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努力性肺活量でGaenslerの1秒率と、Tiffeneauの1秒率の2種類あるのはなぜなのですか??
また、どういった意味で使いわけるのでしょうか??
教えてください。

A 回答 (1件)

肺活量は英語では VC (vital capacity) といいます。

VCは言葉どうり,生命 (vital) の容量 (capacity) であるらしく,全死因の死亡率と相関することが知られています。
肺活量には一段肺活量と二段肺活量があります。一段肺活量は一回の検査で測定したもので,二段肺活量は ICと ERVを別々に測定して加算したものです。
一段肺活量には吸気肺活量 inspiratory vital capacityと呼気肺活量 exspiratory vital capacityがあります。
努力肺活量は呼気肺活量の一種です。健康者では VC とほぼ同じ数値が得られますが,呼出障害のある症例や高齢者では努力肺活量の方が少なくなります。
英語では,努力肺活量を FVC (forced vital capacity), そうでない肺活量を "slow" vital capacity あるいは "relaxed vial capacity"と言います。
さて,VCの測定法は種々ありますが,検査結果を評価する時はどの VCを見るべきでしょうか。VCの検査は,例え "slow" VCの測定であるにしろ,被検者の努力に依存します。従って,複数回あるいは複数種類の VCを測定した場合には,その中の最大値とするとされています。FVCの方が "slow" VCより大きかった場合でも,FVCを VCとして報告し評価するのが正当です。
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一秒率には Gaenslerの一秒率(=FEV1/FVC×100)と Tiffeneauの一秒率(=FEV1/VC×100)があります。1つの呼出曲線から計算できるので,通常は前者が用いられます。後者を用いる場合はその旨断り書きをするのが慣例です。肺気腫例などでは FVCが VCより少なく,Tiffeneauの一秒率の方が呼出障害をより明らかに表す場合が多くみられます。
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この回答へのお礼

詳しく教えていただき、ありがとうございました!
とても参考になりました。

お礼日時:2004/09/06 17:22

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