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米国の三権分立が厳格になっている理由は何ですか?大統領制というものがよく分かりません。また、連邦最高裁判所も強い権力を持っているのですか?

A 回答 (3件)

三権分立とは国家権力の集中を防ぐための措置であり、立法権(連邦議会)、行政権(大統領)、司法権(裁判所)の三つの権力を完全に分離させたことがアメリカの特徴です。



アメリカが独立に至る経緯を見れば厳格な三権分立にした理由の一端がわかります。アメリカは移民の国と言われますが、最初の移民は王政だったイギリスから移ってきた人々であり、同じく王政を経験したフランス人などが次に続きます。
国王が統治する国では、立法も行政も司法も時の権力者につごうよく簡単に変更されたり、権力者に有利に働いたりします。(独裁政治でも同じことが起こります)
そうした政治機構にしない為には巨大な権力それぞれが互いを縛れるようにすることが大事なのです。

アメリカの大統領はあくまで行政権の執行者であり、その執行にあたって必要な法律を制定する権限は大統領にはなく議会にあります。つまり大統領一人の考えで法律はできません。一方大統領は議会の作った法律に対して拒否権を用いて意義を唱えることができます。この両方の権力を監視するのが裁判所という構図になっています。

連邦最高裁判所はある意味一番強い権限を持っているとも言えますが(立法、行政どちらの決定に対しても最終的にそれが合法か違法かを決められるので)、その判事の任命権は大統領がもっており、承認権は議会が持っています。ですから議会の勢力図によってある程度、共和民主どちらよりかはわかります。しかし、ここもアメリカの特徴的なことですが、判事は自分が共和民主どちら側であっても、司法判断それ自体は本人の独自性に基づきます。つまり自分が共和党員もしくは民主党員であっても、自分が支持する党の政策、または大統領だから常にそちらを支持するとは限りません。時の権力者(大統領でも議会でも)に意義を唱えることの方が多かったりします。

そういう意味では、現政権や現状の法律を容認する判断の方が圧倒的に多い日本の司法は、本当の意味での三権分立を体現していないと思うこともあります。
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米国の三権分立が厳格になっている理由は何ですか?


   ↑
色々な理由がありますが、
君主がいないことが主な原因です。
君主がいる、英国や日本では、議院内閣制が
採用されています。

議院内閣制は、立法府と行政府の協同を認める
もので、三権分立が緩和されています。

大統領制だと、君主とどっちが偉いのだ、という
問題が発生するので、君主がいる国では
大統領制が採りにくいのです。

日本でも大統領制を採れ、と主張する人が
おりますが、天皇制とどう調和させるか、問題に
なっています。




大統領制というものがよく分かりません。
    ↑
大統領というのは、君主と首相を兼ねた
ようなものです。
だから、大きな権力を持っているのが普通です。
民度が低い国で大統領制を採ると、独裁の危険が
あります。




また、連邦最高裁判所も強い権力を持っているのですか?
   ↑
持っていますよ。
最高裁は、ルーズベルトのニューデール政策に
ことごとく違憲の判断を下しました。

米国は人種などが雑多な移民の国です。
格差も大きいです。
だから、国民の間の利害の対立も厳しいモノ
になりがちです。

議会は多数決で物事を決定しますので、少数派の
有色人種や、力のない貧乏人などの利益は
議会では守りにくくなります。

それで、選挙で選ばない裁判官で構成された
裁判所が大きな力を持つ必要性があるのです。
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共和党と民主党という、二大政党が双璧を成す形で存在している


民主国家だから。
どちらかに大きく偏ることになったら、難しくなるでしょう。

日本の場合、自民党に対抗する第2政党があまりにお粗末なので
民主国家としての基盤が弱くなり、自民党にたなびいているのが現実です。
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