江戸時代にスペインやオランダが、日本に対して低姿勢だったのはなぜですか？

江戸時代前期というとスペインやオランダが強かった頃であり、スペインはフィリピンを、オランダはインドネシアを植民地とし、原住民に対して過酷な収奪をやっていました。
しかしながら、日本に対しては一切手を出さず、徳川幕府がキリスト教を迫害しても文句を言わず、オランダに至っては貿易は出島のみ、それもキリスト教を布教しないという条件でようやく認めてもらっている有様です。

このように、江戸時代の世界の覇権国とも言えるスペインとオランダが、なぜか日本に対しては強いことを言えず、低姿勢に徹したのはなぜでしょうか？

No.4 ベストアンサー 回答者： tanzou2 回答日時： 2019/03/14 06:52

彼らは、まずキリスト教神父が乗り込み

現地人を宣撫して、それから本国から軍隊を
送り込み、占領してしまう、
という方法をとっています。

日本は、そうした戦法をいち早く察知し
キリスト教が広がるのを阻止しました。
そもそもですが、一定レベル以上の文化、文明が
既に発達している地域で、新たな宗教を布教する
のは困難なのです。

このように、キリスト教布教に失敗した、という
のがまず上げられます。


次は武力です。

スペインの神父が、本国に当てた書見が残って
いますが、それには
「他のアジア諸国と異なり、日本の武力は強力
　である」
旨の記載がうかがえます。

幸いというか、戦国時代の余韻が残っていた
時代です。
鉄砲の数も世界一、と言われたほどです。

植民地にするのはいじめるためではありません。
儲けるためです。

武力で植民地化するよりも、貿易で儲けた方が、
という判断が働いたのでしょう。

No.6 回答者： 1paku 回答日時： 2019/03/14 20:28

キリスト教の布教を強引にする国と、貿易だけでＯＫという2タイプの国があります。

両者は仲が悪く、布教メインの国々はそうでない国の貿易を邪魔します。
オランダはあまり強い国でなく、一時期、本国を他国に蹂躙されて、長崎の出島が唯一、安心して住める土地だった。なんて話もあります。
当時の日本が積極的にキリスト教を禁止してるため、布教メインの国は日本にこられません。オランダにとって、楽に貿易できる国ですから、友好的に振舞いました。

当時は、スピードのでない帆船ですし、冷蔵庫なんてものは有りませんから、航海中の食料と水は、スムーズに入手するのが一番。その点からも、友好的にです。

No.5 回答者： phj 回答日時： 2019/03/14 09:58

他の方が書かれているように、まずは武力、そして統制のとれた国家があったからです。

でもそれじゃあ、日本は相手にしない、と言うやり方もあったわけで「低姿勢でも日本と付き合いたい」という理由になりません。

理由は簡単で「低姿勢であっても、日本との貿易は莫大な富を生んだから」です。キリスト教に洗脳し軍隊を派遣して乗っ取ることはできなかったわけですが、それでも日本との貿易は多大な利益を生んだのです。

当時の日本は世界でも有数の金銀銅の輸出国でした。この資源があるからこそ、そしてそれ以外の漆器や陶器などがヨーロッパなどで高値で売れるからこそ、低姿勢でも日本との貿易をつづけたかったのです。

No.3 回答者： ultraCS 回答日時： 2019/03/14 03:28

キリスト教の布教が困難だったこと、宣教師が農民に論破されてしまうような状況で、ザビエルも「ほとほと疲れた」といって撤退しています。

更に、武士や郷士という武装集団が大量におり、銃器が十分に出回っていたこと、地方分権社会で、天皇や将軍を人質にしても、それ以外の地域はそれぞれに抵抗するため簡単には支配できない。数隻の軍船でもせいぜい千人、それが何十万の武士を制圧できない。ある意味、戦国時代があったおかげかな。

No.2 回答者： OnneName 回答日時： 2019/03/13 23:51

統一国家が成立していたからですね。

戦国時代といえど天皇を中心とした連邦国家が出来ていての内乱です。
武力を持った国家があるのであれば戦争をするより交易の方が遙かに合理的な収益手段です。

タイや清に対しても基本的には同じですね。

No.1 回答者： スリープ 回答日時： 2019/03/13 23:27

潜入工作が失敗したから

フランシスコ・ザビエルなどの宗教人を日本に送り込み、布教して日本にキリスト教信者を増やして、信者の暴動を利用しての、政府の占拠という手をこれまで
他の国でやってきたのですが、日本ではキリスト教が全く広まらなかったから

そして、ポルトガルが持ち込んだ鉄砲の普及率が高かったため（当時のヨーロッパにある鉄砲の数よりも、日本の鉄砲の数の方が多く、速射性も命中精度も日本の方が高かったので）船で数百人が一度にやってきて日本を攻撃しようとしても、逆に皆殺しに合う確率の方が高かったから

そして、ヨーロッパから一番遠い国だったので、船員（兵士）も疲労して、戦える状況ではなかった、と。

大量に兵も送り込めない、兵力は日本の方が上、布教もままならないとなれば、貿易国として付き合うしかない、と。