アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

オーディオアンプは電流駆動(定電流回路)がなぜ主流にならなかったんですか?
コイルは電流制御するものなので電流駆動のほうが自然かと思うのですが

A 回答 (6件)

音声を増幅させるなら確かに定電流回路のほうが良いのですが、いくつかの理由で主流にはなっていません。



・良好な定電流特性を持つ真空管は寿命が平均約5000時間と短く、ほとんどがより長寿命な半導体に置き換えられている。(真空管はオーディオアンプ向けで少量生産しているのみ)
・一番良い特性が得られると言われている3極管+定電流ダイオードでの定電流回路は、低電圧では動作しないため消費電力が大きい。
・半導体での定電流回路はトランジスタが定電流特性を持っていないため、ツェナーダイオードと組み合わせた回路構成になり複雑になるのと、温度依存性が強いため安定した定電流回路を作るのが難しい。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

よくわかりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2019/02/10 12:35

昔の、真空管時代は実質的に定電流駆動だったと思います。


5球スーパーでは出力管は6AR5等の5極管でした。6AR5は一般に負荷抵抗が7KΩに対し内部抵抗rPは60KΩほどあるので実質定電流だったはずです。負帰還を使えば定電圧駆動に近づきますが5球スーパーではまず使ってなかったですね。
代表的な3極管の2A3は負荷抵抗2.5KΩに対しrPは800Ωですからこれは定電圧駆動と言って良いでしょう。
トランジスタでも昔はエミッタ接地回路にトランスでインピーダンスを合わせてスピーカーを鳴らしていたのでやはり定電流駆動だったと思います。ポケットラジオは全部この回路でした。現在の出力トランスを使わない回路ではコレクタ接地ですから定電圧出力ですね。
つまり昔の(負帰還を使っていない)汎用の音響機器はすべて定電流駆動だったと言って良いと思います。

貴殿のこの質問を見て昔を思い出してみたのですが、5極管のアンプだと3極管にくらべて高音が良く出るのです(負帰還は使っていない機器で)。当時は真空管の歪が原因かと思っていましたが駆動方式を考えれば納得できますね。つまり定電流駆動ならスピーカーのインピーダンスが高くなると大きな音になります。一般にスピーカーのインピーダンスは2KHzあたりから高くなるのでこれが原因で高音が良く出ると考えられます。
そして負帰還をかけると高音が出にくくなるのですがその理由も定電圧駆動に近づくということで説明がつくと思います(ひずみが減ったことも理由でしょうけど・・・)。
定電圧駆動なのか定電流なのか、そんなことは昔はオーディオ雑誌にはなかったように思います。アンプの音色の違いについて納得できました。ありがとうございました。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

参考になります。ありがとうございます。

お礼日時:2019/02/10 12:33

放送局やレコード会社の機器は電流式で、LP時代もマニアはムービングコイル型の針を使っていましたが、交流電源から厳密な直流を得るのは価格がとんでもなく高くなるので普及しなかっただけです。

大企業の工場では直流発電機から直流機器を動かしていますが、大出力半導体が実用になるまではインバーターが使えず一般的ではありませんでした。
    • good
    • 0

■どうぞ電流駆動AMPを作って下さい。

そして比べてからまた論じましょう。
    • good
    • 0

スピーカはもともと電圧駆動で設計されてます。

それを電流駆動するとスピーカのインピーダンスの周波数特性の影響がモロに出てきてSPの本来設計された音の周波数特性が再現できなくなってしまします。そういうアンプは趣味で個人的に作ることはできても商品として大量生産するわけにはゆかないという事でしょう。
    • good
    • 0

スピーカーのインピーダンスは、周波数に応じて、


ぞの絶対値や位相が大きく変化します。
例えば、並列共振状態になったら、
電流駆動では無限大の電圧が必要になりますが、
それは非現実であり、現実的には飽和状態になります。

しかし、電圧駆動においても、直列共振状態では無限の電流供給が必要ですが、
実際には巻き線抵抗が制限しています。

ご参考まで。
    • good
    • 1

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!