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「歴史を学ぶ意義」って何でしょう?
なるべく噛み砕いた言葉で説明して頂けると幸いです。

質問者からの補足コメント

  • たくさんのご回答ありがとうございました。
    皆様が様々な捉え方をなさっていて、自分の無知を自覚したとともに、さらに深く掘り下げていきたいなと感じました。
    時間を割いてお答えして頂いたこと深く感謝致します。
    本当にありがとうございました。

      補足日時:2018/02/22 00:39

A 回答 (10件)

まず、歴史とは何か、整理してみましょう。


歴史とは大きく2種類あります。



国民国家史と歴史です。

国民国家史とは、中国や韓国が露骨ですが、日本以外はどの国もやっています。たぶん、多くの人は国民国家史を「歴史」と思っています。国民国家史をちゃんとしていない国の国民は、自分の国の歴史に誇りを持てません。自分の国の歴史に誇りをもてない国はいずれ滅びます。逆に、自分の国(建国されていない場合は民族の歴史)に誇りを持ち続ければ、国が滅びても再建できます。イスラエルやポーランドは良い例です。中国や韓国は露骨すぎて、国民国家史というよりもただのプロパガンダになっていますが、国民国家史も重要です。

日本の歴史学会は、国民国家史を黙殺しています。それどころか、日本を悪く見るようなバイアスが強く、真実を貫くというより国民国家史とは逆の方向に徹しています。国民国家史は自国を優先し、時には嘘の歴史を真実と国民に信じ込ませ、本来は誇れる歴史ではないものを、誇れる歴史に創作する事があります。日本の歴史学会では、自国を自虐し、時には嘘の自虐史観を真実と国民に信じさせ本来なら誇れる歴史を、誇れない歴史に創作する事も多々あります。




次に歴史とは何か説明をします。

『歴史とは何か』(著:岡田 英弘)では、「歴史とは、人間の住む世界を、時と空間の両方の軸に沿って、それも一個人が直接体験できる範囲を超えた尺度で、把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する営みの事である」と定義しました。

簡単に言うと、その歴史の事件が何故起こったのか、その因果関係を分析しながら叙述するのが歴史というものです。学校で教えている歴史とは、年表であって本来の歴史ではありません。本来の歴史は、その年表に書かれている事象が、何故起こったのかなどを把握し、解釈し、理解し、説明し、叙述する事なのです。

これをやると、「歴史に学ぶ」を実践できるようになります。


国民国家史も歴史も、両方とも意義はあります。

国民国家史は、国の歴史を誇れるようにし、国民の自信や活力を身につけさせます。時には、国が滅んでも再建の原動力とします。歴史は、それまでの人々の成功を参考にしたり、失敗を繰り返さないようにするためのノウハウとして活かせます。




が、「日本の歴史の授業を学んで何が意義があるの?」と聞かれると、日本で教えている歴史は、国民国家史ではなく真実を教える歴史でもなく、ただの自虐史観を教えているだけです。学べば学ぶほど日本が嫌いになるような教え方をするので、あまり意義は無いです。しかも、「歴史」と名がつくだけで、やっている事は年表の丸暗記が主です。歴史など殆ど教えていません。

そんな「歴史」を教えているので、歴史が嫌いになる子や、歴史を学ぶ事に意義を見出せない子が多いのは必然でしょう。


強いて意義があるとすれば、教科書は嘘も一部教えているのも事実(教科書の全部が嘘と思うのも間違い)ですが、それを知るにはどんな嘘を教えているのか把握しなければ出来ません。そういう意味では意義があります。勿論、「良い学校に進学するため」と割り切れば、意義は多いにあります。
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意義って、簡単にはいえません。


https://www.weblio.jp/content/%E6%84%8F%E7%BE%A9
仕事をする意義、学習する意義、家族や恋人を大切にする意義、、、、
「他との関連において固有にもつ価値や重要性」というような意味で使う場合、その「意義」という言葉を使う目的や指向性で、内容はずいぶん違います。

「歴史を学ぶ意義」というフレーズは、「説得し自分の味方を増やそう」という指向を持っている人々が使うことが多いです。
たとえば次のようにいう人がいます。 たーなーかー 田中泰司さん
⇒ アイデンティティの確立と愛国心の教育である。自分たちは何者であるのか、どうしてこの地でこういう志向を持って生きているのか、を理解し、未来に向けて何を目標としてどう生きるのかということを定めるためには、自分が生まれ育ったところの歴史をまず理解する必要がある。他方で、すべての国民に自国の歴史を勉強させることで、愛国心を養わせることは、国家戦略上、必要な行為だと思われる。国民が愛国心を持っていることは、国家成立の前提条件ともいえる命題であるからである。
☆ この田中泰司さんは、歴史を、日本の歴史を学ぶと「田中泰司さんが思い描くような愛国心」が育つ条件や基盤ができると思い込んでいます。(そのようなことになる可能性は実は低いのですが)
また次のように思っている人もいます。
⇒ 日本人がどのような過程で現代人になったのか良くわかると思います。又、過去の過ちを繰り返さないため過去を知る必要もあるのではないのでしょうか。この精神は政治家に必要だと思います
☆ 実際の日本を見れば、この50年間(1960ー2010)でも、日本の政治状況も一変しています。歴史教育はそれなりに小中高で行われていたことを考えると、歴史教育の実施も、それを歴史を学ぶという人にとっても、政治家にとっても、政治家とは縁遠い人々にとっても、一定の方向性を堅持するような効果はなかったということでしょう。
また、次のように思っている人もいます。
http://b00k.jp/2016/01/02/post-1146/
⇒ 時代に翻弄されずに生きていくため・自分の頭で考える重要性に気づくため・今よりも有利に人生を生きていく
☆ ただこのように思えるのには、相当の気力と知力が必要ですし、健康や経済面である程度安定した状態を確保できてないと、難しいです。 多くの人は周囲の状況の中をなんとかうまくやっていくことで精一杯になったり、そこで多くの軋轢を生じさせないで、明るく楽しく当座を過ごす方に選択をします。歴史を学んだ意義を使うことは少ないです。

また、政府や権力、エスタブリッシュメントの指向性に社会を強く統合するための手段として歴史を教え込もうとするときに、「歴史を学ぶ意義がある」というフレーズが多用されます。日本史や世界史の教科書から具体的内容を減らして歴史を「一つの物語」にすることで価値観の複雑さについての考察機会を排除するとともに、記憶しやすい内容にして同じ神話伝説を持たせ意識の統一化をしやすくするという意図に乗ってしまう人もいます。

悪いことばかりあるのではないです。建築にのめり込んで実地に調べる方向に進む人や、天体に興味、数学に興味を抱き、あるいは詩歌や文芸に強く惹かれて、調べ、学究的な行動や指向を強くする人たちがいるように、歴史を学ぶ行為を通じて実際に文献調査、現地調査、文物や文化あるいは歴史的と言われる社会事象を研究調査することに突っ込む人がでてくるというようないい面もあると思います。
音楽でも、英語でも、日本語でも、経済学や経営学や医学でも、機械工学でも、有機化学でも、学ぶことに意義を見つけるか、どのような意義を付加するかは、学ぶ本人やそれを強要あるいは示唆する人の中にあって、千差万別です。
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『昔の人の失敗を笑うw』これが歴史に学ぶというやつの本質です。


そして、自分は同じ轍を繰り返さない、上手くやれる、そう思い込むものです。そして失敗するw
それを見て他人は思うのです。歴史は繰り返す、1度目は悲劇として、2度目は喜劇として…。
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今起きていることの「理由」が分かるからです。

その理由が分かることで新しいことへの対処ができるようになることを「温故知新」といいます。

たとえば「日本の都市計画はなぜ進まないか」という疑問があったとします。
この理由は古くさかのぼれば743年の「墾田永年私財法」まで行きつきます。これにより武士などが発達することになったのですが、この法律は古い時代から「土地は個人の持ち物」という概念を日本人に植え付け、だから「土地を売る」ということに抵抗を示す日本人が多くなります。

西洋では「城壁都市」の歴史があり、城壁都市の土地は「王様の所有」でしたので、都市計画が変われば住民は問答無用で出ていくしかなく、また城壁都市同士が競って「自分の街のほうが立派ですごい」ということを見せ合ったので、今でも「都市景観」のために「住人が協力する」という意識があるわけです。

また隣の国が反日なのも今に始まったことではなく、おそらく663年「白村江の戦い」まで行きつきます。この戦いは隣の半島で倭国と百済の連合軍と唐・新羅の連合軍が戦い、倭国は負け百済は滅び、新羅は唐の属国になった後、中華を「父」として自分たちを「中華を学んだ長兄で、倭国は野蛮、越南(ベトナム)も野蛮、騎馬民族は人間じゃない」というプライドを持つに至りました。

つまり近代における朝鮮併合は、彼らから見れば「野蛮な倭国に侵略された」ということでプライドが著しく傷ついたことになり、だからこそ反日は「謝って済む問題ではない」のです。

それと同時に、韓国内では今でも全羅道地域の人々を信用しないと言われています。この地域はまさに百済だった地域で新羅やのちの高麗に歯向かった歴史をもっているからです。

質問者様が日本と近隣国の摩擦を見て「仲良くすべきだ」と思うのか「絶交すべきだ」と思うのかは分かりませんが、どちらの選択をするにも、今までの歴史を良く知らないと、それを選択した結果どうなっていくのか、が見えてこない、ということです。

だから「歴史を学べ」と言われるのです。
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1,先人に学ぶ、という意義


 ・英雄、偉人の生き方を学ぶ。
  人生の岐路に立った場合の参考になる。

 ・米国の覇権を巡って英国とフランスが戦争
  しました。
  フランスは先住民と組んだのでフレンチインデアン戦争
  と呼ばれます。
 
  英国が勝利したのですが、戦費が嵩み財政が苦しくなったので
  米国植民地に課税しようとしてボストン茶会事件を
  誘発し、これが独立戦争に発展しました。

  米国は苦戦しましたが、フランスの援助により
  独立できました。
  自由の女神像は、これを記念したフランスが贈与した
  ものです。

  しかし、援助し過ぎたフランスの財政が苦しくなって
  増税をします。
  これが1789年のフランス革命を誘発しました。

  こういう歴史を知っていれば、財政がいかに大きな
  問題なのか、今日の日本の膨大な財政赤字が
  どれほどの問題なのか、ということが理解できると思います。
  




2,国民意識醸成としての意義 
 歴史を学ぶ意義は、実はこれが大きいのです。
 国民というのは、血と歴史を共有するモノです。

 国家、というのは概念です。
 存在するのは頭の中だけです。
 だから、不断に国家を意識させておかないと
 国民は国民になれません。

 日本人はピンと来ないでしょうが、イラクやアフガン
 などは国民という意識があまりありません。
 あるのはシーア派だとか、○×人なんて意識
 だけです。
 だから年中紛争しているのです。

 中国などは大正時代の留学生ですら、中国人
 なんて意識は希薄でした。
 みな、上海人、北京人でした。
 だから各国の侵略を許してしまったのです。 

 歴史を学ぶことにより、人々は日本人だ、という
 意識を醸成することが出来ます。
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自分の人生で大損したり、成功の機会を見過ごしたりしないため。

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『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』


という名言があります。自分で経験するより学んだ方が早いですよね。
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古きをたずねて新しきを知る。

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同じ失敗を繰り返さない

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過去ー現在ー未来、


物事は繰り返すってことですからね。自分の今後をどう生きるか、世の中はどのように変わっていくのか、歴史から学ぶ、普通に考えればわかるね。
歴史に学べないという事は、先人の過ちを繰り返す、、例えばそういうことですね、
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