この人頭いいなと思ったエピソード

高校の化学についてです。
写真の指示薬を選ぶ問題で、答えはメチルレッドなのですが、問題では希硫酸を水酸化ナトリウムで滴定しています。
強酸と強塩基の中和だからメチルレッドでもフェノールフタレインでもよいのでは?
でも中和点は7だから7と一致するブロモチモールブルーでもよいのでは?
ということは全て答え?といったように完全に頭が混乱しているのでどなたか指示薬の選び方を教えてください。

「高校の化学についてです。 写真の指示薬を」の質問画像

質問者からの補足コメント

  • ブロモチモールブルーではどうしていけないのですか?

      補足日時:2018/05/28 14:39

A 回答 (4件)

「硫酸は一部アンモニアを吸収して硫酸アンモニウムになっている」と考えると分かりやすいと思います。

硫酸と硫酸アンモニウムを含む溶液をNaOHで滴定するときは二段階中和となり、最初はフリーの硫酸が中和され、次いで硫酸アンモニウムが中和されます。

この写真の範囲では、硫酸やアンモニアの電離定数が記されていませんが、硫酸のpK2=2.0, アンモニアのpKb=4.8として計算すると一段目の中和のおよそのpHは
{pK2+(14-pKb)}=5.6となります。したがって、指示薬としては、変色域が4.2~6.2のメチルレッドが最適ということになります。

ブロムチモールブルーの変色域(6.0~7.6)は一段目の中和点のpHから少しずれていますが、溶液の色が黄色からかすかに緑色になった点を終点とすれば使えないこともないでしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2018/05/30 07:27

No.3の訂正


{pK2+(14-pKb)}/2=5.6
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ブロモチモールブルーの変色域は6.0~7.6です。

文献によると硫酸アンモニウムの0.38mol/ℓ
のpH=4.5~6.0です。この問題の硫酸アンモニウムの濃度は分かりませんが、0.38mol/ℓの
硫酸アンモニウムをいくら純水で薄めても7.0を超えることはありません。もし滴定で7.0を越えた点を終点と判断した人がいれば間違ったアンモニア濃度になります。そのような間違いはブロモチモールブルーを使った場合起きるからです。分析のモットーは誰がしても正確な測定です。
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ポイントはね。

指示薬の変色域のpHです。中性~アルカリ側で変色すると折角希硫酸に完全に溶かし込めたアンモニアが遊離して逃げてしまいます。(このような滴定方法を逆滴定と一般に呼ばれます)
その結果正確な値が分からなくなってしまいます。
それを防止するために酸性側で測定出来るメチルレッドになります。硫酸アンモニウムは弱酸性なのでこれでよいのです。
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