先日、ある弁護士に相談をしたところ、後で電話が掛かってきました。
「先ほど、法律相談にお応えしました。あのとき、XXXと回答しましたが、
過去判例を調べたところ、先ほどの回答に反する判例が
出されていたことが判りました。
昭和Y年M月d日、XXX裁判所での判例です。
よって先ほどの回答は誤りでした」
親切な弁護士だなあ、と思いましたが、同時にこう考えました。
「今の時代、ネットやデータベースを検索すれば、過去判例など幾らでも検索可能だ。
しかしそれらがなく、紙資料しかなかった時代は、一体どうやって過去判例を検索していたのだろうか?」
裁判においてこちらが自信満々で作った準備書面も、もしそれに反するような判例が出ていたとしたら
簡単に覆されてしまいます。よって念には念をいれなくてはなりません。
しかし人間に「過去の判例を全て頭に叩き込め!」と言われても全部覚えられるものではありません。
一体、弁護士や裁判官は紙の資料しかなかった時代は過去判例はどうやって検索していたのでしょうか?
事務所の先輩やボス弁に
「この事件、こういうセンで主張しようと思うのですがどうでしょうか?」
と相談すると先輩やボス弁から
「この法律に関しては過去にこれこれこういう判例がでているから、その主張は出来ないよ」
などというアドバイスをもらえるのでしょうか?
詳しい方、お願いします。
A 回答 (3件)
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No.3
- 回答日時:
全部なんて覚えてる人はまずいないでしょうね。
微妙な条件の違いで結論が違ってくることもありますから。紙ベースの検索については,厚さ8センチぐらいの加除式の判例集(分野によってはそれが数冊)とかありますし,重要判例を集めた『判例百選』(判決文が掲載されているだけでなく,法曹による解説があったりする)といった本もあったりします。
で,こういうのって厚くなればなるほど必要な情報を探すのが大変になるので,本には,もくじとは別にキーワードになるような言葉を事項索引として集めてあって,それを基に必要な情報を探したりしています。
あと,『○○六法』といった専門分野用の六法には,その専門分野の重要条文に重要判例要旨(その判例に当たれるように出典の表示もある)が併載されているものもあったりします(専門性がやや薄いものでは『模範六法』とか『判例六法』なんてものもあったりします)。
そういう六法や判例集・先例集に当たってきた人(昭和世代?)にとっては,そういうものに当たって調べることは当たり前のことなので,調べること自体もそれほど時間をかけずにできたりもします。過去の検索の中でちょっと触れた(軽く読んだ)事項もなんとなく覚えていたりすることがあって,だからそういう調べ方をしていると,それだけでちょっと力がついたりするんだけど,最近の人ってそういうことしないんですよね(半ば愚痴)。
ご回答ありがとうございます
>だからそういう調べ方をしていると,それだけでちょっと力がついたりするんだけど,最近の人ってそういうことしないんですよね(半ば愚痴)。
わたしが今回法律相談した弁護士先生も若い先生で、法律のあてはめの枝分かれがある問題について
「えーと、この場合はどれに当てはまるんだっけ?
ちょっとこれで調べちゃいますね」
といってスマホをいじりだしました。
まあ、全部の条文を暗記しろ、というのも無理な話ですし、相談時間は30分に制限されていますから、記憶をたどっていい加減な回答をされたり、記憶をたどっても答えが出てこない、というよりマシなのでスマホで調べてもらいましたけど。
No.2
- 回答日時:
一体、弁護士や裁判官は紙の資料しかなかった時代は
過去判例はどうやって検索していたのでしょうか?
↑
判例集、という何十巻にもなる本があります
ので、それで検索します。
江戸時代は、前例主義でしたから、前例を
調べる「物書き同心」という
専門官僚がたくさんおりました。
などというアドバイスをもらえるのでしょうか?
↑
そういうこともあります。
だから大きな事件になると弁護団が結成
され、お互いに補います。
ただ、重要な判例は総て
頭に入っていますから、それと異なる判例、てのは
あまり無い訳です。
ご回答ありがとうございます
>判例集、という何十巻にもなる本があります
ので、それで検索します。
それは大変な作業だったんですね。
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