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花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり
で、「花」が提喩の比喩表現、「花さそふ」が擬人法の比喩表現となっているのですが、それぞれな何を比喩しているかいまいち分かりません。分かる方、教えて下さい。

A 回答 (1件)

■ 現代語訳 ■  


  桜の花を誘って吹き散らす嵐の日の庭は、桜の花びらがまるで雪のように降っているが、実は老いさらばえて古(ふ)りゆくのは、私自身なのだなあ。
 
風が花を誘うように吹いてきて花を散らせている、それが「擬人法」です。
次に「花が散る」様子が「雪が降るようである」という別の比喩があります。だから「庭の雪」は「庭に散った桜の花びら」を表しています。「雪ならで」(雪ではなくて)は「花ではなくて」と二重写しになり、雪が解けてしまう「はかなさ」と、花が散ってしまう「はかなさ」も二重写しになっています。そして「降る」は「古る(経る)」とが懸詞(かけことば)になって「経(ふり)ゆく=年老いていく」ものは私の命なのだなあ、と結んでいます。
 こんなに、きらびやかに、二重の比喩表現や懸詞を使いこなした歌は珍しいと思います。
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この回答へのお礼

詳しい解説、痛み入ります。ありがとうございます!

お礼日時:2018/02/27 18:54

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