dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

貧血数値って、出血しなくても下がる事ありますか?

A 回答 (1件)

臨床検査技師です。



貧血の原因は、赤血球動態に基づいて、
1.赤血球の喪失(出血)
2.破壊の亢進(溶血)
3.成熟赤血球の産生不良(骨髄疾患、慢性疾患)
の3つに大別されます。

1はわかりやすいですね。
体内、体外、血液が血管外にでてしまうと、貧血になりますよね。

2は赤血球は正常に造られて、出血もない状態ですが、壊れてしまう(破壊される)のが早く、造られる数より壊される数が上回っている状態です。(通常でも約120日で赤血球は破壊されますが、造るのと破壊されるのとがうまくバランスを保っています。)

3は赤血球を造る場所に問題があったり、必要な物質が足りないなどで、成熟した(赤血球として体内で機能する状態に成長した)赤血球ができない状態です。血液が出ていくのでもなく、壊されるのでもなく、その前の不具合による貧血です。

ちなみに…
貧血の数値といえば、ヘモグロビン、ヘマトクリット、でまず見ます。
赤血球数は?というと、もちろん貧血で低下するんですけど、鉄欠乏性貧血の初期などはヘモグロビンが低下しても赤血球数が基準範囲内にあったりします。なので、赤血球数のみを見て貧血の判断はできません。
(他にも貧血に関連する検査項目はありますが)
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!