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原爆投下後、何故黒い雨が降ったのでしょうか?

A 回答 (3件)

雨になるために、大気から雲が生成される過程で


水蒸気から水滴に凝結するとき、
核になるものを「凝結核」と言います。
通常ならば、大気中ある凝結核となるもの(エアロゾル)には
波の飛沫や海面にある気泡の破裂などによる海塩粒子や
火山ガスに含まれる硫化水素や二酸化硫黄などとともに、
風によって地上にあるものが舞い上がったものがあります。
つまり、ほこりと水分が多いほど凝結することで
雨が降りやすくなります。
これを応用して、ドライアイスやヨウ化銀を散布して
人工降雨を起こすなどの研究がされていました。
北京五輪の時、中国が開会式当日にヨウ化銀を含む
ロケットを打ち上げて強制的に晴れさせたのも
この応用だそうです。



原子爆弾の投下によって、大量の粉塵が舞い上がり、
高温によって水分が気化して大量の水蒸気が発生します。
このことで、大量の凝結核と水分という条件が整い、
雨が降りやすくなります。
特にこの場合の凝結核は粒子が大きいものが多いため、
比較的短時間で雨が降りやすくなります。
雨が黒いのも、凝結核が大きいためです。


ちなみに、このような現象は通常爆撃や大規模な山火事
火山活動でも起こることがあります。
この時にできる雲を火災積雲といいます。
大空襲があった直後はよく黒い雨が降ったそうで、
映画「火垂るの墓」で空襲直後に雨が降って、
節子の左目に入ってから目が痛いといったのは
凝結核の物質によるものと考えられます。



原子爆弾の場合、舞い上がった粉塵には大量の放射性物質が
含まれているので、黒い雨による被ばくが問題視されました。
また、原子爆弾の強烈な衝撃で巻き上げられた水蒸気は
高高度まで達したため、冷却が進んでいたので、
冷たい雨になったそうです。
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原爆の爆心部分は相当に高温なので、強烈な上昇気流ができて、核分裂の結果できた「核分裂生成物」(いわゆる「死の灰」)とともに、建物(ほとんどは木造ですから)、人間やそこに存在したものや土砂などを、熱で炭化させて大量に上空まで巻き上げました。


その上昇気流が上空で冷えて雨になり、死の灰や巻き上げた「燃えカス」が水滴に混じって落下しました。
「燃えカス」の「黒いスス」が多かったので「黒く」なったのだと思います。

「死の灰」も多く含んでいましたが、「黒い雨」の主体はこういった「燃えカス、煤」だったのだろうと思います。
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黒い雨とは、原子爆弾投下後に降る、原子爆弾炸裂時の泥やほこり、すすなどを含んだ重油のような粘り気のある大粒の雨で、放射性降下物(フォールアウト)の一種である。


そのために真っ黒い雨となって地上に降り注いだのだと。

参考まで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E3%81%84 …
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