「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

貸倒引当金戻入が収益、貸倒引当金繰入が費用のなんで収益、費用になるのかわからないです。
収益=純資産を増やす原因となるもの
費用=収益を得るために必要な支出で純資産を減らす原因となるものって言うのは分かってます。だけど例えば貸倒損失がなんで費用になるのかとかも説明して欲しいです。多分基本がわかってないです。
受取利息はお金が増えたのは利息を受け取ったから収益みたいな感じで教えてください!

質問者からの補足コメント

  • それと償却債権取立益がなんで収益になるのか調べてたら、「債権を回収しただけなのに収益とするのは少々納得いかないかも知れません。しかし、償却したということは1度費用として計上したということです。償却した債権を取り立てたということはこの費用を取り消すことになります。」って書いてあったんですが、償却したってことは費用。ってなんで費用ですか?

      補足日時:2018/08/09 16:26

A 回答 (3件)

貸倒損失は、費用ではありません。

あくまで損失です。
会計は総額主義を原則としてますので、売上1,080円と売掛金1,080円を仕訳で建てます。
現金1,080円 売掛金 1,80円
これが「売掛金を現金で回収した」ときの仕訳です。

さて、売掛先がトンずらしてしまって、回収ができない時には「あかんぜ」として、売掛金をいつまでも台帳に載せておくのをやめます。回収できないものを売掛金として記帳しておくのは、良くないからです。

そこで売掛金を消してしまう方法として
貸倒損失 1,080円 売掛金1,080円
の仕訳をやむをえずします。
しなくても別に会社は困らないように感じますが、実は「税務上、売掛金が回収できないと明確になった時に貸倒損失にする」となってるので、取り立てできないとはっきりした時点での仕訳をせずに、後々に「こいつ、不良債権じゃんね。今年の決算で貸倒処理しようぜ」とすると、税務当局は「そいつぁ、あかんぜ。利益調整だ」と言い出すのです。

というわけで、取り立てできないとはっきりした時点で貸倒損失にします。
さて、この貸倒損失は、果たして費用なのかどうか、考え処です。
費用とは売上に対応して必要な出費であると考えると、そもそも「食い逃げされることが、売上を上げるために必要なことか?」という話がでます。
 支払をしないような奴に売るのを事前に防ぐ方が企業には良いのです。
「あんたには、売りません。だめ」と言えると良いのです。
過去に夜逃げをしたとか、支払がされずに裁判沙汰になった奴などの目録を作っておいて、該当者には「アウト」を出すのです。
 金融機関ではブラックリストとして管理していて貸し付けをする際には「あかん」とするようにしてるわけ。

一般企業でこのブラックリストを作るのは至難のわざです。
つまり「売上先」「お得意先」を選ぶ事ができないのが現実です。

そこで、やむを得ず「貸倒損失」として処理をするわけです。
決して売り上げを伸ばすための費用ではないです。
売上を伸ばしたいがために「ブラック」に商品を売りまくる戦略をとる会社などないからです。

お聞きになられてるように、貸倒損失がなぜ費用になるのかというのは、もっともな疑問なのです。
そこで「費用ではないが、費用みたいなもの」として経理上取りあつかって、当期の売上からは除く処理をします。

売上は上がってるいるが、回収できないってわかってるのに、当期利益としてしまったら、極端に言えば「会社の利益として株主に配当する額」になってしまいます。
これはいけませんですね。
実際に入金されてないのに、配当してしまったら会社は、原資である資本金から配当を払うことになってしまうので、潰れてしまいます。

売上に対しての費用ではなく、会社の利益からは差し引かないといけないものという立場です。

財務諸表を見ると「特別損失」として「貸倒引当金」があります。
ね。費用ではないのです。

しかし、簿記初級学習者には「費用だよ~ん」って説明してしまう人とか本も多いです。
そして、どうして費用なのだ?という疑問を持ったかたを悩ませてしまいます。
じつは、高級簿記よりも簿記4級、簿記3級程度の学習は、このような「まあまあ、そういうことだとして、前に進んでね」ってところがあるのです。

どんなことでも「まったくの初心者の教えるのは、本当のベテランでないとできない」という言葉があります。いっとう初めが一番難しいのです。
無か有になるときに「なんで、どうして、なぜ」という疑問が出て、それを「あのね、あまり難しく考えないで次に行こう」ってされると、止まってしまう方がいるんです。
 実は簿記の学習では3級ぐらいで「止まる」人が結構います。
3級って簡単ではないんです。教える人にとったら、1級や2級の人に教える方が3級の人に教えるより数段簡単なんです。

話を戻して。
貸倒損失は費用ではありません。
『費用のようなものとして、利益から引くのだ」と覚えてしまってください。

貸倒損失にした1,080円を、「すみませんでした、払います」と払って来たらどうするか。
1 改めて売上にする。
2 貸倒損失(つまり、償却債権)を取り立てできたとして「償却債権取立益」を計上する
のどちらかになります。

「1」でも「2」でもどちらでも良いでしょうが、妙に会計学に首を突っ込んでいる方ですと「どっちでもいいなんてダメ。絶対に2じゃ!」と言うでしょう。


長文ついでに。
貸倒損失は費用ではなく「費用のようなもの。親戚、従兄弟かな」です。
現在の売掛金のうち「もしかしたら夜逃げしやがる場合もある」のがいるわけです。予備軍んです。
これら予備軍が実際に夜逃げしやがった時には貸倒損失になりますが、それに対しての売り上げは「夜逃げしやがった前期以前」に税負担をしてます(利益に税金がかかるから)。
そこで、ぜい負担をする時に「もしかしたら夜逃げしやがる奴が5%ぐらいいるから、そいつらの分を、今期で利益にしないで税申告したい」と思う訳です。
あるいは「配当金の計算にいれないでおきたい」でもいいです。

そこで「貸倒引当金」が認められてるわけです。
貸倒引当金は、上記のとおり「費用」ではありません。しかし「今期の利益からは差し引いていいよ」という科目です。
そのぐらい認めてやらんと、企業はやっていけんだろう、というわけ。

100人のお客がいると5人ぐらいは食い逃げするだろうってのは、少々高率ですが。
実際には企業がぶっつぶれて回収できなくなる売掛金は、キャッシュフローの面からは大きな打撃を与えますので、貸倒引当金の計上は「ま、お上の温情もあるんだよ」というジェスチャーに過ぎません。
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貸倒引当金[B/S]は、『もしかすると、この手持ち手形(受取手形)1億円の数パーセント程度が不渡りになるかもしれない』という考えから、将来(翌期)に発生する損失を今期に見込んだ額ですよね。


初めて「貸倒引当金」を計上した時に、相手勘定は「貸倒引当金繰入」[P/L]を使いますが・・・そもそも「貸倒引当金」の計算対象となっている金額って、通常の営業活動によって発生したものですよね。だったら、「貸倒引当金繰入」は営業利益を算出する際の費用科目に計上するのが筋というものになります。
  →通常発生するけれど営業活動外で生じたものは『営業外費用』
  →通常は発生しない突発的なことで生じたものは『特別損失』
   ⇒だから、本来毎年発生しては困る「貸倒損失」は『特別損失』
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貸し倒れとは、相手からお金(物品を売った代金など)をもらえるのに、万一もらえなかった場合のことです。

その場合に備えて貸倒引当金を費用として計上します。

例えば、ある取引先に商品を売って、その代金100円を3カ月後にもらえる予定だとします。しかし、売ってまもなく取引先の業態が悪くなって、倒産するかもしれないので支払いを延ばしてくれ、とお願いされたとします。その期に100円はもらえるかどうかわからなくなりましたので、その分の利益を減らしてみておく必要があります。その時に費用として貸倒引当金繰入100円を計上します。

しかし翌期にその取引先から100円が支払われれば、貸倒引当金戻入として100円の収益を計上します。これで100円に関しての貸倒引当金は消えます。

以上、ご参考まで。
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