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僕の曽祖母が戦争中、川西航空機の強風という水上戦闘機に乗っていたのですが、この戦闘機の事を詳しく知っ

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質問者：koyooo
質問日時：2018/01/09 20:42
回答数：4件

僕の曽祖母が戦争中、川西航空機の強風という水上戦闘機に乗っていたのですが、この戦闘機の事を詳しく知っている方回答お願いします！

すいません。曽祖父です。

補足日時：2018/01/10 08:51
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No.4

回答者： ikandonomushi
回答日時：2018/01/11 10:42

紫電改の基となった強風は、良い水上機だったようですが、殆ど活躍できなかったようです。

紫電改は、No、3様の言う通り、傑作機となりましたが、極地戦闘機の性格が強く、又搭載できる空母も操縦士も居なく、本土で使われました。紫電改の自動空戦フラップの原理は、現在でも使われている優れもので、WW2最強のドッグファイト戦闘機となりました。しかし如何せん、旧制中学生（現高校生）が主体の生産体制では故障も多く、歴戦のパイロットも多数この強風の兄弟で散りました。

因みに、私の上司は、大村基地（現在の長崎空港の橋の取り付け箇所に有った）で紫電改の整備をしていたそうで、数多の撃墜王を見送ったと懐かし気に語ってくれました。

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この回答へのお礼

ありがとうございます！

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お礼日時：2018/01/14 13:28

No.3

回答者：むらさめ
回答日時：2018/01/10 01:11

前にも似たような質問に回答した記憶がありますが。

川西航空機は戦前から水上機では日本でトップレベルの会社でした。
94式水上偵察機は戦前の水上偵察機ですが多くの巡洋艦に搭載されて索敵任務を果たしました。
また、97式飛行艇は画期的な大型飛行艇で世界レベルでも優秀な飛行艇でした。
強風と同時期に開発された二式大艇は、当時としては最高性能の大型飛行艇でした。

戦前から戦中にかけて、日本海軍は飛行場などの基地設営能力が低く、工事用の重機(ブルドーザーやショベルカー等)がなく、島嶼防衛のために水上戦闘機や攻撃機、偵察を欲していました。
とりあえずは、零式艦上戦闘機を水上機化した２式水上戦闘機をつなぎとして使い、本命は川西航空機に発注し、これが強風の開発の始まりになります。
戦争初期に戦場に投入された2式水上戦闘機は、母体となった零戦の優位性を受け継ぎ、北方や南方戦線で活躍ができたのですが、
戦争の推移とともに零戦の性能自体が陳腐化してしまい、さらに優秀な戦闘機が求められるようになっていきます。

川西の強風は戦争中期に登場したのですが、水上戦闘機であるがゆえにフロートという余計なものを持っていたため、性能的に米軍の新鋭機に太刀打ち出来ない状況と、
米軍の反攻作戦が開始されてしまったため水上戦闘機強風の使う場所がなくなっていました。
そのため、川西は色々新機軸を取り入れて設計した戦闘機でしたが、思うような活躍も出来ず、生産数も100機程度に留まってしまいました。

戦争中期頃の昭和17～18年にかけて、海軍は次期艦上戦闘機として烈風、局地戦闘機として雷電を開発していましたが、その開発は難航しており、川西は強風を陸上戦闘機化した案を海軍に提案します。
この提案を受け入れて、川西は紫電として完成させます。
(烈風は実用化できませんでしたが、雷電は本土防空でB29に対して脅威となり開発に成功はしました)

紫電はエンジンを火星からより強力な誉エンジンに換装し、強風と同様に中翼形式の機体だったのですが、下方視界が悪いとパイロットから不評だったのと、
中翼のため主脚の長さを確保するための機械的な機構が複雑で故障が多発したりしました。
しかし、紫電の戦闘機としての性能は高く、この紫電を低翼化して本格的な戦闘機とした機体が紫電改です。

紫電改は、エンジンの工作精度が不安定だったり、燃料の品質が悪化したりで性能発揮に偏りがあったのですが、
優秀な整備兵が整備し生き残っていたベテランパイロットが運用した場合、米の新鋭機と互角以上の戦いをする事が出来ました。
日本海軍最強の戦闘機と言われている所以です。紫電改は艦上戦闘機としての運用も考えられ空母での試験をしましたが、試験だけに終わっています。
紫電改を戦後米軍が本国に持ち帰り、米軍の良い燃料で試験した時にはWW2最高の戦闘機と言われたP51マスタングと互角との評価を得たといいます。

強風は水上戦闘機としては登場した時には使いどころがなくなっていたのですが、機体の素性は優れていて、紫電、紫電改と傑作機の母体となった機体でした。
川西は戦後、新明和と名前を変えましたが、水上機が得意であり、US-2救難飛行艇にその伝統が受け継がれています。