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私の上海人(上海生まれ・上海育ち)の知り合いで、”有没有”の代わりに
  ”有不有”
という表現を頻繁に使う人がいます。例えば
”イ尓有不有保証書o阿?”
”附近停車場有不有o阿?”
といった具合にです。
我々日本人が習う中国語の教科書には、こういう表現は出てこない(はず)です。

こういう言い方は、何か俗語的な用法なのでしょうか?そうだとすれば、”有没有”と比べて何か違う細かいニュアンスが含まれているでしょうか?
あるいは、どこかの方言の影響を受けているのでしょうか?(そういう方言がありますか?上海語がそうなのですか?)
気になります。

そして、この表現を日常的に使う人は多いのでしょうか?
私が普段多くの人と接触する中で、この”有不有”を使う人は
今まで彼一人しか出会ったことがありません。

お詳しい方、私の疑問を解いてくださいませ。

A 回答 (1件)

方言色が強い地域の人が普通話を話すとき、方言の文章を単に普通話発音に直して話す人は多いですね。


まず少し上海語の説明をします。

普通話の“不”は、上海語で「勿(ヴァッ)」に当ります。
上海語でも反復疑問文がありますが、普通話と違うところは、“是”でも“有”でも、「勿」で作るところです。

普通話/ 是不是~。 → 上海語/ 是勿是~。(ズーヴァッズー)
普通話/ 有没有~。 → 上海語/ 有勿有~。(イューヴァッイュー)

普通話の“没有”は、上海語では「o无没(ムマッ)」と言います。

普通話 A:~,有[o馬]?           B:没有。
上海語 A:~,有[o伐]?(イューヴァ?)  B:[o无]没。(ムマッ)

中国語方言における書き言葉は、話し言葉の発音に漢字を後で当てたものが多いです。
広東語圏では口語で書かれた雑誌や小説も増えてきましたが、上海語圏ではまだそこまでいっていません。
ですから、一般の上海人も、普段書くときは「勿(ヴァッ)」「[o无]没(ムマッ)」という漢字は書きませんし、
こうした表現は便宜上、上海語教材で書かれているだけだと思います。

お知り合いの方は、会話において上海語「有勿有~。」という文章を、
発音だけそのまま普通話に変えてしまうので、“有不有~。”という表現になってしまう、
そういう癖がある方かな?と、勝手に想像しました。

私は数年前に上海に2年住んでいたことがありますが、
私の周囲では”有不有~”という普通話表現を使う人はいませんでしたね。
ですから少ないのではないでしょうか?

ちなみに私は当時、白水社の「エクスプレス上海語」で勉強しました。
(中身が改訂されていなければ)第6課の解説のところに、上海語の反復疑問文についての説明がされています。
ご興味があれば、一度書店でご覧になったらいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
おそらくこのご回答のとおりで、謎が解けた気がいたします。
ご回答を読んで思いましたが、件の知り合いは、”有不有~”という表現をわざわざ使うことで、「オレは上海人なんだぜぇぃ~」というニュアンスを無意識・有意識のうちに込めていて、次第に個人習慣化したのではないか、そんな気がしてきました。だって、上海人って・・・

お礼日時:2004/12/20 15:40

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