![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?e8efa67)
No.5
- 回答日時:
これは、どのような目的で作成される文書かによります。
政府の委員会などに提出する調査報告書では、まず最初に結論を書かないと叱られます。
いわゆる実務文書では、すべて最初に結論を書くことになります。特許明細書ではアブストラクトが最初に来ますね。
一方、推理小説などで犯人の名前を最初に書いてしまってはお話になりませんね。文藝物はすべて結論を最後まで隠しておかないと短編で終わってしまいます。
要するに色々な文書があるわけなんですよ。文頭と文末のどちらかだけ、なんてことはありません。
No.4
- 回答日時:
いろんな文を実際にご覧になってみると良いです。
例えば、英語には先行の it を立てる方法があります。文頭の it に何の意味もありません。これの中身は後に来ます。
「今日は、晴天です。」というときも「今日は」は主題で、「晴天です」と言わないことには、言い終わりません。
前置を伴う倒置ですら、けっきょく、言いたいことは、後に来ます:
Little did I realized that I would so soon be writing a foreword to a book that is in many respects its sequel.
(Al Gore, then Vice President, Our Stolen Future, 1996)
文頭に出された、Little did I realized that は、強調しますという姿勢を表して聞き手のアテンションを引きますが、そのあとの、こんなにすぐに本の前書きを書くことになろうとは…、ということこそ言いたいことです。
No.3
- 回答日時:
このご質問は、(1)「英語では結論を先に言うべき」というよく耳にする教え方と(2)英語の情報構造で言う「文末焦点の原則」(=旧情報から新情報へ)という2つの事柄に関するものですね? とても面白い質問だと思います。
私は英語を勉強していますけれど、残念ながら、英語学の専攻ではありません。ですが、英語を勉強していて気付いたことを以下に述べさせていただきます。私が考えるのは、(1)や(2)は、ケース・バイ・ケースなのでは、ということです。(1)「英語では結論を先に言うべき」
例えば、遅刻をして謝るという状況では、
(例①)“Sorry I’m late. There was an accident on the Sobu Line.”というように「結論⇒理由/背景」の順に述べるのが、英語では自然だと思います。
これに対して
(例②)"There was an accident on the Sobu Line, so I had to take a different route. The first train arrived, but it was so crowded I let it go. I took the second train, and that’s why I’m late. I’m sorry."
のように「理由/背景」から説明を始めて最後に「結論」を持ってくるのでは、回りくどいし分かりづらいですね。
(2)情報構造の「文末焦点の原則」
これはおおざっぱに言うと「相手が受け入れやすい情報」(旧情報)を先に述べ、注目させたい重要な情報(新情報)を後に述べる、という原則ですね。こうした情報構造の原則は、長い英文を書いたり、読んだりする際に役立つと思います。
佐々木和彦氏が英語の情報構造について、やさしく解説しておりますので、引用します。「「相手が受け入れやすい情報」とは、前の内容と密接な関係のある情報のことで・・・これを「旧情報」といいます。「旧情報」は●前の情報の置き換え●具体例●対比表現である場合が圧倒的に多くなっています。場合によっては、先に述べられている情報が旧情報ではない場合もありますが、その場合も、「相手が受け入れやすい情報」⇒「注目させたい重要な情報」という情報構造は成立しています。」(佐々木和彦、『佐々木和彦の英語長文が面白いほどにとける本』、p.8)
(3)「英語では結論を先に言うべき」っていうけど・・・
英語のプレゼンテーションのテクニックに「build-ups」というものがあります。これは、キーワードを文末に配置して盛り上げる(Make a stronger impact by saving the best for the end of the sentence.)、というテクニックです。ということは、重要なポイントを一番後に回していることにもなりますよね?
実際に、ネイティヴの解説動画をご覧ください(以下の例文は、ネイティヴが実際に使っていたものです)。
(例)“Pricing is going to be the key to success.”
⇒“The key to success is going to be…pricing.”
(例)“We need to focus on cost-cutting.”
⇒“One very important thing we need to focus on is cost-cutting.”
情報構造の原則に合致している・・・ようにも見えますが、こうしたテクニックは理屈抜きに理解できるのではないでしょうか?
(4)「旧情報から新情報へ」っていうけど・・・
例えば、What did John read?という質問の答えとしては、
○He [=John] read Shakespeare.(情報の流れは「既知⇒新出」)
△Shakespeare was read by him [=John].(情報の流れは「新出→既知」)
上の答え方のほうが自然ですよね?この場合は「既知⇒新出」という情報構造の流れに合致しています。
では、Who read Shakespeare?という質問の答えはどうでしょう?
△Shakespeare was read by John.
○John read Shakespeare.
この質問に対する答え方としては、どちらが自然ですか?
上の答え方では、情報の流れは「既知⇒新出」という風に「文末焦点の原則」に従っていますが、不自然に聞こえるでしょう。
一方、下の答え方では、情報の流れは「新出⇒既知」という風に「文末焦点の原則」に反していますが、答え方としてはこちらのほうが自然になるでしょう。
以上、長くなりましたが、(1)や(2)はケース・バイ・ケースではないのか・・・というのが、私の考えるところです。
<参考>
情報構造について
https://www.cieej.or.jp/toefl/mailmagazine/mm90/ …
https://ibunka.xsrv.jp/archives/1780
http://d.hatena.ne.jp/sixcolours/20100227/126729 …
佐々木和彦『佐々木和彦の英語長文が面白いほどにとける本』(中経出版)
「英語は結論が先」
http://www.thinkaid.jp/?p=411
https://kiwi-english.net/3998
No.2
- 回答日時:
基本的には「語順は概ね重要なことから伝える」です。
英語でも日本語でも新しいこと、大切なことは早く言いたい、早く言うのが人情です。わざわざ例を上げるまでもありません。英語教育に関係した人と議論する気はありませんが、彼等の多くは英語では新しい、重要な事を後に言うと主張します。彼等が実際に英語圏で20年とか30年とか長期間英語を話し生活した結果そういう事が言える、と主張しているとは私には思われません。恐らく学校で習った本に書いてあったことのまた又売りでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2019/02/26 10:03
エンドフォーカスは日本人ではなく英語ネイティブの書いた本に紹介してあるので混乱してしまいます…。何か使い分けがあるのではないかと思っているのですが、分かりません…。
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