軍隊と文民という意味が分からないと思うので、そこを説明します。



軍隊というのは「暴力装置」です。良くも悪くもそういうものです。本来軍隊というのは外国の敵と戦うのですが、外国に行っても「国の意思」に沿って戦えるように「臨時政府」的な機能を内部にもっているのです。
分かりやすく言えば、軍事法廷などで刑罰を軍隊内で処理できるようにするなどのことです。

こういう機能があるので、戦後沖縄が「米軍政府」によって統治されたりしたわけです。

では、軍隊の偉い人が「内閣総理大臣以下、今の与党はダメだ!」と言ったらどうなるでしょうか。それに賛同する兵士がたくさんいれば、クーデターになり、武器をもった軍隊が国会を包囲すれば、文民である大臣たちはなすすべがありません。それが法律違反でも、どうしようもない、ということになるわけです。

実際にクーデターによる軍事政権というのは例がたくさんありますので、調べてみてもいいと思います。

こういうことにならないようにするために、実は古代から軍隊はハレモノ扱いであったのです。たとえば城壁都市国家(ギリシャやローマなど)は一般的に武装解除しないと軍隊は城壁の中に入ることができませんでした。たとえば戦争に勝って圧倒的な人気を誇る司令官なら、武器をもったまま入城すればあっというまに政権を取ることができたからです。

現代では、国内に武器があるのが普通ですので、なかなか武装解除して入城させるというようなことはできませんが、それでも武器をもって力で威圧することができる軍人を文民がコントロールする仕組みが必要であることには変わりありません。

その一番のかなめが「内閣総理大臣、国務大臣は文民でなければならない」という規定です。軍人が大臣になると「軍隊に都合がいい状態」を作ることもありえる(国内政治に不満があれば、武器で変革することもある)ので、そういう規定になっており、それを「文民統制:シビリアンコントロール」というのです。
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なぜ、内閣総理大臣、国務大臣は文民で


なければならないんですか?
   ↑
大臣が、軍人だったら、戦争に
なりやすいからです。

大臣が軍人なら自衛隊の組織に組み入れられて
いますから、戦争したい、と思えば即戦争が出来ます。

しかし、文民だったら、戦争に到る途中に
クッションがあるわけです。

つまり、これは三権分離原則と似たような
システムなのです。

権力が一つに集中したら独裁になります。
それを防止するために、立法、行政、司法と
分けられているわけです。

同じように、軍人のトップと大臣を分ける
ことにより、戦争を慎重にさせる、という
意図があります。



もし、文民だったらどうなるのですか?
    ↑
大臣は文民に限定されます。

軍人なら、大臣になれません。
大臣になった後で、法律を改正して
軍人でも良い、という法律を作っても
それは違憲無効になります。
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文民統制、という大原則があるからです。

   文民<->軍人

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%B0%91 …
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