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No.3
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一応ですね。
ローマ時代にローマ人がボスポラス海峡を境に「西がヨーロッパ・東がアジア」と分けたのが最初になります。で、そうするとボスポラス海峡から黒海に入り、西海岸はヨーロッパで今のウクライナ、東海岸はアジアなのですが、ロシア領土がほとんどなので、その下のアゼルバイジャンやアルメニアからアジアです。グルジア(ジョージア)はロシア帝政時代は領土だったこともあるので、一応ヨーロッパ側とされます。
しかし、ロシアはシベリアにかけてアジア大陸部分も含む国なので、ロシア領土内の区分けは黒海に流れ出るドン川を基準に区分けし、ドン川が西に向かった後はボルガ川を区分にして、さらにボルガ川が西のモスクワに向かった後は合流しているカマ川が区分になってウラル山脈まで行きます。
ボルガ川はロシアの「母なる川」と言われており、元々ロシアはボルガ川流域までがロシアの範疇でした。
ボルガ川の東側には「エカテリンブルグ」と呼ばれる古くからある町があるのですが、ここは11世紀に帝政ロシアの基礎の一つであるノヴゴロド公国の商人が交易にやってきたとされ、その時点ですでにアジア人が街をひらいていたのです。
そのため、ボルガ川の東側はアジア側とされ、ウラル山脈の東側にはアジア系の少数民族がすんでいたため、ロシア領内でもウラル山脈を中心にヨーロッパとアジアを分けるのです。
元々国境というのは、山・川・海が基準になって作られるものです。フランスとドイツの分岐点の基礎はライン川で、古代ローマがライン川を境にローマ化したことが基本になっています。フランスとスペインの分岐点はピレネー山脈で、ここを超えて交流するのが難しかったために、民族が分かれていきました。
ボスポラス海峡がアジアとヨーロッパの境目になったのはヨーロッパの始祖であるギリシャ人たちが隆盛を極めたのと同じぐらいの時期にすでにトルコから東側にはペルシャ帝国という大帝国があったからです。
本質的にはヨーロッパ人のいう「アジア」はこのペルシャ帝国のあたりまでで、せいぜいインドが知られているぐらい。中国や日本まで地面が広がっているとは思わなかったのです。
ですからヨーロッパ人の基準でいうと「ヨーロッパ人として認められる、ギリシャやウクライナ・ロシア(ボルガ川以西)までがヨーロッパで、残りは良く分からないアジア人が住む地域」というのが最初の規定です。
それが近代になってロシア人がシベリアに進出したことによって、ウラル山脈で区分しようということになったのです。
ちなみに、ロシアがアジア側も含めて領土にしているのは、植民地時代に出遅れた帝政ロシアが、冬は港が凍って船が出せないことを逆手にとって、ほとんど国家と呼べるものがないシベリアを自国領土に取り入れたからです。ロシアはどうしても「冬でも凍らない港」がほしかったので、シベリアを横断して日本海側のウラジオストクまでたどり着いたのです。
蛇足ですが、日清戦争後日露戦争に至ったのは、日本が遼東半島を中国から租借したからです。
大連はものすごく地形のよい港で、ロシアからすれば、シベリアに近く、アジアにもにらみが効くものすごくいい場所だったので、植民地を広げるために船を置くには最高の立地だったのです。
それが元で日露戦争になった、ということです。日本もロシアがここを抑えると、朝鮮半島すら危なくなるので、絶対に譲れなかったわけですね。
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