No.2
- 回答日時:
世の人の見附けぬ花や軒の栗
夏草や兵どもが夢の跡
この道や行く人なしに秋の暮れ
僕の好きな芭蕉の句を三つほど例示してみました。
芭蕉の思いがある程度理解できれば、「わび・さび」の概念が少しはつかめるかもしれません。
あなたなりに、鑑賞してみてください。
No.3
- 回答日時:
下記サイトの論文、(『解釈と鑑賞』は大規模図書館なら置いてあると思います)ご参考にいかがでしょうか。
わびさび、というのは「侘びし、寂し」のことではないかな。そう聞いたことがある気がする、という極めて曖昧な話ですが。
見渡せば花も紅葉も無かりけり 浦の苫屋の秋の夕暮(藤原定家)なんかを千利休は本意とした、何て話も聞いたことが・・・(岡倉覚三(天心)『茶の本』)。定家、あるいはその一世代前の西行あたりから始まる日本中世美が、「わびさび」の源流ではないかしらん。
現代語で「これだ!」って説明は難しいのですよね、こういう感性に訴えかける美学って。あえて言うなら、欠如の美学・・・ちょっと違うな。絢爛豪華な彩りがそこに存在しない、という発見を美とする感覚、というか。
どうぞ、論文をご参考に。
参考URL:http://base1.nijl.ac.jp/~ronbun/cgi-bin/r_s_dtls …
No.4
- 回答日時:
『野ざらし紀行』―わびの美学
論文執筆者 楠元六男
掲載誌名 解釈と鑑賞
発表年 1993/05
巻号 58‐5
すいません、下記のリンク、つながってませんでした。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
◆本題
前回、なぞかけ形式で芭蕉の句を三句ほど例示してみましたが、鑑賞してくださったでしょうか。
『笈の小文』『野ざらし紀行』『おくの細道』。これらの紀行文を、ごくごく普通に読めば、彼が何を重んじていたかはおのずと分かってきます。ぜひご一読ください。
◆番外
最近、参考URLに示した『いきの構造』を10年ぶりに読んでいましたが、書籍(手持ちは文庫本)には、「三「いき」の外延的構造」の章に、それはそれはみごとな図が挿入されていました。青空文庫でそれが再現できていないのが残念です。
古典的な概念でありながら、ひとことでは語りきれない思想を本気で学ぶおつもりなら、外堀から崩していくのもまた一興と思われます。一読をお勧め。
参考URL:http://www.aozora.gr.jp/cards/000065/files/393_1 …
No.6
- 回答日時:
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